「(新型うつの患者に)極端に乏しいのが他者と一体感を得る共感体験。また、体育会や部活などの理不尽体験もない。だからちょっとした理不尽でメンタルがやられてしまう。要するに未熟なんです」(週刊文春の「新型うつ」の記事に出てくる産業医):これが結論? いじめ賛美なわけ?
2012-07-07 11:12:31「新型うつ」の記事は、どれを見ても「若いやつらはひ弱で甘ったれてやがる」「もっと死ぬ気で働け」「企業はこんなガキの面倒みてらんない」ぐらいのところに読者を誘導して行くようです。
2012-07-07 11:17:57「新型うつ」記事の文脈では、「理不尽体験」が子供のメンタルの成長に不可欠な通過儀礼として美化されている。こういうの見てると、この国からいじめが無くなるとは思えない。
2012-07-07 11:21:56文春に限らない。いまやおっさん向けの総合週刊誌は、どれもこれも「新型うつ」企画、「草食系」批判あたりを通じて、ひたすらに若い連中の根性の無さを攻撃する流れです。おそらく、この先週刊誌の部数が戻ることは無いでしょうね。
2012-07-07 11:38:44「新型うつ」キャンペーンの底流には「理不尽な仕打ちに対する耐性がすなわち人間の成長だ」とする、ブラック企業御用達の無限忍耐賛美思想があると愚考しますだよ。
2012-07-07 12:41:12ガキの頃はウソばっかり書いてあった「少年マガジン」を読んで、学生時代にはウソだらけの「平凡パンチ」を読んで、30代にウソばっかしの「ポパイ」を読んでた連中が、いまのデマ満載の総合週刊誌を読んでると思えば一応のスジは通る。あの人たちはウソが大好きなわけだ。
2012-07-07 14:01:27「事故の根本原因は日本の文化」→「ま、たしかに原因究明とかめんどうくせえし」→「ま、そういうのがオレらの文化なわけだ」→「事故の根本原因は日本の文化」
2012-07-07 13:57:50労働の現場に理不尽が存在することは、一種避けがたい事実ではある。「新型うつ」キャンペーンは、解決策として、「社員が理不尽への耐性を身につけること」を提唱している。理不尽を軽減しようという発想は出てこない。若者は耐えるべきだという。何も変わっていない。
2012-07-07 14:20:43私たちの世代は、戦争をくぐりぬけてきた当時のおとなたちから「いまの若いヤツらは恵まれている」「根性がない」「苦労をしてない」「甘えている」「すぐ逃げる」と、盛大に言われました。いま、その自分たちの世代が若い連中に同じことを言っているのを聞いて苦笑を禁じえません。
2012-07-07 14:57:53「よほどイジメられたんですね」という言葉にこめられた嘲笑は、「いじめられた過去は恥辱で、いじめた過去は武勇伝である」という、典型的なサル山思考を体現しています。
2012-07-07 17:43:30理不尽な経験を通じて人間が成長することは実際にあり得る話です。が、そのことで理不尽を美化したり推奨するのは筋違いです。われわれは病気を経験して成長することもあるし、災害や原発事故を通じて成長するだってあります。でも、だからって原発事故が必要な道理はありません。
2012-07-07 17:27:16せっかくだから若い人たちに助言しておく。根性なんか出すと才能が枯渇するよ。あと、がまんばっかりしてると人間の器が小さくなるから要注意。歯みがけよ。
2012-07-07 15:31:36