地方交付税を巡る柿沢未途衆院議員の論戦

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

今日は総務委、一般質疑。地方交付税について。大阪都法案をやっていて思ったのだが、地方交付税をもらわないで自主財源でやっていけるいわゆる不交付団体は都道府県で東京都のみ、市町村でも1742市町村のうち59しかない。大阪府も大阪市も名古屋市も横浜市も交付団体。おかしくないか。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

川端総務相「自前の地方税で自律的に運営するのがあるべき姿。ただ現状において…リーマン以降の税収減や社会保障費の増大で、現状においては厳しい財政状況のところがほとんどなのが現実」。「現状において」「現実」。そこをどうするかを語らないのが民主党政権への失望になっている。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

地方交付税法第1条には「財源の均衡化」が目的と書いてある。自前の財源でやれる自治体が半分あって、残りの半分が財源不足を地方交付税で補う、それがあるべき姿ではないか。川端大臣「財源補償が目的とも書いてある。両方があいまって機能を果たしている」。そう答えると思っていた。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

地方交付税の財源補償機能に依存している市町村が97%という事実は、地方税収が財政需要より大幅に過少である事を示している。この状況を放置するのは「地方自治の本旨の実現と自治体の独立性の強化」という法の趣旨に反する。川端大臣「地方交付税も地方固有の財源であると整理している。」

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

しかし地方交付税原資は国税であり、分配の算定も国がやっている。地方6団体は平成18年に「地方共有税」として地方交付税原資の法定5税を地方固有の財源として特別会計に直入して地方が配分を決める提案をしている。しかし地域主権を一丁目一番地と語る民主党政権が真剣に検討した形跡はない。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

川端大臣「地方固有の財源としてはっきり位置付けるという意味では我々の方向と基本的には同じ。しかし地方が自主的に配分を決めるのは、合意形成も含め、難しい。次善の策として一歩一歩、改善が進んでいるのが現実」。あるべき論を語りながら、結局、今いる地点に立ち止まる理屈になっている。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

国による財源補償と均衡化のための地方交付税は廃止して、偏在性の少なく税収の安定した消費税を全額地方財源に、という議論もある。みんなの党も維新の会もこれだ。川端大臣「社会保障の財源はどうするのか。地方にやってもらうのか。地域偏在の再配分の調整をどうするのか。課題は山高くある。」

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

川端大臣は正しい。しかし、「消費税を地方財源に」と方向性を決めた上で課題の議論を行なうのか、現状のまま立ち止まって「難しい」と言うのとでは大違いだ。後者は「できない理由」を並べているのと同じだ。質問動画→http://t.co/04fa6P39

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

今季限りの参院議員引退を表明した松井孝治元官房副長官が「国民が期待したのは統治機構の変革。それをやらずに現状の中で帳尻合わせをやっている」と語っておられるが、今日の川端総務相とのやり取りでそれを強く感じた。「現状は」「現実には」の繰り返しでは国民も期待の持ちようがない。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

特例公債法案の不成立を理由とした地方交付税の交付抑制。こういうところから止め始めるのは国家予算を使った政府の恫喝とも感じられる。「地方交付税廃止」を唱える維新の会の格好のネタにもされている。地方交付税制度に関する私の総務委での質問→http://t.co/4FhPSsGA

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

先ほど書いた地方交付税制度に関する私の質問で、川端総務相は「地方交付税も地方固有の財源と整理している」と答弁している。だったらなぜ国の都合で交付したりしなかったりできるのか。分配の算定も国がやり、交付の可否も国が決めるなら、全然、「地方固有の財源」ではない。