【文章の削り方4】「語尾を、ですます調→である調に」。語尾はけっこう文字数くらいます。中でも、いま私が使っている「ですます調」は、目の敵にすべき「ひらがな度(※昨夜の講座参照)」がかなり高くなります。最強(≒最凶)は「ですます調のもったいぶった敬語」です。雰囲気はありますけどね。
2012-07-18 23:10:40#twnovel 昔むかし、ある所に、白い鳥と黒い鳥がおりました。どちらも非常に美しい鳥でしたが、王子が愛したのは黒い鳥でした。嫉妬に狂った白い鳥が黒くなり、それを心配した黒い鳥が白くなり、王子はどちらが彼の愛した鳥か、結局わからなくなってしまったということです…。
2012-07-18 23:12:231416【白い鳥と黒い鳥】ラストの文の「してしまった」「ということ」、いつもならば、ひらがないっぱい…!(☆Д☆)キラ-ンってなもんで、まっさきに削るんですけど、文字数に余裕があったのでそのままに。私にとっては、わりとぜいたくな文章です。
2012-07-18 23:16:49(比較・である調)昔むかし、ある所に、白い鳥と黒い鳥がいた。どちらも非常に美しい鳥だったが、王子が愛したのは黒い鳥だった。嫉妬に狂った白い鳥が黒くなり、それを心配した黒い鳥が白くなり、王子はどちらが彼の愛した鳥か、結局わからなくなったそうだ。(12文字↓)
2012-07-18 23:19:30
【文章の削り方4'】文字数制限に挑むという意味で、地の文=「です・ます調」、かぐやの言葉=「ございますやらわたくしが乱れ飛ぶ敬語いっぱいのですます調」は、実は内心、かなりのチャレンジであったのでございますよ…。『竹取物語』現代語訳まとめ http://t.co/smMNTiCC
2012-07-18 23:22:06
【文章の削り方5】「記号で工夫する」。たとえば会話文が主体の物語ならば、カギカッコ(「」)だけで済ませるのです。うまく会話をさせれば、どんな人が話しているのか、直接語らずとも伝わります。3点リーダ(…)も便利です。沈黙や微妙な空気感、省略の表現に。ただし多用はちょっと×です。
2012-07-18 23:31:20#twnovel 「今年の夏は暑そうだなあ」「うちには関係ないじゃん」「なんで?」「年中、家庭内冷戦してるじゃない」「あー…」「南極より涼しいわよ」「凍死しそうだけどね」
2012-07-18 23:32:26
【文章の削り方6】「同じ意味の言葉をカットする」。これは削った方がいいというより、削るべき部分です。単語単位でも、文章単位でも発生します。カチリと頭を冷徹な分析家モードに切り替えて、クールに似た働きをしている部分がないか、それらを結合できないか、考えてみましょう。
2012-07-18 23:39:53(例文・初稿)「あの、迷子を探しているんですけど。家から突然いなくなっちゃって…」「わかりました。ではお名前を教えてください」「迷子です」「え?」「だから迷子です」「えーっと、だからお名前は?」「迷子という名前なんです」「ああ!なるほど!!だから家出したんですね?」
2012-07-18 23:41:48#twnovel 「あの、迷子を探しているんですけど。家から突然いなくなっちゃって…」「わかりました。では、まずその子の名前を教えてください」「迷子です」「え?だからお名前は?」「迷子という名前なんです」「ああ!なるほど!!だから家出したんですね?」
2012-07-18 23:43:23
今夜の講座は以上なんですけど、参考作品をガサゴソ探していたら、珍しい「二人称twnovel(※ http://t.co/BK9VLPZR の「人称について」参照)」を見つけたので、最後にちょこっと紹介します。
2012-07-18 23:47:20#twnovel 生まれる前、あなたは神様に問われました。「猫と、獅子と、大臣と、どの生き方をしたいか」と。あなたはきっと答えたはずです。「猫も、獅子も、大臣も、きっと同じ生き方でしょう」と。あなたの正しさは証明できましたか?神様はずっと、今もあなたの結論をお待ちです…。
2012-07-18 23:51:261429【猫と、獅子と、大臣と】「二人称小説など書いたことない」との発言が、真っ赤な嘘だということが判明いたしました。ここに謹んでお詫び申し上げます。あと、せっかく猫を出したのに、twCATnovelタグが入りませんでした。ここに謹んで(以下同文)。
2012-07-18 23:55:50
お疲れ様でした。続きはこちらです。