都司嘉宣講演会「伊方原発に巨大地震と大津波の脅威」@コムズ(松山市)

都司嘉宣講演会「伊方原発に巨大地震と大津波の脅威」@コムズ(松山市) 日時:2012年7月29日14:00~16:00 主催:伊方原発をとめる会     http://www.ikata-tomeru.jp/ 続きを読む
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しまなみ @shimanamis

都司嘉宣⑱ では、地震問題の原則から。去年2011年3月11日のあの地震津波の前までは、A(100~200年に一度の津波)だけだった。その後AとBに分けて、Aは100~200年に一度の津波。これは土佐、阿波の南海地震。西日本の南のフィリピン海プレートが1年に5cmずつ北上している

2012-08-02 23:46:37
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣⑲ それが高知県、土佐の国の沖100km、150kmのところの沖海域を東西に走っている南海トラフのところで潜り込む。その上にユーラシアプレートが乗っている。その境目は固体と固体がこすれ合って、つるつると滑るのではなく、そこに摩擦があり、エネルギー、ひずみがたまっていく。

2012-08-02 23:47:27
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣⑳ それが100年経つとずるんとして、地震が起きる。南海地震。100年に1回、結構規則正しく起きる。前回が昭和21年10月21日。その1周期前がその91年前、1854年の安政の地震津波。これは伊予の国でもかなり被害があり、八幡浜より南、愛媛県の向かい側でもかなり被害が出た

2012-08-02 23:48:21
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣21 これがだいたい100年に1回の地震だが、時々1000年に1回の大きな地震が南海地震でも起きる。連動型といわれる宝永の地震。1707年。安政の南海地震のさらに1周期前の地震。これは1000年に1度の大津波であった。これは後で話す。

2012-08-02 23:48:38
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣22 A100年に1回の津波。安政の場合は、高知県の海岸で一番津波が高くなったところで9m。例えば須崎市、土佐市。これに対しては高さ9mの防波堤。高知県ではかなりあちこちで造られている。あるいは6、7mの防波堤をつくり、9mは少し超えるが、だいたいは追い返すことができる。

2012-08-02 23:48:56
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣23 これは防波堤、防潮堤で沿岸の集落を囲いこんで、その中の家、市街地、道路、通信線、電気などの施設を(津波を)完全にシャットアウトして守る。こういうことができる。これが100年に1回。

2012-08-02 23:49:18
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣24 ところがB1000年に1度の津波。例えば宝永地震の津波。土佐清水市元町の蓮光寺の50段の階段、上から三段目まで津波が来た。この高さを測量すると14m。(須崎市神田で18m)高さ14mの防波堤を高知県の海岸全部に造るのはできない。それを1000年に1度のために維持する

2012-08-02 23:50:14
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣25 これでは観光にもならないし、日常生活にかなりの支障をきたす。ではどう考えるか。人命と原発事故だけを考えて、1000年に1度が来た場合には命さえ助かれば家が流されても問題にしない。1000年に1度のことだから。平安時代から今日までの間に1回だけそういうことがあった

2012-08-02 23:51:08
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣26 これがAとBが違うということ。これをまず記憶してほしい。東日本大震災の前には、誰一人そんなことを言った人はいない。あれが起きて、AとBを分けて考える、こういうことが言われるようになった。

2012-08-02 23:51:19
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣27 高知県地図の海岸に丸がある。これは土佐の国の古文書で安政の津波のときにどこまで来たか明白に古文書に書いてあるところ。それを測量機械で、古文書に書いてあるお寺の何段目というのを測った。測った結果が下の表。赤い丸のところがどのくらいまで津波が来たかを棒グラフで書いてある

2012-08-02 23:52:09
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣28 見てみると高知県で9mが上限。おおよそ7mくらいの津波で、特殊なところだけ9m。これが防波堤、防潮堤を造って、人が住んでいる海岸のそういうところを囲い込んでしまって、家、財産を守る。100年に1回来ると言っているのだから、守らなければいけない。

2012-08-02 23:52:26
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣29 ところが、B1000年に1回の被害となった宝永地震。同じ土佐の国、同じスケールのグラフ。紫の丸が宝永時代の古文書があった場所。宝永地震のときにどこまで津波が来たか。宇佐の青龍寺で25m。ジゴノカイニュウ(?)で15m。大岐で26m。とにかく20mはすぐ超えてしまう。

2012-08-02 23:52:38
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣30 これを守りきれというのは難しい。不可能。こういうのは命だけを守る。ではもし超えていたら、どういうふうに命を守るか。これに高知県は今必死。これが1000年に1度だから、いま現に生きている人に起こる確率は10分の1かもしれない。そのときは、命は守る。

2012-08-02 23:52:55
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣31 高知県には原発がない。だから、人の命だけを考えていけばいい。しかし現実には海岸線に原発があったら、これまで考えなければいけないということ。宝永が1000年に1度となぜ言えいるか。つまり宝永より前が分かっているのか。

2012-08-02 23:53:14
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣32高知県室戸岬の海岸段丘。いくつかステップになっている。何か?宝永地震のような大きな地震が起きると、海岸がおよそ2mばこんと上がる。沈み込んでいくプレートがつるんと上がるわけだから、地面が上がる。100年に一度の昭和21年では90cm、安政の南海地震では1.2m上がった

2012-08-02 23:54:05
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣33 ところが室戸沖は1年に約7mm沈んでいる。そうすると100年経つと70cm沈む。昭和21年に90cm上がって次の100年で70cm沈んでしまったら、20cmしか残らない。安政の南海地震で1.2m上がっても、次の南海地震までは50cmしか残らない。

2012-08-02 23:54:25
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣34 ところが1000年に1度の宝永になってしまうと、2.5m上がる。100年で次の南海地震が来て、1年に7mmずつ戻して行っても、1.8m残る。つまり1000年に1度の宝永クラスが来たら、海岸段丘が残る。

2012-08-02 23:54:42
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣35 この図は室戸岬の海岸段丘(26:25)。広島大学の前杢先生が12年前に論文を書いた。室戸岬の一番下の段丘の貝やサンゴの化石を炭素14でいつ死んだかを測定したら、300年前。1707年の宝永地震によって地面がばっと上がり、貝やサンゴがに死んだ。そうした年代が出てくる。

2012-08-02 23:55:15
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣36 2番目の段丘は800年くらい前。調べると1361年、正平という年にやはり大きな津波、地震があったことが分かっている。3番目が1100~1200年前。歴史資料を調べると、平安時代、887年に仁和の地震。非常に大きな地震、津波もあったと。まずそれに間違いない。

2012-08-02 23:55:51
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣37 4段目はキリストが生まれる前、2000年以上前。そうすると南海地震は、2000年に3回、等間隔ではないが700年に1回くらいの割合で、宝永地震のようなことが起きている。人命と原発は、これを問題にしないといけない。

2012-08-02 23:56:08
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣38 西日本で言えばフィリピン海プレートが1.5cmずつ沈んでいる。四国全体はその上に乗っていて、ここで南海地震は起こる。

2012-08-02 23:56:43
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣39 東日本は太平洋プレートが東から1年に9cmずつ潜り込んでいて、その上にほとんど動かない北アメリカプレート。その二つのプレートのこすれによって東日本大震災のようなことが起きた。

2012-08-02 23:56:55
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣40 津波が高くなる場所というのがある。どういうものかというとV字湾。四国にはあまりないが、紀伊半島や三陸にはリアス式といわれる海岸が沈んだところがある。愛媛は宇和島、愛南町に随分ある。V字湾では、波が入ってきて次第に狭くなり、エネルギーが集中する。津波が高くなる。

2012-08-02 23:57:15
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣41 もう一つ、これを覚えておいて。(29:55)海岸線はまっすぐだが、海面下で浅いところが沖に向かって突き出ている、こういうところも高くなる。なぜかというと沖から津波が来る。軸にきたのは、まっすぐ行く。

2012-08-02 23:57:31
しまなみ @shimanamis

都司嘉宣42 軸から右にそれてきた津波の成分。津波は深いほど早いので、軸からそれた方が深く早くなる。自動車の右側の車輪が早く回れば、右に曲がる。同様に左側は左に曲がる。結果として軸の中心に集まり、一番奥は津波が高く上がりやすくなる。これも覚えておいてほしい。

2012-08-02 23:57:46
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