原発推進派の反原発に対する反論は非常に一貫していて 1)健康への害を証明しろ。2)経済合理性をどうする?の2点に集約できる。
2012-07-22 15:02:36まず「1)健康への害を証明しろ」だが、これは過去にタバコ産業やプラスチック産業(石油会社)などが使ったおなじみの論法。
2012-07-22 15:10:48タバコの健康への被害というのは今でこそ定着したが、煙の発がん性の証明も極めて困難だった上、個人差が大きいため、あくまで「健康に被害がある確率」という確率論にならざるを得ない。
2012-07-22 15:12:24今日は坂本龍一をdisるのが流行っているらしい。「たたが電気」がよほど気に入らないらしい。
2012-07-22 15:01:14確率論になった時点で、「どれだけ煙草を吸ったか」、「1日あたりの本数」、「継続年数」、被験者の寿命、「被験者の生活習慣」、「他の発ガン因子」などさまざまな要素が絡むため、厳密な統計を取ることなどほとんど不可能。
2012-07-22 15:15:11経済合理性のほうも同様に困難。タバコを吸った人がどれだけ医療費の上昇に貢献しているかなどそのそも計りようがない。
2012-07-22 15:16:45タバコ会社は結局のらりくらりと議論を続け、「タバコは健康に害を及ぼす恐れがある」という記載がパッケージになされるまでには何十年という時間がかかった。
2012-07-22 15:18:55しかしこれも「1)健康への害を証明」が難しい。タバコ同様個人差があり、大規模な統計的な実験など事実上出来ない。人体実験すらできないだろう。
2012-07-22 15:25:54次にプラスチックの有害性について考えてみる。ダイオキシンによる環境ホルモンなどなど、かなり早い時期からプラスチックの有害性を指摘する声はあった。
2012-07-22 15:24:15プラスチックから溶融した物質以外にもホルモンのように振る舞う物質は他にもある。そのため厳密にプラスチックの健康被害を証明することはほとんど不可能に近い。
2012-07-22 15:26:51プラスチックはエクソンなどの大手石油会社が生成している。彼らは「プラスチックの健康被害」を真っ向から反対するようなおろかなことはせず、「プラスチックは有害」という科学的根拠が揺らいでしまうようなキャンペーンにお金を使った。
2012-07-22 15:28:48放射能の健康被害も実は証明が非常に困難。放射能は自然にも存在する上、厳密な意味での統計的調査もほぼ不可能。仮に可能だとしても大きな資本を持たない者がこうした調査を実行することは限りなく不可能に近い。
2012-07-22 15:32:55次に仮に健康被害や災害の可能性があるとして、そのための経済合理性の算出を反対派に求めるのも「常套手段」なのだ。地球温暖化、タバコ、プラスチックの害、すべてに同じロジックが使われている。
2012-07-22 15:34:37放射能の健康被害と言えば細胞のガン化だが、日本人の半数はガンで死ぬのだから、放射線の厳密な意味での統計的なデータを得るのはほとんど不可能なことは容易に想像できる。
2012-07-22 15:37:28さて健康被害が「仮に」あったとして、それを防ぐためにどのくらいお金を使うのが合理的なのだろうか?
2012-07-22 15:38:37もしこのまま原発を放置すると「自分の子供が5年以内に確実にガンなる」ということであれば、電気料金が10倍でも経済的に合理的だと考える人も沢山いるだろう。
2012-07-22 15:41:23そんなわけで経済合理性は人によっても大きく異なる。また経済圏でもそうとう異なるだろう。
2012-07-22 15:43:51従って「1)健康被害の有無/その確率」や「2)対策にかかる金額の経済合理性の証明」を求める議論は、推進派が絶対に負けない議論なので、今後もずっとずっと続くだろう。
2012-07-22 15:46:20これは原発推進に限らず、その他様々な分野で産業側が訴えられるとずっと用いられる議論だろう。
2012-07-22 15:48:28そういえばいじめ防止も同じ議論が可能だな。例えば「いじめのと自殺の因果関係の証明」を遺族に押し付けたり。
2012-07-22 15:52:08