世界樹日記第3話「風馳ノ大地」

世界樹の迷宮ⅣのTRPGリプレイ風プレイ日記 初見の人はとりあえずまえがきと人物紹介を読むといいよ! まえがき → http://togetter.com/li/338644 劇団シュクラの愉快な仲間たち → http://togetter.com/li/350310 続きを読む
0
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-1】 第3話「風馳ノ大地」 ~前回までのあらすじ~ ・あれ?冒険者って意外とアリじゃね? #世IV日

2012-07-22 01:57:22
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-2】 「見事だ劇団シュクラよ!」無事『虹翼の欠片』を手に入れた一行はその足でマルク統治院へと報告に向かった。ミッションを達成した彼らはこれで晴れて冒険者として活動することを認められたのだ。 #世IV日

2012-07-22 01:57:40
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-3】 辺境伯から報酬を受け取る一行。だがなぜか辺境伯は報酬の500enと一緒に今渡したばかりの『虹翼の欠片』をこちらに返してきた。これを持って交易所に向かえという。 #世IV日

2012-07-22 01:59:06
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-4】 カーゴ交易所は商人たちが闊歩する、いわばタルシスの商業の中心地だ。そんな場所を自分たちが出歩くのはいかにも場違いに思えるし、取りに行かせた鉱石をそのまま渡してくる辺境伯の意図もよくわからない。 #世IV日

2012-07-22 01:59:37
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-5】 だが問いただしても辺境伯はニコニコ笑いながらはぐらかすばかりで説明してはくれそうにない。ともかく行ってみればわかるのだろう。 #世IV日

2012-07-22 02:00:03
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-6】 交易所についた一行を港長を名乗る赤毛の青年が出迎えた。「よぉ、話は聞いてるよ。ちゃんと『虹翼の欠片』は持ってきたかい?」 #世IV日

2012-07-22 02:00:24
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-7】 手渡した『虹翼の欠片』をまわしたり裏返したり重さを確かめたり軽くたたいたりして港長はしばらく品定めしていたが、やがて納得いったらしく立ち上がると「少し待っててくれ」と言づけて交易所の奥に姿を消した。 #世IV日

2012-07-22 02:00:50
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-8】 手持無沙汰になった劇団シュクラの一行。ヌリッタとアビナヤはまだまだ元気だが年長組の3人は疲れが出たのか次第にうつらうつらし始める…。…ガサガサ…「「ニヒヒ~…」」 #世IV日

2012-07-22 02:01:26
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-9】 「……!」どうやら居眠りをしてしまっていたらしい。気が付くと港長が戻ってきていた。港長の案内で交易所の奥へ進むとそこには風船のようなものが付いた奇妙な船が何隻も係留されていた。港長曰く気球艇という乗り物でここではその整備を行っているらしい。 #世IV日

2012-07-22 02:02:43
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-10】 タルシスへの道中は道もあまり整備されておらず苦労の連続だった。こんな風に空を飛ぶ乗り物があったらどれほど楽をできたことだろう…そんなことを思っていると赤い船体に黄色い気球を取り付けた船の前で港長が足を止める。「これがあんた達の船さ」 #世IV日

2012-07-22 02:04:17
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-11】 タルシスに来てからは本当に驚くことばかりだ。身元もよくわからない自分たちによもや空飛ぶ船を一隻くれるだなんて大番振舞にも程があるのではなかろうか?あっけにとられる一行にかまわず港長は説明を続ける。 #世IV日

2012-07-22 02:04:41
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-12】 船内に案内され内部の機械の説明を受ける。自分たちが採掘してきた『虹翼の欠片』はこの船の動力源として使われているらしい。自分たちの船の動力源を自分たちで探させるとは何とも粋な計らいだと劇団シュクラの一行は今更ながらに感心する。 #世IV日

2012-07-22 02:05:16
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-13】 一通り操作の説明も受け終えて、今すぐ飛び立ってみたいのはやまやまだが今日はすっかり疲れてしまっている。操舵中に居眠りでもしてしまったらそれこそ目も当てられない事態になるだろう。逸る気持ちを抑えて一行は宿屋に戻ることにした。 #世IV日

2012-07-22 02:06:02
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-14】 別れ際、港長が「ところで…」と切り出した。「聞いていいのかわかんないけどアンタ達の”それ”って信仰上の理由とかかい?」そういってトントンと額を指差してみせる。年長組3人の額にはおそろいの”第3の目”がラクガキされていた。 #世IV日

2012-07-22 02:06:39
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-15】 翌朝、街門に集合する劇団シュクラの5人。興奮して眠れなかったのか今日はヌリッタとアビナヤの方が眠そうにしている。”第3の目”はもちろんキレイに洗い落として来た。 #世IV日

2012-07-22 02:07:12
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-16】 もやい綱を外し気球の温度を上げると気球艇はゆっくりと上昇を始めた。みるみる内に街の景色は遠ざかりついには見送りの兵士が米粒のように小さく見えるほどの高さに至った。西の方には昨日の森の廃鉱が見える。 #世IV日

2012-07-22 02:08:43
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-17】 生まれて初めての空を飛ぶ経験に一行は興奮し通しだ。普段はおっとりとして淑やかなサティも目を輝かせて歓声を上げている。ヌリッタとアビナヤもすっかり目が覚めたようだ。 #世IV日

2012-07-22 02:09:28
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-18】 特に目標も無く飛び立った一行は気の向くまま風馳ノ草原の空を縦横に飛び回る。よく見ると草原の所々には魔物ではない普通の動物も生息しているようだ。そういえば酒場や宿で出される食材はこの草原で調達していると聞いた。 #世IV日

2012-07-22 02:10:03
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-19】 持って帰れば買い取ってもらえるのかもしれないと考えた一行は目についた動物や野菜を採収して回ることにした。なんなら自分たちで調理して食べてみるのも良いだろう。のんびりした空の旅が続く。 #世IV日

2012-07-22 02:12:27
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-20】 旅の途中で赤や青の気球艇に出会った。彼らもこのあたりを探索している冒険者だそうだ。食材の交換を申し入れられたのでたまたま持ち合わせた食材を渡すと角笛やお守りがもらえた。貴重なものらしいがどうやって使うものなのだろうか? #世IV日

2012-07-22 02:14:08
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-21】 そうこうしているうちに一行は草原の北端にたどり着いた。ここから先はとても高い山が連なっていてこの気球艇の出せる高度では進めそうに無い。唯一通れそうな谷間には深い霧がかかっており、視界の利かないこの中を飛行するのは極めて危険に思われた。 #世IV日

2012-07-22 02:14:42
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-22】 その少し南には広大な森が広がっているのが見える。周囲にも小さな森は見て取れるがそれらと比べても明らかにこの森の密度と規模は異様だ。人跡未踏と思われるその森をよく観察すると木々の隙間から石造りのモニュメントらしきものがチラリと見える。 #世IV日

2012-07-22 02:15:08
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-23】 見るからに不自然なこの光景に劇団シュクラの一行は皆一様に胸の奥がムズムズするような感覚を覚えていた。ひょっとしてこれがいわゆる『お宝のニオイを感じる』というやつなのだろうか?これは調べないわけにはいかないだろう。 #世IV日

2012-07-22 02:17:56
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:3-24】 森の周囲をぐるりと回ってみると南の端の方に何とか気球艇を着陸させられそうな小さな隙間を見つけた。シヴァが慎重に舵をとり、ゆっくりと高度を下げていく。気球艇は静かに天然の迷宮へと降り立った。◆つづく◆ #世IV日

2012-07-22 02:18:49