世界樹日記第4話「碧照ノ樹海-1」

世界樹の迷宮ⅣのTRPGリプレイ風プレイ日記 初見の人はとりあえずまえがきと人物紹介を読むといいよ! まえがき → http://togetter.com/li/338644 劇団シュクラの愉快な仲間たち → http://togetter.com/li/350310 続きを読む
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【世界樹日記:4-26】 通路を駆け抜け突き当りで急旋回、ほんの僅か遅れて熊も追いすがる。と、その時一行の背後で轟音が鳴り響く!何事だろうか?だが今は振り返って確認する余裕はない。そのままの勢いで扉へと駆け込む。 #世IV日

2012-07-30 05:07:36
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【世界樹日記:4-27】 祈るような気持ちで扉を閉め熊の気配を探る………。どうやら熊は去って行ったようだ。 #世IV日

2012-07-30 05:07:51
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【世界樹日記:4-28】 恐る恐る扉を開けて確認するがやはり熊は居ない。逃げ切れたことをようやく実感できた一行は大きなため息とともに胸をなで下ろす。しかしあの熊をどうにかしない限りこの先の探索は難しそうだ。いったいどうしたものだろうか? #世IV日

2012-07-30 05:08:05
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【世界樹日記:4-29】 熊対策の妙案は今のところ浮かばないがシヴァの提案でとりあえず先ほどの轟音の原因を確かめに行くことにする。 #世IV日

2012-07-30 05:08:21
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【世界樹日記:4-30】 現場へ戻ると轟音の原因は一目瞭然だった。南側の倒木の壁が見事に破壊されていたのだ。勢い余った熊が激突したのだろうか? #世IV日

2012-07-30 05:08:32
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【世界樹日記:4-31】 「「はちみつの匂いがしたから突っ込んじゃったのかもしれないね~?」」「カッ!んなわけねえだろ?たまたまだよたまたま!なぁシヴァよ?」「よし、じゃあ確かめてみようか」「そーそー確かめて…は?」 #世IV日

2012-07-30 05:08:47
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【世界樹日記:4-32】 そんなわけで熊が倒木に突っ込んだのが”たまたま”かどうか確認することになってしまった。同じ部屋にあと2か所倒木の壁があるのでそこへ誘い込んでみようというのだ。 #世IV日

2012-07-30 05:09:00
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【世界樹日記:4-33】 熊の様子を確認すると、もと居た位置に戻って相変わらずこちらを警戒しているようだ。さっそく近づいて熊を誘い出す…前に近くの魔物をあらかじめ倒しておく。先ほどは運がよかったが逃走中に他の魔物に襲われ足止めを食えば致命的な事態になるだろう。 #世IV日

2012-07-30 05:09:17
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【世界樹日記:4-34】 準備を整え、意を決して熊をおびきだす。今度は先ほどとは別の道を通って扉へと急ぐ。その間も熊の動向の観察は怠らない。 #世IV日

2012-07-30 05:09:28
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【世界樹日記:4-35】 一行が倒木の前を駆け抜け、少し遅れて熊も倒木の前に到達する。すると熊はそこで足を止めて倒木の壁に向き直り爪を振りかざして突進していく!どうやら”たまたま”では無かったようだ。同じ要領で残る一つの壁も熊に破壊させる。 #世IV日

2012-07-30 05:09:43
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【世界樹日記:4-36】 壁がなくなったことで開けた新たな道から探索を再開する一行。道なりに進み大きな池のある部屋で再び熊を見かけたがもう怖くはない。ほかの魔物の邪魔さえ入らなければ追跡をかわすこと自体は容易いのだ。 #世IV日

2012-07-30 05:09:56
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【世界樹日記:4-37】 追いすがる熊を振り切って奥の扉へ駆け込む。扉の先の部屋にはまたしても池があった。池の対岸には扉と同様の装飾が施された人工物が見える。回り込んでみるとそれは地下へと続く階段だった。 #世IV日

2012-07-30 05:10:10
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【世界樹日記:4-38】 階段へ一歩踏み入れようとしたその時、階下から見知った顔の男が血相を変えて駆け上がってきた。森の廃鉱で出会った男ワールウィンドだ。彼は背中にタルシスの兵士をおぶっている…兵士は血みどろだ! #世IV日

2012-07-30 05:10:22
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【世界樹日記:4-39】 「やぁ君たちか」挨拶もそこそこにワールウィンドが手短に状況を説明する。下の階では非常に強力な魔物が突如出現し兵士たちの間に壊滅的な被害が出ているというのだ。彼がおぶっているのも被害者の一人なのだろう。 #世IV日

2012-07-30 05:10:34
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【世界樹日記:4-40】 説明を終えたワールウィンドは再び出口へと駆けだした。その場に取り残された劇団シュクラの一行にはしばしの沈黙が流れる。誰も言葉を発さない…”発せない”といった方が正しいのかも知れなかった。 #世IV日

2012-07-30 05:10:49
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【世界樹日記:4-41】 長く重い沈黙の後、誰ともなしに言い出して今日の探索は打ち切ってタルシスへ戻ることになった。 #世IV日

2012-07-30 05:11:02
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【世界樹日記:4-42】 戻ってくると既に街は大騒ぎになっていた。漏れ聞こえてくる情報をまとめると碧照ノ樹海の地下に現れたのは血のように赤い毛を持つ熊の魔物で、あまりの被害の大きさについに辺境伯から討伐ミッションまで発令されたということらしい。 #世IV日

2012-07-30 05:11:15
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【世界樹日記:4-43】 踊る孔雀亭の一角でテーブルを囲む劇団シュクラの5人。その表情は暗いままだ。沈黙に耐えかねておずおずとサティが口を開いた。「兵士さん酷い怪我でしたね…」「…そうだね」「…生きてんのかねありゃ」「「へ、兵士さん死んじゃったの?!」」 #世IV日

2012-07-30 05:11:29
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【世界樹日記:4-44】 堰を切ったように不安を口にし始める劇団シュクラのメンバーたち。次にああなるのは自分たちではないのか?ちょっとうまくいったからって調子にのってはいないか?自覚無くとんでもないことに関わろうとしていないか?辞めるなら今のうちではないか? #世IV日

2012-07-30 05:11:46
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【世界樹日記:4-45】 「…でもね」一人押し黙っていたシヴァがゆっくりと切り出す。「僕はここで手を引くことには反対だ」 #世IV日

2012-07-30 05:11:58
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【世界樹日記:4-46】 「ハァ?何でだよ」「いや、何でって言われると僕もよくわかんないけど」「ハァァァァ???」 #世IV日

2012-07-30 05:12:11
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【世界樹日記:4-47】 「んーと何ていうか…最初の日にママさんがお昼ごちそうしてくれてさ、すごく美味しくてすごくうれしかったじゃない?」「???お、おう、そうだな?」 #世IV日

2012-07-30 05:12:33
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【世界樹日記:4-48】 「ギルド長さんはいろいろ文句言いながら紹介状書いてくれたし、領主さんは気前よく気球艇をくれちゃったし、港長さんは気球艇の事いろいろ教えてくれたでしょ?」 #世IV日

2012-07-30 05:12:57
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【世界樹日記:4-49】 「宿屋のおかみさんは無理して安く泊めてくれてるし、工房の娘さんは僕らの知らない道具の使い方とか教えてくれたし、酒場の先輩冒険者さんたちや兵士さんたちも探索のコツをいろいろ教えてくれたでしょ?それからえーと…」 #世IV日

2012-07-30 05:13:19
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【世界樹日記:4-50】 「あー待て待て、つまり街の皆に感謝してるから助けたいっつーことか?」「そうだね、サヴィトリはそう思わない?」「いや、そりゃお前…俺だって感謝はしてるけどよ」 #世IV日

2012-07-30 05:13:33