村山さんねこさんゾンビサバイバル：ものがたりばーじょん。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル 白い霧に包まれて、背の高い男のひとがすうっと姿を表した。おはよう、と片手をあげて、私をみると目を細くする。「おおこれはかわいい猫だ。…なでてもいいですか？」おじいさんにたずねる。おじいさんがどうぞ、と答えると、そのひとは身をかがめ、私の頭を撫でた。（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル 身を起こし、顔を洗い始めた。朝の身支度は大事だ。たとえぞんびがいっぱいいるせかいでの目覚めでも。と誰かの足音がした。私は耳をそちらに向ける。おじいさんも（人間なのに猫みたいだ）その足音が聞こえたのか、わずかにそちらへと視線を向ける。誰かが近づいてくる。（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル 猫十二日め 朝になった。気がつくと白い霧がたちこめていた。それはまるでレースのカーテンのようで、私は懐かしいおうちの窓辺でお昼寝していたときのことをぼんやりと思い出した。あのふわふわしたカーテンにもう一度、さわれたらいいのに。私はおじいさんのお膝の上で、（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 猫12日め〜 今日のnekoko24：【同行者】凄腕のスナイパー（アイテム扱い。１日１回、あなたかフォロワー１人が【戦闘】で受けるダメージ－２。最低１点は受ける）が同行を申し出た。食糧：－３ http://t.co/B1yWQPOv くじ運の強い猫たん…

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 今日の「段ボールと新聞紙」のネタは人間のキャラには物悲しい話だったかもですが、ねこでプレイしているひとびとにはなんて素敵なアイテムだと思えたんじゃないかとw 新聞紙も段ボールもネコまっしぐらなアイテムだからw

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 丸くなって眠った。ごろごろと喉を鳴らした。おじいさんの腕が私を抱き、優しい手がいつまでも私を撫でていた。猫十一日め HP86 食82 看護師 老軍人

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 「こんなふうに良いかたちで報われる日がこようとは。神など信じてはいなかったけれど、あるいは……」おじいさんは口を閉じる。その口元がほんのちょっとだけ微笑んだ。私はおじいさんのひざに前足をつき、首を伸ばしておじいさんのほっぺたにキスをした。そのまま膝に上がり（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル おじいさんは明るい表情で笑うと、傷跡の残る大きな手で私の頭を撫でた。「私は寝なくても大丈夫なんだよ。遠い昔、そんなふうに体と心を鍛えたからね」静かな目で剣の青く光る刃を見つめた。指先がすうっと刃を撫でる。「昔悩み苦しみながら覚えたことが、様々な後悔が、（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 丸くなって一度目を閉じてから、はっとしてはいだした。おじいさんは？ おじいさんは路地の入り口に三日月の形の刀を抱いて座っていた。「どうした、猫ちゃん」私はおじいさんのそばにいって顔を見上げた。このひとは眠らないのかな？ そう思ったのがわかったのか、（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 段ボールの箱に入るのがとても好きだった。なんであんなにどきどきしたんだろう？ 箱があれば入らずにはいられなかった。家族はみんなそれをわかってるから、うちにお荷物が届いたときは、箱は私のものになるって決まってたんだ。そんなことを思いながら、お姉さんと眠った。（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 路地は暗くて湿気た匂いがした。でも寝床はあたたかく懐かしい匂いがした。懐かしいお家にいた頃、私はよく家族が新聞を読むのを邪魔して遊んだ。遠くから走ってきてジャンプしたり。新聞の上に寝そべったり。音がするのとお父さんたちがわあわあ騒ぐのが面白かったんだ。（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル いつも食べられますように。またいつか元気なみんなとあえますように。私たちは夜になる頃街についた。煉瓦でできた古い感じの建物の裏の路地に、おじいさんが私とお姉さんを呼んだ。いつのまにか新聞と段ボールを探してきてくれていて、それで素敵な寝床を作ってくれた。（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル みんな楽しかった。それはお昼に楽しんだ、お茶会のせいだと思う。私たちの危機を助けてくれた勇気ある人たち。もうそれぞれの道に帰って行ったけれど、みんな元気だといいなと私は思う。こんなせかいだけどみんなが無事でありますように。笑っていられて美味しいものを（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 猫十一日め 私たちふたりと一匹は、半日かけて歩いて街に戻った。街までの道は開けた野原を突っ切る広くて大きな道で、天気がいい青空の下を歩いて行くのは楽しかった。おじいさんもお姉さんも笑顔でお話しながら歩いていて、私はたまに野原に入っては蝶を追いかけたりした。（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 館面白そうだなあ、白き猛襲イベントいいなあ、と思うけど、もう少し街を歩きたいような。でもこのゲーム、レベルアップの概念がないし、むしろ時間をかけるだけ体力が減っていくだけのような気もするので、ほんとは装備が整ったらすぐに館突入が正解のような気もするなあ。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

#ゾンビサバイバル 猫十一日め〜 今日のnekoko24：【休息】安全そうな路地裏を見つけ、新聞と段ボールで野宿。こんなものでもないよりはマシというものだ。ＨＰ：＋３　食糧：－３ http://t.co/B1yWQPOv よかった。今日はまったり♪

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル 猫十日め。HP82 食85 看護師 老軍人 楽しかったです。応援してくださったみなさま、ありがとうございました( ´ ▽ ` )ﾉ☆

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル 猫十日め 看護師 老軍人。ヒットポイントの計算はこれからにゃう。ええと、@roro_cloun さんのスナイパーの特殊効果を今回使わせていただきます。ありがとうございました。猫だすけの援軍の皆様に感謝。大体みんな登場させられたと思いますが、漏れてないですか？

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル 私たちは、広い空の下でそれからすてきな時間を過ごした。いい香りのお茶を楽しみ、屋台の美味しい料理を食べて、おしゃべりなんかして。いまがどんなにひどいじだいで、ここがどんなにひどいせかいなのか、そんなこと忘れて。みんな、笑顔だった。

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル 「ほんとうに皆様ありがとうございました。…いま私は皆様にしていただいただけのことと釣り合うほどの、お礼に差し上げるべき立派なものは何ももってはおりません。がしかし、幸い、懐に良い紅茶の葉をもっております。とっておきのこの葉でお茶をいれさせていただきたく…」（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル 「駆けつけてはきたものの石を投げておとりになるくらいのことしかできなかったですので…」おじいさんが手をそのひとの肩においた。潤んだ目でそのひとをみた。「ありがとう。とても助かりました」おじいさんはもう一度、ありがとう、と繰り返した。そして傷だらけの笑顔で、（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル にこにこ笑顔でいった。「とりあえず何か食べようじゃないですか。わたしゃ戦いには役に立ちませんが、屋台をひいてますのでね、うまいものを作りますよ」「じゃあ、よかったら私の食料も…」優しそうなひとが自分のご飯をみんなの前に差し出した。「私は、あの」小さな声で（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル お昼近くなるころには、ぞんびたちはみんな動かなくなった。助け出されたおじいさんは白衣のお姉さんたちに手当をしてもらいながら、何度もお礼をいっていた。いやお互い様ですよ、と、みんな笑っていた。空は晴れていて、きれいな雲が流れる。ぞんびをつれたおじさんが、（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル すごく強そうで頼りになった。でもそのお姉さんはぽつりといった。「それにしてもここはどこなのかしら？私ほんとに道に迷っちゃったみたい」ぞんびの群れは、「やっかい」で、おまけにいっぱいいた。でも、助けにきてくれたひとたちはきっともっと「やっかい」だったんだ。（続

村山早紀 Saki Murayama @nekoko24

＃ゾンビサバイバル さあどうかしら、というように首をかしげた。優しそうなお姉さんたちが、私と白衣のお姉さんに「大丈夫ですか?」と声をかける。ひとりのお姉さんは、すけっちぶっくをもっていて、それでぞんびの爪をよけてくれた。もうひとりのお姉さんも落ちていたバットを振り回して、（続