クールジャパン 本当に偉大なのは誰か
- cladegifan
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@yonda4 NYビジネスマンはみんな日本人のマネをしている ハリウッドの続編。要は、アメリカ中枢を担うNYのビジネスマンが、日本人をリスペクトして見習っている。だから自身を持てよという本である。内容自体は面白いし、一読の価値はあると思う。ただ、言いたいこともある。
2012-07-07 17:52:22以前から気になっていたことだ。~国が日本を尊敬している。~国が日本のマネをしているといった書籍、報道、ネット情報等大量に見かける。実際、今の日本人は過剰に自信を失っている面があるので、そうしたことから自身を回復すること自体にケチを付けるつもりは無いし、良いことだとも思う。
2012-07-07 17:54:22ただ、一つ注意して欲しいことがある。それは、真似される方も偉いのだろうが、真似をする方はある意味もっと偉いということである。大山売達をご存じだろうか。全世界に実践空手の道場を広げた伝説の格闘家である。僕には、こういう話題を聞くたびにいつも思い出す彼の逸話(思い出話)があるのだ。
2012-07-07 17:57:39大まかにこういう話だったと記憶している。特攻隊の生き残りだった大山は、自分の空手を世界に広げることに`残された人生`の目的を見いだす。まず、アメリカに渡り、プロレスラーと闘うことで自身の強さを証明しようとする。ところがここでトラブルが起きる。
2012-07-07 18:02:25アメリカ人レスラーを倒された観客が逆上するのだ。命からがら会場から脱出した大山は、ホテルへ戻るが、今度はホテルの周囲を暴徒に囲まれてしまう。州の警察も見て見ぬふり。もう駄目だと思った時、FBIが助けに入る。それによって一命をとりとめたわけだ。FBIの職員が部屋にやって来たとき、
2012-07-07 18:07:38「逮捕されるんだろうな」と思っていた大山に、職員がかけた言葉は意外なものだった。「貴方の神業をずっと拝見していた。出来れば、その技をFBIにご教授願えないだろうか」と言って深々と頭を下げたというのだ。僕が深く心に留めておかなければと思うのは、この時の大山の感慨である。
2012-07-07 18:10:24「自分達は、こんな国と戦争していたのか.....。」意味が解るだろうか?当時のアメリカにとり日本は単なる敗戦国である。この話は、占領終了直後くらいのことだから、今の日米とは問題にならないほどの格差が両国にあった時代である。
2012-07-07 18:14:19それにも関わらず、相手が優れていると思えば、頭を下げて教えを請う。この時、大山は「たった200年で、アメリカがこれほどの大国に成長出来た理由が解った」と思い、「心底恐ろしい」と感じたそうである。日本人は、こういう場合、大山をゴッドハンド、アメリカが教えを請うた偉大な空手家という
2012-07-07 18:16:34側面だけを取り上げて、マンセー!しがちである。しかし、本当に優れているのは、「相手が優秀であれば、偏見無く教えを請うアメリカ人の気質である」という解釈も出来るのだ。実際には両方であろうから、特に忘れがちな後者をしっかり念頭に置いておくべきだというのが僕の言いたいことである。
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