原発と地域(311以降の地域環境、生活を考える)

311以降の地域環境、生活のあり方を考える覚え書き。
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田賀 陽介 @y_taga

現時点で、エートスには直感的に問題があると私は感じている。その私の問題視する感覚のひとつとして、311以前から原発と長らく闘い続けてきた人々の生き方、歴史、守ろうとしていた環境の質を無視した事故後の生き方を示しているように思えるからである。

2012-08-03 03:21:47
田賀 陽介 @y_taga

日本の海岸線にある原発立地に反対してきた多くの集落、今もその闘いを続けている集落。北海道の幌延、浜益、大成、奥尻島。青森の大間、東通、六ヶ所。盛岡の釜石。福島の浪江・小高。新潟の巻。石川の珠洲、能登。福井の小浜。京都の久美浜。三重の芦浜、熊野。(続く)

2012-08-03 04:09:18
田賀 陽介 @y_taga

和歌山の那智勝浦、古座、日置川、日高。兵庫の浜坂、鳥取の青谷。島根の太田。山口の田万川、萩、只ノ浜、豊北、上関。徳島の海部、阿南。高知の佐賀、窪川。長崎の平戸。大分の蒲江。これらの地域は311前(以後も未だに)原発建設に屈せずに来たが、隣接地域に建設されてしまったところもある。

2012-08-03 04:31:50
田賀 陽介 @y_taga

これらの原発建設反対のの闘い方の第一歩は、原発事業の既成事実をつくらせないことであり、つまりは事前調査を拒否することが、つくらせない為の大きなポイントであり、闘いを行ってきた地域の事実である。

2012-08-03 04:52:40
田賀 陽介 @y_taga

こうした反原発、原発への懸念の歴史に学べば、グローバルに原発を推進するIAEA、ICRPなどの研究者らが中心となって進めてきたエートス、つまり放射能汚染環境に慣れされる為の文化形成プロセスとその活動が、地域生活の過去現在未来へと連続する歴史性、文化性に本当に合致するのか疑問をもつ

2012-08-03 05:08:43
田賀 陽介 @y_taga

歴史に学べば、エートスの社会化は、原発事故責任を曖昧にし、放射能汚染の容認、今後の原発再稼働、或は新規の建設、原発産業の促進を許容することに確実に繋がっていることを示しているのではないか?と思えるのである。

2012-08-03 05:22:13
田賀 陽介 @y_taga

しかしながら、チェルノブイリ同様に既に汚染されてしまった地域に生きようとする人々、生きざるおえない人々、戻りたいと思っている人々の為に、つまり(避難した人々、あるいはしたい人々と同等に)汚染地での生活、人々についてへの理解と保護、保障、援助、恊働、を考えていかなければならない。

2012-08-03 05:24:11
田賀 陽介 @y_taga

ただし、今後ある一定の障害、健康被害などが汚染地域で認められた時、汚染地域で暮らせる、暮らしたいと思えるのか。身土不二の気持ちを携え、地域、土地を愛する程に、無念と断念を刻まなければならなくなるのではないか。

2012-08-03 05:42:40
田賀 陽介 @y_taga

その時、そこに生きざるおえないという状況に多くの人々が追い込まれる事に対して、そうした懸念を示唆する事が出来るのか。差別の問題を含め、社会がこれにどう対応するのか。そうした想像力を働かしていかなければならない。残る者にも、外側にいる者にも、重くのしかかる。

2012-08-03 05:48:16
田賀 陽介 @y_taga

原発に対抗する行動、再稼働反対、原発ゼロ、瓦礫拡散反対等の抗議をおこなうには、日本の過去の様々な地域での原発の歴史、経緯、人々の経験、矛盾、貫かれた意志の意味に耳を傾け学ぶことは参考になる。特に対話する気のない政府に対して、どう対応すべきか等は大いに参考になる。

2012-08-03 07:04:11
田賀 陽介 @y_taga

そしてまた、原発云々にかかわらず本来の我々自身の(地域に)生きる技術と意志を形づくっていく参考と指標になる。

2012-08-03 07:20:59
田賀 陽介 @y_taga

国家や政府というものが決して個人や家族、地域を守るために機能するばかりではなく、権力をふるい、ある種の搾取と害を及ぼすものでもある。311以降、そのことがようやく日本人に理解されはじめた今、我々は、これまでより普段の生活でも強い意志と生きる技術が必要なことを認識、自覚させられる。

2012-08-03 07:29:34
田賀 陽介 @y_taga

福島エートスの問題は、そのたたき台となっているエートスプロジェクトの思想性にあり、福島の、日本の311以前の歴史性、民俗性をリセットし軽視してしまう可能性の部分にある。先に述べたように、311以前から原発の問題は各地で繰り返されて闘ってきた集落、人々を無視する事に違和感を覚える。

2012-08-07 22:34:53
田賀 陽介 @y_taga

311以降に気付こうが、それ以前から原発に疑問をもっていようが、そうした土地の歴史、暮らしの歴史、これを守るために、メディアから無視されてきた闘争、マイノリティとして無視されてきた人々の意味をよく確かめる必要がある。

2012-08-07 22:38:15
田賀 陽介 @y_taga

何故なら、我々一人一人がマイノリティであり、その価値を認め合って生きていかなければならないのであるから。

2012-08-07 22:38:23
田賀 陽介 @y_taga

@sophie_chia 浪江原発に反対してきた漁民の方々の闘いによれば「…外に対して意固地なまでに拒否の姿勢を示す。しかし、一方で原発の問題点に関してはどのような政党の人からであれ、役に立つ事はことごとく吸収し自分たちものものにする…相手の実態を徹底的に知り、自分達の力にする

2012-08-08 23:54:40
田賀 陽介 @y_taga

@sophie_chia 続き)根こそぎされた結果の流民化、棄民化に抗する為には、…反原発の闘いの中では、…原発に対する住民の疑問に答えることのできる政党は、共産党であれ社会党であれ、長い闘いの中で取り込まれ、利用価値のある範囲で付合わされる。(海と魚と原子力発電所から)」と

2012-08-09 00:00:00