刀の柄を寄せて握る話。(個人的メモ)

刀の柄を握るとき、両手の間を空けるのか、寄せて握るのか。漫画内の描写とか甲野説とか引用しながら、つらつらと独り言なのでした。 途中で「続き」を追加。あとでさらに追記するかもしれません。
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ココまで、基本的な内容は2012/06/27。編集したのは2012/07/22。

ここから、「長文になるから後日」と思っていたものの、発作的に始まってしまった第二部。「その8」が無いのは削除したからではなくてカウントのミス。

それがしなにがし @shu3po

@FeZn 刀の握り、離れているのは鎧相手に刀身の肉引きしてない重い刀を振るためではと思ってました。その後は生身相手に速さ優先で寄っていき、江戸以降は治安も良くなり形骸化あるいは懐古により見た目重視で離したと。かなり乱暴な意見ですが何となく思ったことを(ry

2012-07-22 11:04:52
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

@shu3po なるほど、そういったことはあるかもしれませんね。互いに意思疎通をしていない複数の集団(流派)が同様の変化をしているとするなば、そういった「共通する条件の変化」があると考えるのが自然ですよね。そのあたりもう少し調べてみたいものです。

2012-07-22 23:27:30
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

「寄せて握る話」(剣術における刀の握り方)の個人的まとめを作ってみたけど、反響もあったし、自分で読み返した事による発見や言い残しもあるので、あとで続きを書こう。ふむ。

2012-07-22 13:06:24
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話9。剣術における握り方ってぇ奴は、どうも流派によってバラバラであるらしい。A流で正しいとされる握り方がB流では禁忌であったり。って話は昔聞いたのだけれど、細かい手の内の話かと思ってた。両手を離すか寄せるか、のあたりも関係してるのだろうか。

2012-07-22 23:30:23
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話10。野球のバットは、タイ・カッブ式の握りを例外として、操作性重視でも威力重視でも、両手は寄せる。短く/長く握るという二つの違いは、「振ってみんしゃい」ってのが一番理解し易いか。遠心力が使える分、長く握るほうが威力が出るのは自明。/つづく。

2012-07-22 23:35:24
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話11。バットを短く握ると、グリップエンドが手前に余る。細かい事を無視して便宜的に説明すると、この部分がカウンターウェイトのように使えるので、軽々と細かい操作が容易になる。重量をフルに叩きつけることはできないので、長く握る場合のような威力は出ない。

2012-07-22 23:38:35
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話12。カッブらを例外として、殆どの野球選手は「寄せて握る」遣い方で精妙なバットコントロールをしている、ということになるだろうか。威力重視でも制御重視でも。剣術と異なり、要求される運動の方向は極めて限定されていることにも留意せなかんかな。

2012-07-22 23:41:23
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

話はそれる。野球選手引退後に人生を探して試行錯誤していた頃の長嶋一茂は、空手デビューしたり役者やったりしていた。で、時代劇。刀を構えて主役と対峙するシーンで、集中すると八相の構えの筈がバッティングの姿勢になってしまったとか。いやはやまったくの余談だった。

2012-07-22 23:46:08
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話13。棒状の重量物を扱うとする。刀のように握って軽々振り回せる重量を越えている時は、両手の間を離して握れば、取り敢えずは簡単。重さは本人の膂力次第だけれど、僕には樫の六尺棒ぐらいが適当。何に適当か? 「離して握らないと振れない」重さの棒を「刀の握りで操作する」。

2012-07-22 23:52:12
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話14。木刀素振りも初心のうちは無駄だらけ、動きの美しさもない。まして模擬刀だと一層。で、修練方法の一つとして「実際より重い棒で、腕の力ではなく全身で振る動き」を学習。ただし修行者によっては回り道になるようなので、指導者は気をつけなかん。流派によってはNG項目かも。

2012-07-22 23:57:20
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話15。実際に使う道具と違うものを使って稽古する、ってえのには賛否いろいろありそう。古伝の方法でないし。で、「頑張れば腕力で六尺棒を振れる」ような者にはこの方法あかん。腕力の鍛錬になってまうでかんわ。ま、寄せて握って全力で振って寸止めできるようなのは見たことないけど。

2012-07-23 00:01:00
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話16。「寄せて握るのが本来」という甲野説は、ヘロヘロ武道家もどきの僕には、俄かには首肯し難い(このへん後でまた書く)。でも六尺棒を刀の握りで操作できるようになった時、腕ではなく五体で刀を遣うという事を身体で理解した。この関係性と似ているかもしれぬので要稽古研究。

2012-07-23 00:06:18
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話17。長く重いものを振り回す=離して握る。でも物理的限度内なら、身体を使うことで、比較的寄せて握っても自在に操作できる。離して握ると「こねり回す」ような操作は簡単。でも身体全体を使って「速く」かつ「早く」扱うのはかえって困難。……あれ、甲野説と同じこと言ってる?

2012-07-23 00:12:59
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話18。武道や格闘技って、「先達が目の前で見せてくれる」ことがかなり重要なのよね。僕も、信じ難い体験をして、それを我が身で実現したくて稽古してりしてきた。でも非才の上に稽古の鬼でもない、のに、なんか後輩に教えなかん立場になってしまう→類似の体験を提供したい、となる。

2012-07-23 00:16:31
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話19。一部の立ち関節技については、初心者や数年稽古者を感嘆させる技は一応持ってるので、それを実施すれば良い(でも数年前のほうが制圧力高かったかも)。で、武器術を教える時に、六尺棒の端を握り、剣術の形をやってみせる、と。腕力強くない事を証明したあとで実演する。(まだ続く

2012-07-23 00:20:24
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話20。昔の僕も含めて「速く振れるのは腕力があるからだよなー」という思いは、全身運動・骨格・呼吸などの活用を「眼前で示す」ことで忘れてもらう。武道は実践できないと教えるのは大変だけど、眼前での実行ができれば、一挙に説得力を持つので、ある意味では楽なんだろうなー。

2012-07-23 00:23:31
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話21。ただし僕は丹田の呼吸もテキトーかつ未熟なので、いろいろ誤魔化す。刀の握りで、と言っても、実際には一尺以上使ってる。後輩は騙されてくれてるだろうか。長い棒だと見分けつきづらい筈。たぶん。(それでも数年かけて、偽をホントに改善しつつあるんだよー。)

2012-07-23 00:27:22
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話22。さて話が戻ったりループしたりする。江戸の武者絵にあるような寄せた握りでは、僕は巧く刀を扱えない。不自由極まりない。でも六尺棒を振り回す不自由を経て刀の稽古に戻った時、身体を使うことで、逆に自由を得られることからすると、稽古次第でさらなる自由を得られるもしれない。

2012-07-23 00:30:46
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話23。でも基本的にはやっぱり、「身体全体の操作と同時に、テコの原理も使って、総合的な運動になるのでないとムリなんでないかね?」とか考えてる。甲野先生の『武道から武術へ』は読んだし、TV出演映像とかも観て、ワカるんだけもワカってない。理屈屋だけど、結局体験なんだよな。

2012-07-23 00:34:18
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

寄せて握る話24。話は変わって、西洋。斧でなく重厚な剣(名前なんだっけ)を使う断頭の処刑の話。これは両手を寄せて握るそうな。力が逃げないように。野球のバットの握りを思い出す次第。※二十年近く前にチラ見しただけの話だから曖昧。※そういや西洋剣術の本、買ってないなー。

2012-07-23 00:39:09
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

@bubunken_web URL有り難うございます。……試し斬りの話の出てくる本は2年3年以内に読んでる筈なんですが握り方の話がまったく脳内サーチに引っかかりません。(その本には載ってなかったことにしておきます)

2012-07-23 00:46:55
FeZn/武術ライター読書メモ @FeZn

離して握ると操作が容易。寄せて握ると力は入るが操作は困難、ただし修行次第らしい。……これだけのことなのに文章にすると全然書けてない。結局は「身体」なんだよなあ。(って、僕は書く方は職業じゃんか!)

2012-07-23 00:52:32