映画監督・木下惠介について。『爆笑問題の日曜サンデー』27人の証言より

2012年7月15日(日) TBSラジオ 爆笑問題の日曜サンデーのコーナー 「27人の証言」で木下惠介監督が紹介されたのを聴いて。
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島田 暁 @Akira_Shimada

14時からTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』の「27人の証言」で、「映画監督・木下惠介」が放送されるーっ!オネエ・エピソード出るかっ?w http://t.co/z9c9kjMm

2012-07-15 13:42:19
島田 暁 @Akira_Shimada

TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』ゲスト長部日出雄さん:「木下恵介さんが亡くなった時に久しぶりにビデオを見たら『あれ、自分はこんなに木下映画が好きだったのか」と気付き止まらなくなり、忘れられた監督のことを描こうと『天才監督・木下惠介』を書いた。」

2012-07-15 14:42:15
島田 暁 @Akira_Shimada

長部日出雄さん:「木下恵介監督が一時期忘れられたのは、『弱い者の美しさを描く木下ヒューマニズムはもう古い』と言われたり、『映画からテレビに転身した』ということで軽視されたり、戦後の松竹であまりにも巨匠になり君臨しすぎて『否定すべき先行世代』と若者たちに看做されたから。」

2012-07-15 14:43:46
島田 暁 @Akira_Shimada

長部日出雄さん:「黒澤明映画は『男映画』でありスタイルが一貫しているのでファンはずっと付いていき、休みがない。木下恵介映画は『女映画』。スタイルがクルクル変わるからアイデンティティが認めにくく木下さんは近代合理主義的なところがあり映画よりもテレビを下に見るということがなかった。」

2012-07-15 14:48:38
島田 暁 @Akira_Shimada

長部日出雄さん:「女性よりも男性が好きだったのだと言われているのは確かなこと。少年愛だったのは間違いない。美少年、美青年が好き。清潔感があって気立てがよい青年が好き。当時からよく、悪口のように『木下組の助監督は美青年だらけ』と言われていた。しかしその助監督らは後に結婚している。」

2012-07-15 14:49:35
島田 暁 @Akira_Shimada

→木下恵介監督の少年愛気質について、爆笑問題の太田光さんは初耳で驚きながら「アイワズゲイってことですか?」とか言っていたので長部さんが「美少年が好きということですよ」と言うと「あれか!織田信長と森蘭丸みたいなものか!」とか「今で言うジャニーズ、櫻井翔みたいな?」というやりとりがw

2012-07-15 14:52:25
島田 暁 @Akira_Shimada

あーうれしい。松竹がDVDプレゼントを付けてタイアップしてる公式なTBSラジオ番組で、ちゃんと語られてたー!木下恵介監督の「男好き」エピソード。結婚してた時があったらしいけど、離婚理由が「奥さんが下拭き用の手ぬぐいを肩にかけてるのを見たから」ってのは、表向きの理由な気がする…w

2012-07-15 14:56:32
島田 暁 @Akira_Shimada

黒沢映画を『男映画』とし、木下映画を『女映画』というときのジェンダーのイメージをざっと整理。★男映画=論理的、一貫性、単純、主人公が強い。★女映画=非論理的、スタイルさまざま、複雑、主人公が弱い。…という語られ方をしている。昭和中期に主流だったジェンダーのイメージが浮かび上がる。

2012-07-15 15:04:31
島田 暁 @Akira_Shimada

男性作詞家の歌謡曲には「女心は複雑」と歌うものが多い。木下映画を「女映画」と呼ぶ背景には「男目線からの映画批評論理では解読出来ずわかりにくいもの」を「女だから」と突き放すことで、それ以上考えない心理が働いていそうだ。自らに「わからないものがあること」を認められない男の狡さ、弱さ。

2012-07-15 15:14:28
島田 暁 @Akira_Shimada

男性批評家たちが「わからない」ことを「わからない」と認められず、自らの沽券を守るために「女映画」のレッテルを貼って、男性からの一方的なミソジニーと絡ませて蔑み、同時代評価を与えなかったことによって木下恵介映画は忘れられてしまった。そんな側面もあるのではないかと僕は思う。酷い話だ。

2012-07-15 15:17:25