【奇才発明王X超伝導トオル】エキセントリクウ

エキセントリクウさんのツイートノベル【奇才発明王X超伝導トオル】天才男子高校生トオルが発明した反重力発生装置はクラスメイトの姫路城優妃のスカートを浮揚させることができるのか?
0
エキセントリクウ @RikuPPP

【奇才発明王X超伝導トオル〜昨日のあらすじ】 突然、暴走する反重力発生装置。猛威を奮う巨大竜巻に似た強大な反重力が、周囲の物を巻き込みながら、トオルを空高く打ち上げてしまう。 #twnovel #ツイノベ

2012-06-12 12:19:19
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(36)】このままでは宇宙に放り出されてしまう。早く装置を止めないと!ーーだが電源を押しても何の反応もない。暴走を止めることが出来ない。「おおおお!」本能的に。トオルは雄叫びを上げ、口を縦に大きく開く。獲物に喰らい付く鰐のようにーーそうだ!喰らい付くんだ!(37へ続く)

2012-06-12 12:19:47
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(37)】ぐしゃり。噛み砕かれる暴走装置。顎の力で圧し潰され、貴重な発明品は、スクラップと化した。装置、停止。同時に上昇も止まった。宇宙への放出は回避された……が、一難去ってまた一難。反重力は消え去ったが、代わりに現れた地球の正の重力がトオルの腕を引く。(38へ続く)

2012-06-12 12:19:56
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(38)】自由落下スタート。g=9.8m/s2。高層ビルの屋上レベルから地上へ。「わああああ!」大地にまともに激突すれば、超高確率であの世行きとなるだろう。生命の危機は刻々と迫り来る。と、ーー車?すぐそこに、トオルと共に空へ打ち上げられた軽自動車が……。(明日へ続く)

2012-06-12 12:20:15
エキセントリクウ @RikuPPP

【奇才発明王X超伝導トオル〜昨日のあらすじ】 装置を噛み砕き、何とか暴走を止めることに成功。しかし上昇が止まった途端、地上への落下が始まる。絶体絶命!……そんな危機的状況の中、目に入ったのは、共に空へ打ち上げられた軽自動車だった。 #twnovel #ツイノベ

2012-06-13 12:23:35
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(39)】車……そうだ!トオルは空中を平泳ぎで進み、落下する車に近づく。運転席のドアに手を掛けると、幸運にも、簡単に開いた。無人の車内へ上体を滑り込ませ、ハンドルを掴む。ーーそして。もはや鉄屑になった反重力発生装置を振り上げ、力任せにハンドルへ叩きつけた!(40へ続く)

2012-06-13 12:23:47
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(40)】バッ!視界が白く覆われる。突如現れ出たそれはーーエアバッグだ。衝撃でエアバッグが一気に膨張したのだ。トオルは両腕を回し、この命綱に等しい緩衝物に抱きついた。その僅か2秒後。大地へ激突。跳ね飛ばされ、トオルの身体が再び宙を舞う。ーー強打。暗転……。(41へ続く)

2012-06-13 12:24:01
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(41)】トオルの意識はすぐに戻った。ただコンクリートに倒れたまま、身動き出来ない。声すら出せない。駆け寄った姫路城優妃が、傍らにしゃがみこみ、トオルの顔を覗きこむ。しゃがんだ優妃の……スカートの下が……。(あと少し!あともう少しで見える!……)(42へ続く)

2012-06-13 12:24:15
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(42)】視線の角度と対象までの距離は申し分なかった。ほぼ理想的な位置にありながら、僅かに見えない。首を動かしたいが、それも叶わない。と、心配そうに優妃が身を乗り出し、幸いにも絶好の角度になった。(いいぞ!来い!)ついに……白黒を……問題の……決着を……。(明日へ続く)

2012-06-13 12:24:25
エキセントリクウ @RikuPPP

@nisemonor 果たして超伝導トオルは目標を達成する(パンチラを見る)ことが出来るのか?乞うご期待!

2012-06-13 20:31:55
エキセントリクウ @RikuPPP

【奇才発明王X超伝導トオル〜昨日のあらすじ】 共に落下する軽自動車に空中で潜り込んだトオルは、エアバッグを膨張させることに成功。落下の衝撃を和らげ、即死を免れた。が、身体の自由が利かず、瀕死の状態に。そんな中、近寄る姫路城優妃の下着が見えそうで…。 #twnovel #ツイノベ

2012-06-14 12:22:16
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(43)】見え!(ああ!)……ない……肝心のところで、身体が引き離された。上方へ。クレーンで吊り上げられたかのように、トオルの身体は浮き上がった。姫路城優妃の後頭部と肩が見え、奇異なことに倒れたトオル自身を見下ろしている。あれは超伝導トオルの抜け殻……?(44へ続く)

2012-06-14 12:22:31
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(44)】地上への帰還も束の間。再びトオルは天に昇る。文字通り、昇天ということらしい。さらば幻の下着よ!現世に未練を残しつつ、ふわりふわりと天国目指し、高度を上げて行く。神の国はいずこに?雲海はとっくに突き抜けた。神々は雲の上に住まうイメージだったが……。(45へ続く)

2012-06-14 12:22:52
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(45)】何だろう……さっきから背中がムズムズする。何かが張り付いているような違和感。トオルは背中に手を回した。指先に触れた柔らかい感触……?引っ張ると、ベリベリ剥がれた。掴み取ったのは鳥ーー否、鳥の翼だ。ぱっと見、天使の羽。……ってことは!(46へ続く)

2012-06-14 12:23:05
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(46)】空を飛ぶ揚力たる翼を自ら剥ぎ取るという致命的ミス。イカロスの上を行く間抜けぶり。必然的にーー墜落。地球の重力はよほどトオルがお気に入りらしい。上昇→下降→上昇→下降とジェットコースター並みの激しい上下運動を繰り返し、またまた地上へーー。(明日へ続く)

2012-06-14 12:23:14
エキセントリクウ @RikuPPP

【奇才発明王X超伝導トオル〜昨日のあらすじ】再びトオルの身体が浮き上がる。それは、肉体ではなく霊体だった。天国へ飛び立つトオル。だが飛行中、自ら自分の翼を取り去ってしまうという致命的ミスを犯し、またもや地上へ落下…。#twnovel#ツイノベ

2012-06-15 12:17:11
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(47)】「あ」目が合った。見知らぬ女性と。そのルックスは思わず『タヌポン』と呼びたくなる衝動を禁じ得ない位の狸顔。タヌポンは驚き、慌てた様子でトオルの前から離れた。彼女は誰かに電話をかけている。「ドクター!患者の意識が戻りました!すぐに来て下さい!」(48へ続く)

2012-06-15 12:17:20
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(48)】広々した清潔な病室。「ゴシュジンサマ、ノミモノハ、イカガデスカ」「じゃ、麦茶を頼むよ」「カシコマリマシタ」萌えメイドロボットP☆子はカクカクと一礼し、ベッドを離れた。トオルは入院中の身の回りの世話を、自ら開発したロボット、P☆子に一任したのだ。(49へ続く)

2012-06-15 12:17:34
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(49)】トオルは順調に回復していた。やはりあの時、咄嗟の判断で膨らませたエアバッグが功を奏したようだ。機転と幸運が命を救った。「ドウゾ」ベッドで次の発明のアイデアをノートに記しながら、トオルはP☆子から差し出されたコップに口をつけた。「……ぶっふぉっ!」(50へ続く)

2012-06-15 12:17:42
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(50)】大切な発明ノートは吹き出した液体で無残な状態に。「P☆子!麦茶じゃなくて、こりゃポン酢だろが!どこの世界に病院で鍋を囲む奴がいるんだよ!」「テヘペロ~」「くそ!萌えを意識してドジっ子要素をプログラミングしたのが裏目に出たか……」(明日へ続く)

2012-06-15 12:21:34
エキセントリクウ @RikuPPP

【奇才発明王X超伝導トオル〜昨日のあらすじ】翼を失い墜落した途端、目を覚ましたトオル。そこは病院のベッドの上だった。そのまま入院するも、順調に回復。身の回りの世話を任せたメイドロボのP☆子はお約束のドジっぷりで…。#twnovel#ツイノベ

2012-06-16 12:07:37
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(51)】「あら、すっかり元気になったわね」例の極短ミニスカート姿で、姫路城優妃が病室に現れた。ベッドの横に立ち、見舞いのリンゴを差し出す。「いつも悪いな」あれ以来、二人の間のわだかまりは解けたようだ。優妃は幾度となく、トオルの見舞いに訪れている。(52へ続く)

2012-06-16 12:07:48
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(52)】「何を熱心に書いてたの?」優妃が汚れたノートを覗き込む。「次の発明のアイデアをね。反重力発生装置を改良して、重力とバランスをとれるようにするんだ」「どういうこと?」「重力と反重力が均衡状態になるんだ。身体を浮き上がらせ、空中で静止させるのさ」(53へ続く)

2012-06-16 12:07:58
エキセントリクウ @RikuPPP

【連載小説(53)】「ヘリコプターみたいに?」「うん。ヘリコプターと同じように推進力も加えて、前進も出来る。早い話、空を飛べるんだ。自分の身体だけで」「素敵!」優妃が瞳をキラキラ輝かせる。「なあ、優妃。完成したら、一緒に空を散歩してみないか?」(明日へ続く)

2012-06-16 12:08:10
エキセントリクウ @RikuPPP

【奇才発明王X超伝導トオル〜昨日のあらすじ】見舞いに現れた姫路城優妃。あの一件から、二人は和解したのだった。トオルは次の発明のアイデアを披露。生身の身体で空を自由に飛ぶことが出来るという。完成したら一緒に空を散歩しようと、トオルは優妃を誘う。 #twnovel#ツイノベ

2012-06-17 12:23:17