「豈」53号掲載原稿をめぐる青木亮人さんとのやり取り

個人的なメモです。
1
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

「世代」論は慎重にやらないと難しいし、また批判も多いけれど、世代論で見えてくるものもやっぱりある気がする。現行俳句史は、1970年以降はほぼ空白で、1980年代の俳句史なんか真白だけど、ニューアカ的なものが流行った文化状況は、俳句に巨大な影響を与えているはずなんですよね。

2012-07-26 22:23:18
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter その辺がアンソロジーを時間が経ってから見ると恐ろしいところで俳句空間(のだったかな)の90年頃のアンソロジーなど、個々の作者がどうこう以前に全体として「あーバブルだったなぁ、シニフィアンが戯れていたなぁ」感がものすごい。

2012-07-26 22:28:27
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter その辺がアンソロジーを時間が経ってから見ると恐ろしいところで俳句空間(のだったかな)の90年頃のアンソロジーなど、個々の作者がどうこう以前に全体として「あーバブルだったなぁ、シニフィアンが戯れていたなぁ」感がものすごい。

2012-07-26 22:28:27
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@Seki_Etsushi 僕もラノベは半分授業教材のためというかw、怖いもの見たさに近い感じもあるんですが、「ライト」のニュアンスが今と将来では違ったものになる気がします。その点、「震災句集的真実/ラノベ的意匠をまとった韜晦からにじみ出る真実」も、今とは違った感じになるかも…?

2012-07-26 22:28:43
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@mc_sawakumi ありがとうございます。こちらこそ、明日もよろしくお願いいたします^^

2012-07-26 22:29:47
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter 震災句集に対して持ってくるのが妹かというグダグダ感が「あー当時の世相雰囲気こんなもんだったねー」という感じのゴミとして残ればまぁそれはそれで意義が…ないか、あんまり。

2012-07-26 22:33:58
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@Seki_Etsushi 「シニフィアンの戯れ」的な"共同幻想"を共有していたという点で、ある時代をともに生きたという意味での世代論は、重要だと思うんですよね。1980年代的な浮遊感というのは、各作家の作品にいろいろ影響を与えている気がします。それにしても「俳句空間」、シブいw

2012-07-26 22:35:52
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter 後の世から見ての「俺の震災がこんなに妹なわけがない」の最大の弱点は、絡んでいた対象の震災句集が恐らく古典として残らないということでしょう(いや、残る・残らないとかこちらは最初からほとんど考えていないんですが)。

2012-07-26 22:40:47
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter ただそういうところを年がほぼ一緒の猿丸さんとか鴇田さんはそんなに直に出さないので、私だけロコツな気もしますが。

2012-07-26 22:44:33
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@Seki_Etsushi 個人的には、体験していない者が語る強固で迷いのない"リアリティ"と、体験したがゆえのグダグダ感からにじみ出る"リアリティ"の違いがうかがえて興味深かったですよ。参照元がラノベなので、かえって深い企みがあるのでは…と読者を気にさせるのも思わせぶりだしw

2012-07-26 22:44:45
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter しかし実は私は俺妹読んでいなくて、タイトルだけそこから取ってきたという。

2012-07-26 22:46:55
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

世代論の魅力というか、作品の読みのスリリングな手続きとして、むしろそこが世代論の一番の見せ所でしょうね。 RT @Seki_Etsushi @k551_jupiter ただそういうところを年がほぼ一緒の猿丸さんとか鴇田さんはそんなに直に出さないので、私だけロコツな気もしますが。

2012-07-26 22:48:36
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter あと震災俳句に関しては、体験者の句を含めて人間中心主義過ぎるという違和感はありました。地震は地震であって「忠告」ではないだろうという。変なアントロポモルフィスムみたいなものが茶化したくてラノベ的妹とか持ってきた気もします。

2012-07-26 22:51:47
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter あと震災俳句に関しては、体験者の句を含めて人間中心主義過ぎるという違和感はありました。地震は地震であって「忠告」ではないだろうという。変なアントロポモルフィスムみたいなものが茶化したくてラノベ的妹とか持ってきた気もします。

2012-07-26 22:51:47
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@Seki_Etsushi そうでしたかw 内容のモチーフが重ならないので、もしかするとそうなんじゃないかとww でも、後世の読者(現在の方でも)で深読みする読者、いてほしいですよね。数十年後、「俺妹」を複写資料で取り寄せ、何巻か読んだ後、「?」と首をかしげる読者が現れてほしいw

2012-07-26 22:53:39
関悦史 @Seki_Etsushi

その辺判別できるということは読んでらっしゃるわけですね、俺妹。さすが。 RT @k551_jupiter @Seki_Etsushi そうでしたかw 内容のモチーフが重ならないので、もしかするとそうなんじゃないかとww

2012-07-26 22:56:53
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@Seki_Etsushi なので、内容云々じゃなくて、「震災」をめぐる言説や状況に対する違和の表明として、あえてラノベの文字面をなぞるだけに近いものを作品として出すところに、作者が表明したいリアリティのありかがあったように感じます。後世の読者もそこに気づいてくれればな、と。

2012-07-26 22:58:55
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

関氏/鴇田氏/猿丸氏の、同世代論の問題としていえば、所属結社の存在/ほぼ無所属というのがかなり大きい気がする。もしSSTというグループを世代論として論じる場合、俳句の文体形成という点での結社の存在をどう扱うかがのポイントになるんじゃないか。

2012-07-26 23:04:40
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter 澤7月号読んでも思いましたけど、震災に対して論作とも大体皆、重荷を与えられた人間の側から書いていた。被災地以外の安全圏から句にするなら「崇高」の美学で巨大な破壊力を詠むという選択肢もあったのに(人としては嫌われたかもしれませんが)。

2012-07-26 23:05:14
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter 澤7月号読んでも思いましたけど、震災に対して論作とも大体皆、重荷を与えられた人間の側から書いていた。被災地以外の安全圏から句にするなら「崇高」の美学で巨大な破壊力を詠むという選択肢もあったのに(人としては嫌われたかもしれませんが)。

2012-07-26 23:05:14
関悦史 @Seki_Etsushi

単独でやるということは読者(座?)の理解を期待しないので、それで客観性だけに向けて固有名詞とかも使いまくれる。RT @k551_jupiter 関氏/鴇田氏/猿丸氏の、同世代論の問題としていえば、所属結社の存在/ほぼ無所属というのがかなり大きい気がする。

2012-07-26 23:09:47
榮猿丸 @micropopster

@Seki_Etsushi @k551_jupiter なにをかくそう「俳句空間」に一句だけ載ったことがあるんだ、私は。ちっちゃい字で。わがシニフィアンの戯れ時代。

2012-07-27 01:52:20
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@Seki_Etsushi 昨夜、返信しようと思ったらツイッターがダウンし、返信できず間が空いてしまった。。すいません。安全圏から「崇高」を震災に看てとるのは、今の時代の俳句では相当難しいかも。むしろエヴァのリリス的な映像で、婉曲的な破壊への共感を描くのは可能性がありそう。

2012-07-27 19:01:59
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

結社に属しているかどうかは表現レベルで異なるものを生む可能性があって、固有名的な背景を明示した句作は、関さんの特徴に感じますね。QT @Seki_Etsushi 単独でやるということは読者(座?)の理解を期待しないので、それで客観性だけに向けて固有名詞とかも使いまくれる。

2012-07-27 19:09:34
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

@micropopster @Seki_Etsushi そうなんですか、「俳句空間」に。最後の方にある選外佳作の欄ですか? 安井浩司とか攝津幸彦などが選を担当したやつ。大学の俳句会に参加されていた頃でしょうか。

2012-07-27 19:12:20