ともの論文メモ

@tomo_econ による論文の140字メモです。(自分や他の方がレビューしたものをさらにまとめています。)基本的に1tweetで1本、一部ブログへのリンクがあります。
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森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Ku and Zussman (2010 JEBO): 英語力(主にTOEFLの成績を使用)の向上が2国間の貿易にどう影響するかを実証した論文。結果、英語の修得が貿易を発展させるという。TOEFLを用いるのがどのくらい妥当なのか議論の余地あり。

2010-11-10 12:45:07
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Aizer (2010 AER): 男女間の賃金ギャップとDVの関係を様々な内生性を考慮した上で実証分析。結果、男女間の賃金ギャップが縮まるとDVが減るということがわかった。

2010-11-02 17:09:02
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Do and Phung (2010 AEJ Applied): ベトナムでは干支と性別によって、幸運な生年や不運な生年がある。その生年が教育投資や健康状態にどう影響するかを見た研究。結果、幸運な年に生まれた人は教育年数が有意に長くなることがわかった。

2010-11-02 16:59:28
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Carrell et al. (2010 QJE): US AIr Force Academyにおける、ジェンダーと教育成果に関する分析。女性生徒は教員の性別の影響を受けやすく、女性教員のほうが数学・科学の成績が上がり、長期でも影響を与えた。 http://ow.ly/2VECx

2010-10-19 17:05:07
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Disdier et al. (2010 Rev. of World Econ.): 文化的財の貿易額が、文化の近接性の尺度として使用できるかどうかの検証。文化的財の貿易額の上昇は、全ての貿易額の上昇に影響する。(でも、IVを使ってないので識別ができていない…。)

2010-10-19 16:56:12
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Altmann et al. (IZA DP): 労働市場実験の論文。企業と労働者が長期的関係を築けるような環境で、努力に関する契約に強制力がある場合とない場合を比較。後者では、労働者に正のレントを支払う長期的関係がより多く発生し、失業が生じる。また、二重労働市場が発生する。

2010-10-14 20:25:29
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Chen et al. (2010 AER): online community(映画評価サイトのMovieLens)におけるfield experiment。行動や便益の他ユーザーとの比較情報を示すことで、レート付けに対する行動が変化した。 http://ow.ly/2QXp9

2010-10-09 13:25:37
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Shimer (2009 AEJ Macro): Labor Wedge(競争状態からの乖離を示す尺度)の時系列的変化に関する論文。この尺度により、アメリカと大陸欧州の労働時間の差が説明でき、またWedgeは不況期に上がる傾向にある。

2010-10-06 13:21:48
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Ibanez et al. (2009 J Econ. Psyco.): サーチ活動に関する実験。集団での意思決定・制限時間・性別のサーチに与える影響を探る。前者2つはあまり大きな影響を与えず、性別に関しては女性のサーチ回数が多くなった。 http://ow.ly/2NihI

2010-10-02 13:10:39
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Garicano and Hubbard(2005JEBO): 知識の量によってHierarchyが発生するモデルによて、最適な知識水準への投資量と、管理者と労働者のマッチングについて考察。アメリカの弁護士のデータによる実証も付属。(が、理論と整合的かどうかは怪しい)

2010-07-20 17:40:17
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Franceschelli et al.(2010LabourEcon): アルゼンチンの工場にて、成果給の導入による生産性向上を能力別に見たField Experiment。結果は、能力が高いグループも低いグループも同等の生産性向上が見られた。(が、離職者の影響もあり。)

2010-07-16 18:32:33
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Alevy et al.(NBER WP): 財の評価に関する実験論文。2つの財(集合財)の評価を個別に行うときと、同時に比較して行う場合では、評価が逆転する(preference reversal)ことを示した。

2010-07-13 17:52:04
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Larkin and Leider(2010 WP): 自信過剰と非線形報酬体系の関係を実験室実験で探った論文。自信過剰な人は非線形な報酬体系を好み、失敗する傾向にある。これを利用して、非線形な報酬体系により企業は賃金支払いを抑えることができる、とまとめている。

2010-07-06 17:52:28
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Kawaguchi and Miyazaki(2009 JPopE): 男性の配偶者の労働供給が、男性の母の雇用状態に影響を受けているかどうかを検証した。母が働いていた場合、配偶者も働いている可能性が高かった。「母は子育てに専念すべき」といった価値観も影響を与えることがわかった。

2010-07-03 17:20:21
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Fitzpatrick(2010 JLaborE):ジョージア州、オクラホマ州で実施されたuniversal pre-K programが就学前教育と女性の労働供給に影響を与えるかどうかを実証した論文。就学前教育参加率は14%増加したが、女性の労働供給はあまり変わらなかった。

2010-06-21 00:21:48
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Beauty Premiumの類似研究?"The Economic Value of Teeth"(2010 JHR) http://ow.ly/1ZAnF

2010-06-17 12:52:47
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Martin and Verdier(2008 JEEA):市場競争が企業の階層構造に影響を与えるかどうかを、一般均衡の枠組みで理論的に分析した論文。利益が低いあるいは高い場合は集権的、利益が中程度の場合分権的組織になる。

2010-06-17 00:18:14
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Accemoglu et al.(2007QJE):分権化(Decentralization)がどのような企業で起きるかを、理論面・実証面からそれぞれ明らかにした論文。技術のフロンティアに近い、環境のheterogeneityが大きい、若い、企業ほど分権化がなされやすくなる。

2010-06-08 14:50:55
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Price and Wolfers(QJEforthcoming):NBAのデータを用いて、人種差別によるバイアスを検証した論文。違う人種(白人⇔黒人)の審判に比べ、同じ人種の場合、プレーヤーがファールをとられる確率が4%減少、スコアが2.5%上昇する。チームのデータでも同様。

2010-06-01 18:03:39
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Auriol and Renault(2008RAND):組織から与えられる"status"を、雇用関係に明示的にとりこんだ論文。短期的関係では、平等主義が望ましくなり、長期的関係では、賃金もstatusも成果に応じて「後払い」となる。

2010-06-01 12:03:32
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

相対評価で報酬が決まる場合、「足の引っ張り合い」は起きるか?―Real Effort Experimentによる検証―Carpenter et al.(2010 AER) | http://bit.ly/awUjDP

2010-05-31 00:03:10
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Brauch et al.(2007 J. of World Business):BSの学生へのアンケート調査により、途上国から先進国への「頭脳流出」の要因を探った。留学先の労働市場、学生の順応度、留学先・留学元の家族のつながりが特に影響力が大きい。

2010-05-29 16:27:00
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

IT導入は公共セクターを生産性を上げるか?ー「組織」も合わせて変える必要ありー Garicano and Heaton(2010 JLE) | http://bit.ly/aCfO94

2010-05-25 21:55:04
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Datta Gupta and Simonsen(2010JpubE):3歳時の保育形態と、7歳時の非認知的能力(意欲・情動)との関係を実証した論文。何もしない(親が育てる)のに比べ、保育園に行った場合には差はなく、自宅にcarerを読んだ場合は悪くなる。(が、推定法が怪しい。)

2010-05-22 13:55:47
森 知晴/Mori, Tomoharu @tomo_econ

Boyle and Lahey(2010 JPubE):医療保険と高齢者の労働供給についての実証論文。退役軍人の医療制度変更を用い、給付額上昇が労働供給を減らすことを示した。

2010-05-21 12:32:23