『幻影からの脱出』 感想ツイートまとめ

『幻影からの脱出-原発危機と東大話法を越えて-』 2012年7月20日 初版第1刷発行 著者: 安冨 歩 発行所: 明石書店 http://amzn.to/M5gaDt 続きを読む
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安冨歩(やすとみ あゆみ) @anmintei

ぜひ!それが革命です。 RT @KazuhisaNagata 安冨先生、「幻影からの脱出」拝読しました。今回も頭のフタを大きく揺すられズラされました。自分なりの突っかえ棒を探して作って、なるべく開けたままにしておきます。本当に、子供たちはこんなフタがないように育って欲しいですね。

2012-07-19 20:44:20
Suisentosho @suisentoshojp

推薦図書 http://t.co/pyqjGs9P KazuhisaNagata:うむ、結局マッハで「幻影からの脱出」(安冨歩)読了。前編「東大話法」にも増してスケール大、みんなが見ている(もはや見たいとさえ無意識に思っている)幻影の正体を暴き根源を探りそこからの脱出を...

2012-07-19 19:53:22
木下秀明 @khideaki

@tsulezule 寄稿する人たちの善意はよく分かります。内藤大介さんの文章は感動的でした。誠実な人柄がよく出ています。それだけに、ジャーナリズム性への疑問は多くの人に感じて欲しいものだと思います。安冨さんが新著の中でグレゴリー・ベイトソンの言葉を引用していました。(続く)

2012-07-19 01:00:41

『精神の生態学』
グレゴリー・ベイトソン
発売日: 2000/02
出版社: 新思索社
ISBN-10: 4783511756
ISBN-13: 978-4783511755

我々、老いたる者は、どのように、事ここに至ったかを知っています。…しかしあなた方の観点からすれば、我々は絶対的に発狂しているのであり、この狂気へと至らしめた、歴史的事件がどんなものだったのか、知りません。「父ら苦き実を食し、子らの歯痛む。」父らは自分が何を食べたかを知っているので、まぁよいのです。子どもたちは何が食べられたか、知りません。

木下秀明 @khideaki

@tsulezule ベイトソンの言葉は「もし誰か人を騙したいなら、正直者をそのメッセージの使いに建てるのがよい」というものです。朝日はこのメッセージの効用を知っているのではないかとさえ感じます。学校の持つ問題性から目を逸らし、個人の努力の美しさに注目させようとしている。

2012-07-19 01:02:27

木下先生連続ツイート① 田中角栄

木下秀明 @khideaki

田中角栄①安冨さんの新著『幻影からの脱出』では田中角栄について論じられている章がある。この視点が面白い。田中角栄個人について語るのではなく、田中角栄が象徴する日本の政治の構造に注目しているからだ。この構造が分かると、田中派がなぜ検察という官僚機構の中心から狙われているかが分かる。

2012-07-19 09:28:49
木下秀明 @khideaki

田中角栄②田中さん個人の政治家としての評価では、宮台真司さんを始めとして、日本の令嗣では最高の政治家と評価する人も多い。主体的な判断で行動し、大きな視野から日本の国のことを考えて政治的決断が出来る人間だったという評価だ。空気を見て判断するのではなく自分の頭で判断していた。

2012-07-19 09:31:02
木下秀明 @khideaki

田中角栄③イメージ的には主体的に判断していると見られていた小泉さんでさえも、「空気を見て判断する」と語った問題があった。しかし田中さんに関してはそのようなエピソードは聞いたことがない。むしろ誰も逆らえなかったアメリカの意向を飛び越して中国との国交を結んだというように語られている。

2012-07-19 09:33:05
木下秀明 @khideaki

田中角栄④個人としての田中さんは政治家として優れた人だったと僕も思う。決断力があり論理的思考能力も優れている。ないのは学歴くらいだがこれは暗記学習で思考能力を壊されなかったという積極的な評価と繋がるような経歴だ。田中さんは金脈で失脚しその権力をなくした。この評価は分かれるところだ

2012-07-19 09:35:53
木下秀明 @khideaki

田中角栄⑤金脈については、道徳的な視点で評価すれば悪だと言うことになる。しかし安冨さんが語る構造的な視点でこれを見ると微妙な位置づけが見えてくる。金の力がないと、田中さんが考えた政治の方向というのが実現出来ない構造だと思えるからだ。田中さんは金を回すことで政治を動かしていた。

2012-07-19 09:38:10
木下秀明 @khideaki

田中角栄⑥金というのは権力の源泉であり、中には汚いものもある。だが汚い金であっても、結果的に社会の多くの人のために使われたと理解できるならそれは評価しなければならない。私利私欲のために蓄財された金なのか、大きな理想の実現のために利用されたダーティな金なのか。この評価は難しい。

2012-07-19 09:40:15
木下秀明 @khideaki

田中角栄⑦安冨さんが指摘する田中さんの政治の原則は、都市で稼いだ金を選挙という政治力を使って地方へと環流させるというものだ。田中派は選挙で圧倒的に強かったという。それは今の小沢さんへと引き継がれている。その基礎は、地方への利益誘導という政治手法だ。これで票を獲得し権力の源泉とした

2012-07-19 09:43:27
木下秀明 @khideaki

田中角栄⑧都市の利益を奪うというのは、都市で権力を握っていた主流派と対抗しなければならないことを意味する。安冨さんはそのような体制派を保守本流と呼び、学歴のあるエリート層でもあり親米だと指摘する。これに対抗する側はその反対になる。地方・低学歴・親米ではない(反米とは違う)となる。

2012-07-19 09:46:33
木下秀明 @khideaki

田中角栄⑨田中派の本質が、非主流派であり主流派と対抗する存在だと言うことになれば、その構造から、主流派からは常に狙われる可能性があると言うことが導かれる。ロッキード事件も、今ならば田中さんを陥れようとした陰謀ではないかとも感じる。陸山会事件のようにでっち上げだったかもしれない。

2012-07-19 09:48:14
木下秀明 @khideaki

田中角栄⑩原発というのは田中派にとって利権を獲得し政治的目標を実現するための道具としてよく機能したらしい。このあたりはまだ本を読み込んでいないのでまだ十分な理解が出来ない。しかし田中角栄主義という言葉で表現されているこの見方は今の小沢さんたちの行動を理解するにも役立つのではないか

2012-07-19 09:54:53
木下秀明 @khideaki

田中角栄⑪田中角栄主義は、基本的には弱者の立場に立って、主流派が不当にため込んでいる利益を環流させようとするものではないかと思う。小沢さんたちの動きにも中心にはそのようなものがあるのではないか。ただやり方に、権力のためには金が必要だという面が田中角栄にはあったように感じる。

2012-07-19 09:56:54

川本さん連続ツイート

Tetsuya Kawamoto @xxcalmo

安冨歩氏の新刊、『幻影からの脱出:原発危機と東大話法を越えて』(明石書店)。文体は平易だけど、内容は学問領域をたやすく超えて多岐にわたり、かつ相互に響きあって、この病んだ社会の救済への指針を描く雄渾な本。狂気に覆われた今の世を生き抜きたい方に、ぜひとも手に取っていただきたいです。

2012-07-19 23:03:12
Tetsuya Kawamoto @xxcalmo

『幻影からの脱出』のなかから、アリス・ミラーが語るヒトラーのエピソードを挙げておきたい。ヒトラーは少年時代、父親に激しく殴られ続けたという。そしてあるとき、殴られても決して声に出さないようにしようと決意した。この虐待のなかで、ヒトラーは世界に向けた巨大な復讐心を養ったと。

2012-07-19 23:12:24
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