どうなる放射能汚染物の処理【4】“原発並み”の放射能抱える東京の下水道施設

どうなる放射能汚染物の処理【4】“原発並み”の放射能抱える東京の下水道施設 http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110729/107086/?P=5 より。記事が消えないうちにまとめておきます。
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@fuuasumma

どうなる放射能汚染物の処理【4】“原発並み”の放射能抱える東京の下水道施設 http://t.co/Y2T9xD24

2012-07-24 12:24:46
@fuuasumma

↓ 1日当たり、東京都全体の下水汚泥の総放射能量約21億5000万ベクレル。焼却灰の放射能総量は17億6000万ベクレル。1日3億9000万ベクレルが行方不明。

2012-07-24 12:27:34
@fuuasumma

↓ 福島第1原発には1号機から6号機まで6基あり、このヨウ素131の年間放出許容量は6基を合わせた値となっている。単純計算すると1基分では800億ベクレルとなり、東京都の下水道施設はその3分の2と原発1基分に迫る放出量。

2012-07-24 12:28:44
@fuuasumma

↓ 東京都が最初に汚泥や焼却灰の放射性物質を調べた5月中旬採取のデータで試算すると、汚泥中の放射能量が約33億ベクレル、焼却灰中の放射能量が約21億ベクレルで、行方不明量が12億ベクレル、1年間だと4380億ベクレル。これは六ヶ所再処理工場の年間放出量の24倍に達する。

2012-07-24 12:29:31
@fuuasumma

↓ 小出裕章氏:私たちが使っているのと比べると(吸引量が)20分の1くらいのもので、約3時間くらいしか(空気を)採ってない。本当ならもっともっと採るべきだと思うし、1000秒の測定というのは……。(都の測定時間は)もう圧倒的に少なすぎる。もっとちゃんとした測定をすべきです。

2012-07-24 12:31:39
@fuuasumma

↓ 東京都は「下水汚泥焼却炉の煙突での放射性物質を測る方法について、公定法がない」としきりにこぼしている。経済産業省放射性廃棄物規制課によれば、「今回の事故のような事態は想定されていなかった」ため下水道施設への放射性物質の流入は当然ながら想定されてこなかった。よって規制値がない。

2012-07-24 12:32:26
@fuuasumma

↓ 原子力関連施設における排ガス中の放射性物質の測定方法について法的な規定がないのだ。ダイオキシンや環境基準に定められている有害物質が法規制の中に測定方法まで明確化されているのに比べても、きわめて異例である。

2012-07-24 12:32:56
@fuuasumma

↓ 原子力安全委員会が1977年に決定し、2001年に改訂した「発電用軽水型原子炉施設における放出放射性物質の測定に関する指針」が標準的な測定方法。

2012-07-24 12:33:37
@fuuasumma

↓ 「測定下限濃度を満たすための代表的な測定条件」が掲げられており、ヨウ素131やセシウム134、同137は、「50L/分で1週間採取」とされ、ゲルマニウム半導体検出器の計測時間は「4000秒」とされる。

2012-07-24 12:33:48
@fuuasumma

↓ 東京都の測定法と比較すると、都の2倍以上の吸引量で、46倍となる丸1週間の採取をして、ようやく4倍の測定時間が許されることになる。ちなみにこの指針で求められる検出限界濃度は都の測定の100分の1近い。

2012-07-24 12:34:20
@fuuasumma

↓ 都はこの指針の存在についても知っていた。にもかかわらず、あえて指針よりもはるかに短い時間と少ない量のサンプリングとし、計測時間もずっと短くして測定した。

2012-07-24 12:34:31
@fuuasumma

↓ 私どもとしては国の通知で示されている濃度限界が唯一の基準と思ってますので、それ以下であれば、“いわゆる定められた基準以下”でクリアとなる。意図的に短くしているんじゃなくて、濃度限界があるなかでそれをクリアする方法を考えた。

2012-07-24 12:35:03
@fuuasumma

↓ 安全と定められている濃度限界があって、それ以下で検出されなかったわけですし、学識経験者に吸引時間とかガス量とか測定時間についても、きちんとお示しして評価いただいている。私どもとしてはそのやり方で妥当と考えている(小団扇浩・環境管理課長)

2012-07-24 12:35:30
@fuuasumma

↓ 都は測定結果が出た6月21日から1カ月以上もこの結果を公表していない。理由は「下水の煙突から測る方法について公定法がない。ですので実際にやった方法が妥当かどうか検証も必要。そういうことについて大学の先生から見解などをいただいておりましたので時間がかかっている」というもの。

2012-07-24 12:36:25
@fuuasumma

↓ その学識経験者による「妥当」との「評価」が具体的にどのようなものなのか。「やり方とかをお示しして妥当だという回答をいただいてる」(同)というだけで、報告書があるわけでも、なぜ妥当と判断したのかの説明もない。こんなことに1カ月以上かかったというのである。

2012-07-24 12:36:41
@fuuasumma

↓ 取材時、小団扇課長は「安心していただくために」と繰り返していたが、通常より厳しい測定条件で測って「だから安心してください」というならまだしも、はるかにずさんな測定方法で「安心しろ」といわれて納得できるひとがどれだけいるだろうか。

2012-07-24 12:37:04
@fuuasumma

↓ ましてや東京都の下水汚泥焼却炉の排ガス処理設備は原子力施設に設置された焼却炉に比べて簡易。都によれば下水汚泥焼却施設の排ガス処理設備は、セラミックフィルター、バグフィルター、電気集じん機のいずれかの「高性能フィルター」に、アルカリ水を噴霧する湿式スクラバーという2段構成。

2012-07-24 12:37:27
@fuuasumma

↓ 原発にある放射性廃棄物の焼却炉の場合、前段にセラミックフィルターなどを採用するだけでなく、後段に「高性能フィルター」として、さらに微細な粒子も捕捉できる、ガラス繊維のろ紙を重ねたヘパフィルターを設置するのが当たり前。

2012-07-24 12:37:58
@fuuasumma

↓ 柏崎刈羽原発のように前段のセラミックフィルターを二重にした上でヘパフィルターを設置するという3段構えも珍しくない。東京都のいう「高性能フィルター」を二重にし、さらに高性能なフィルターまで配置していることになる。それだけ都の設備は放射性廃棄物を扱うようになってないということ。

2012-07-24 12:39:01
@fuuasumma

↓ 小出氏:トータルとして人々の被曝量を減らさなくてはいけない。やらなきゃいけないことはわかっていて、(焼却炉の)排気系にできるだけ出さない。そのためには性能の良いヘパフィルターを追加して設置するということをまずやるべきだと思います。

2012-07-24 12:39:31
@fuuasumma

↓ それに普通の放射性物質を取り扱う施設であれば、排気のところからリアルタイムでまず測っていく。もう1つは長時間吸引して試料をとって長時間測定。

2012-07-24 12:39:40
@fuuasumma

東京都は、計3カ所の下水汚泥焼却炉で測定を実施し、いずれも放射性物質は検出していないとの“安全宣言”を近く発表する。もし本気で都民の安全を考えるのであれば、こうした提言に耳を傾けるべきではないか。

2012-07-24 12:39:46
@fuuasumma

ニュース記事は消えることも多いのでまとめておこう。

2012-07-24 12:40:14
ahi @M16Ra

@fuuasumma 環境省の焼却場の煙突排気の放射能検査では放射能が出ないから検出されないのではなく、放射能を測定する技術がないから検出されないのだと思います。福島の高濃度の焼却灰が出た焼却場でさえ排気から放射性物質が『検出』された実績がありません。環境省に電話確認済み。

2012-07-24 12:41:42
ahi @M16Ra

@fuuasumma 念のため補足しますと環境省に確認したのは「福島県~」以下の部分と測定の仕方です。検出限界値の設定の仕方も『基準値以内ならよし』の前提でした。焼却場は24時間稼働し放射性物質は累積なのに。東京で瓦礫を焼却中2週間外干ししたタオルからCs15bq検出されました。

2012-07-24 13:08:40