茂木健一郎（@kenichiromogi）さんの連続ツイート第６６９回「ニッポンには、できる」

茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ！　ぷれいりーどっぐくん、帯広でおはよう！

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滞在中の十勝川温泉から、連続ツイート第６６９回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日から今日にかけて、思っていたこと。

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にで（１）ロンドンオリンピックの開会式の評判が良い。ぼくは、もう十勝への移動の時間だったので見ることができなかったが、何でも、エリザベス女王がジェームズ・ボンドとスカイダイヴする演出もあったらしい。最後はポール・マッカートニーのヘイ・ジュード。英国内の評判も良かったようだ。

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にで（２）昨日、私は、東京オリンピック２０２０はやった方が良い、という論陣を張って、開会式のアイデアを出した。一方、日本のウェブなどの反応を見ていると、東京では、今回の開会式のようなものはできないという悲観的な意見も多いようだ。過去の事例をトラウマとして持ち出す人もいた。

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にで（３）そんな中、昨日の午後、十勝千年の森で、セグウェーに乗ろうとしたら、携帯電話が鳴った。ある雑誌から、日本の男子サッカーがスペインに勝ったことについての取材だった。聞くところによると、男子サッカーチームの選手たちは、「奇跡」だとは思っていず、金メダルを目指しているという。

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にで（４）「いいんじゃないんですか！」と私は、言った。「身体の限界よりも、脳の限界の方が先に来る。固定観念が、私たちの邪魔をする。でも、なでしこの活躍で、日本チームがサッカーでは世界一になれないという固定観念は、破れたはずです！」とにかく、やってみるしかないのである。

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にで（５）国際的な文脈に立つと、自分たちにはできないと、引っ込み思案になる傾向が日本人にはあると思う。英語の問題も大きいのかもしれないし、明治維新や第二次大戦といった歴史的経緯もあるかもしれない。東京でオリンピックをやる、という機運が盛り上がらないのは一種の引っ込み思案だと思う。

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にで（６）ロンドン・オリンピックの開会式で、ジェームズ・ボンドは、自信に満ち、女王陛下に対する敬意にあふれ、しかして決然としていて、イギリス人がそのナショナル・イメージを託すにふさわしかった。しかし、もちろんボンドは一つのフィクションであって、実際の英国人はもっと軟弱である。

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にで（７）確かに、ロンドン・オリンピックの開会式で開陳されたイギリスの文化的蓄積は厚かった。しかし、日本にそれがないのかと言えば、そんなことはない。アンケートで、東京はもっとも創造的な都市に挙げられている。問題は、日本人がジェームズ・ボンドのような自信を持てるかの一点だろう。

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にで（８）本日、北島康介選手が男子１００メートル平泳ぎ決勝に登場する。#僕にはできる。のハッシュタグで、北島選手を応援するキャンペーンがあるようだ。果たして、オリンピック二種目三連覇の偉業は成るか。「根拠のない自信」と、「それを裏付ける努力」があれば、きっと、できる。

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にで（９）どれだけ多くの固定観念が、日本人の邪魔をしていることだろう。引っ込み思案はもったいない。２０２０東京オリンピックのことだけじゃない。グーグルやアップルをライバルと思う日本企業が出てきていい。日本の大学はハーバードを超えればいい。#ニッポンにはできる。固定観念を破れ。

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以上、連続ツイート６９９回「ニッポンには、できる」でした。ハッシュタグ #ニッポンにはできる。 で日本人選手を応援しようぜい！