世界樹日記第4話「碧照ノ樹海-1」

世界樹の迷宮ⅣのTRPGリプレイ風プレイ日記 初見の人はとりあえずまえがきと人物紹介を読むといいよ! まえがき → http://togetter.com/li/338644 劇団シュクラの愉快な仲間たち → http://togetter.com/li/350310 続きを読む
0
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-1】 第4話「碧照ノ樹海-1」 ~前回までのあらすじ~ ・こいつはくせぇッー!お宝のニオイがプンプンするぜ! #世IV日

2012-07-30 05:01:51
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-2】 碧照ノ樹海と呼ばれる迷宮の内部はうっそうと茂る木々によって太陽光が遮られ、外部よりも若干気温が低いようだった。それでもうだるような暑さであることには変わりないのだが。時折吹き込む風が肌に心地よい。 #世IV日

2012-07-30 05:02:16
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-3】 足元には色とりどりの花が咲き乱れ強く甘い香りを発している。遠くからは鳥の鳴き声、周囲の茂みからは時折ガサガサと 何かが動く音を聞き取ることができた。一言で表すなら『濃密な生命の気配を感じさせる場所』といったところだろうか #世IV日

2012-07-30 05:02:27
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-4】 だがその生命の気配には恐らく魔物たちのものも含まれているであろうことを森の廃鉱での経験から劇団シュクラの一行は感じ取っていた。十分に警戒はしなければならない。 #世IV日

2012-07-30 05:02:42
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-5】 …などということを考えている側から不用心に駆け出そうとするヌリッタとアビナヤを引き留めてまずは持ち物の確認だ。背嚢の中には回復薬のメディカが5つと店員の強い勧めで購入した『アリアドネの糸』が2本入っている。 #世IV日

2012-07-30 05:02:53
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-6】 『アリアドネの糸』というのは店員曰く「ぎゅわっとするとビュイーンってなってシュババッて帰ってこれるんだよっ!」ということで要約するとどこにいても一瞬でタルシスへ帰ってこれる魔法のアイテムのようだ。ただ戦っている最中には使えないので注意が必要だ。 #世IV日

2012-07-30 05:03:10
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-7】 もう一つ大事なのはやはり迷宮の地図だ。規模からみて森の廃鉱の時よりもかなり大きなものを使うべきだろう。シヴァはいくつか仕入れておいた羊皮紙のうち一番大きなものを取り出してその南端に気球艇の着陸位置を書き入れる。いよいよ探索の始まりだ。 #世IV日

2012-07-30 05:03:22
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-8】 奥へと足を進めると左手の方に巨大な光の柱があるのが目についた。興味を引かれ近づいてみると側にいた兵士がこれは『樹海磁軸』と呼ばれるものだと教えてくれた。何でもこれに触れると一瞬でタルシスへ戻れるらしい。 #世IV日

2012-07-30 05:03:37
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-9】 アリアドネの糸と似たようなもののようだがタルシスから迷宮内へ飛んでくることもできるというのがポイントだ。加えて利用にお金がかからないのも大きい。現在の収入ではアリアドネの糸の100enもバカにならない出費なのである。 #世IV日

2012-07-30 05:03:50
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-10】 「原理は分からないけど君たちも難しいことは考えずに有効活用するといいよ!」説明を終えて満足した兵士はどこかへと去って行った。便利な光の柱の位置をしっかりと地図に書き加えて劇団シュクラの一行は探索を続ける。 #世IV日

2012-07-30 05:04:02
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-11】 部屋の北側に回ると扉があった。思い起こすと森の廃鉱にも扉があったがよく考えると森の中にいきなり扉があるというのも中々シュールな光景だ。樹海磁軸の存在といい、やはりこの場所は遠い昔に人間の手で作り出されたのだろうか? #世IV日

2012-07-30 05:04:17
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-12】 扉を抜けた先の部屋は残念ながら行き止まりだ。部屋の北側には通路があったようだが倒木でふさがってしまっている。近寄って調べてみるが折り重なった倒木の隙間は狭すぎてさすがに通り抜けられそうにない。 #世IV日

2012-07-30 05:04:30
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-13】 「何だか甘いにおいがしません?」サティに指摘されて匂いを嗅いでみると確かに倒木から周囲の花とはまた違った甘いにおいが漂っている。はちみつか何かだろうか? #世IV日

2012-07-30 05:04:39
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-14】 それに木の倒れ方もよく見ると変だ。根が腐ったりして自然に倒れたもので無いことは確かだが、かといって斧で切断されたわけでもなく何か強い力によって”へし折られている”のだ。 #世IV日

2012-07-30 05:04:54
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-15】 疑問は尽きないがここであれこれ調べてみてもこれ以上の事は分かりそうになかった。とりあえずはこの不審な倒木の事も地図に書き記してほかの道を当ってみることにする。 #世IV日

2012-07-30 05:05:06
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-16】 道中現れる魔物は森の廃鉱にいたものに加えて鮮やかな青色の蝶と大きなネズミが現れるようだ。ヌリッタとアビナヤはネズミの特徴的なポーズが気に入ったようでものまねをして遊んでいるが強力な前歯の洗礼を受けたサヴィトリとしてはたまったものでは無い。 #世IV日

2012-07-30 05:05:18
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-17】 北東へ進んでいくとまたしても行き止まり。そしてまたしても不審な倒木があった。近寄ってみるとやはりはちみつの甘い香りが倒木から漂っている。木々の隙間から向こう側を覗いてみると何か黒いものが動いているのがチラチラと見えるがはっきり確認できない。 #世IV日

2012-07-30 05:05:29
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-18】 気を取り直して今度は西側の通路へ進む。と、ここで一行は奇妙なものに遭遇した。現れた魔物の群れの中に黄金色に輝くアルマジロがいたのだ。異様に素早い動きであっという間に逃げ出してしまったので確認できなかったがきっと突然変異のようなものなのだろう。 #世IV日

2012-07-30 05:05:46
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-19】 南側の扉の横でまたしても不審な倒木が見つかった。3か所目ともなればやはりこれは何者かの作為によるものなのだろう。そして困ったことにその何者かは”人間ではない”ということもこの場所なら十分考えられるのだ。 #世IV日

2012-07-30 05:05:57
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-20】 扉を抜け道なりに進むと水場のある開けた場所に出た。見渡してみるとこの部屋につながる通路のうち3か所に例の倒木が積みあがっている。このうち南側のものは位置的に磁軸の近くで最初に見かけたもののようだ。北西の塞がれていない通路から先へ進む。 #世IV日

2012-07-30 05:06:15
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-21】 北への一本道を進む一行。そのとき先頭を歩いていたシヴァが不意に足を止める。数メートル先には例の倒木が道を塞いでおり、その手前には東へ曲がる通路が見えている。だが問題は積み重なった倒木の向こう側。危険な気配を放つ黒い影だ。 #世IV日

2012-07-30 05:06:27
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-22】 その圧倒的存在感は劇団シュクラの一行に森の廃鉱で出会った巨大な狒々を思い起こさせていた。「おいおい、これヤバくねぇ?」サヴィトリに言われるまでもなく全員がその危険を肌で感じ取っていた。正面から戦えば命は無いだろう。 #世IV日

2012-07-30 05:06:41
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-23】 しかし先へ進みたいならここよりほかに道は無いのだ。覚悟を決めて一歩を踏み出した瞬間、眼前の倒木の壁を突き破って巨大な熊が飛び出してきた! #世IV日

2012-07-30 05:06:54
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-24】 この距離では東の通路へ駆け込むことはかなわない。仕方なく来た道を引き返そうとする一行。だが熊はすっかり興奮した様子でこちらを追跡してくる! 悠長に後ずさりなどしている場合ではない。一行は全速力で南へと駆け出した。 #世IV日

2012-07-30 05:07:08
🪦ukio💐 @u_ki_o

【世界樹日記:4-25】 一目散に通路を駆ける一行。目指すは手前の部屋へつながる扉だ。熊に扉を開けるほどの知性が無いことを期待しての判断だが当てが外れたときは…それはその時考えるしかないだろう。 #世IV日

2012-07-30 05:07:22