- Yufugiri082
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日没後の薄明の時間帯には交通事故が多い。
@yukikazemaru この時間帯は光線の関係もあって認識力が低下するんでしょうね。時間的にも仕事や学校帰りで疲れが出ている。大学の先輩が高校時代に、死んだはずの用務員さんをこの時間帯に見た経験があるそうです(見たときはまったく不思議に思わなかったそうな)
2012-07-30 23:07:03というわけで、タコさんの解説はじまる。
逢魔が時に魔物に出会ってしまうわけ。
人間の認識している世界というのは、外部から入ってきた刺激をいったん要素に分解、整理して再構築したものである。その際に処理にかかるコストを減らすために、脳に至る前の感覚細胞レベルから情報を切り捨て、抽象化、記号化している。
2012-07-30 23:10:05たとえば壁の模様などの同じパターンが続く場合、網膜に映るすべての模様をいちいち脳のレベルで認識していると処理が重くなる。そこで「このへんはこのパターン、後はその繰り返し」と、情報の圧縮が行われる。
2012-07-30 23:12:12人間の網膜には視細胞が存在しない盲点と言われる部分がある。この部分は視野がかけるはずだがそうならないのは、先ほどの情報圧縮の過程で同じパターンで埋められているから。また、視細胞でも色を感じることが出来る細胞は視野の中央付近にしか存在しない。
2012-07-30 23:16:48それ以外の部分は、色のわかっている部分から脳が補完しているのである。(視線を中央に固定した状態で、視野の端の方にだけ映るように色鉛筆などを見せると、その色がなんなのかわからないという実験がある)
2012-07-30 23:18:09こういった仮想現実的な脳内の世界構築機構は、実際の感覚入力との間で常にすりあわせながら、妥当な外部認識を組み立てている、と考えられる。ではこの外部入力が弱まったり、欠けたりするとどうなるか?
2012-07-30 23:27:38病変や負傷でこの視覚の一部に入力が無くなり、外部からの刺激で抑制され調整されていた補完機構が暴走する症例がある。その結果、欠けた視野の部分に脳が生み出す野放図な幻覚が現れる人がいるのだ。
2012-07-30 23:30:02実はこういったことは健常者でも起こりうる。薄暮の曖昧な光の中。一日の終わりで疲れて脳の働きも鈍っている。あるいは真夜中の単調な高速道路を長時間運転しているとき。丑三つ時、照明を落とした部屋の中で本を読みふけっているとき。
2012-07-30 23:37:16こうして意識のたがが緩んだとき、脳は様々な幻を作り出す。いつもの見慣れた光景の中に死者の幻を作りだし、家屋の軋みに亡者の声を聞く。
2012-07-30 23:41:35そして、とある体験。
「大変そうね」「そのうち何とかなるよ」「大丈夫」と言ってくれた声をまだ覚えている。肩を抱いてくれた手のぬくもりをまだ覚えている。でも、あれが「幽霊」だったとは思っていない。
2012-07-30 23:51:27@Raiju202 そう思います。私が、私を助けるために私の中の思い出を利用した。感覚を利用した。そういうことだと。実際今でも結構助かってます、その経験。
2012-07-30 23:56:51