恋火の魔神解体ショー⑥(しかにあ)

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji 「今、そばにいなくても 明確にはっきりとあなたが思い浮かべたそのひとは、あなたに、どんなかおで、何をいうのかしら」あたしがこうしても、あなたは何も感じないのでしょう。でも、その人がこうしたら、どうなのかしら。それを考えたことはある？→ #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji わからないのなら、考えてみてはどう、とにっこり笑いかける。こうして話をしたのも何かの縁だわ。 #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 次々に問いかけられる少女の言葉に答える。こんな満天の星空を共に見たいと思う相手は――「私より…背丈は頭一つ分低い。髪は夜空のような黒で、瞳はその空に輝く星のよう…かな」言いながら彼女を思い出す。→ #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 「優しい微笑みが印象的で、星々と会話するようなその声もとても心地良い」彼女の笑顔を、声を、言葉を思い出す。今側にいなくても、その姿は鮮明に思い浮かべることができた。こんな夜に彼女が隣にいてくれたならば、それはどんなに素敵なことだろうか？→ #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu ただ、隣で彼女が微笑んでいる、共に星空を見上げる、そう考えるだけでとても温かい気持ちが湧き上がってくる。そうだ、こんな感情は、彼女以外の誰にも感じたことはなかった。 #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji 「あたしがオモイビトじゃなくてざーんねんでした！」 ぎゅうっと涼やかな鼻梁をつまんで、ふわりと宙に身を乗り出す。「あなたはとってもとってもロマンチストなのね！でも、綺麗な言葉じゃ全部は相手にとどかないわよ」一緒に星が見たいのはなぜ？ → #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji 隣にいたいのは何故？それを考えないと、きっとこの夜空の迷い人はそのままなのだろう。「あたしの友達も、星を見るのが好きな子がいるの。一緒に星をみようって、言ってくれたひとがいるのだそうよ。きらきらした目で、その人のことを話すの。どんな言葉をくれるのか」→ #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji 「それくらい、――特別なんだって」とんと自分の胸を叩いて「ここが、他のひとと違うってはねたら そのまましたがって言葉にしてみなさいよ。きっと、素敵なことがおこるわ。恋火の魔神 ユーツィークが保証しちゃう」 #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 突然鼻をつままれて反射的に目を瞑る。軽やかに宙へと身を舞わせた少女がずいと身を乗り出してくる。押しの強い言葉には、あのサブアにも引けを取らないような力を感じた。→ #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 言葉のひとつひとつを、問われた意味を考える。 側にいたら温かい気持ちになれて、共にいて欲しいと思い、その気持ちは彼女だけに対するもので…。 「特別…」そうだ、彼女はきっと私の中で特別な存在で、それで、→ #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 人々はこの気持ちを何と呼ぶ？飾った言葉を使わずに、ただありのままを、この温かい気持ちを、人々は何と呼ぶ？そう、それは 「そう…か、私は、彼女のことが、好きなんだ」 #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji にっこーと満面の笑を返す。｢まだ、それがあなたにとって本当かは、あたしじゃなくてその人がいる前で考えた方が、きっとびびっとくるけどね。色男さん、いいことをもうひとつ教えてあげちゃうわ。内緒よ｣→ #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji ｢こんな暗くて冷たい、太陽の栄光の途切れる寂しい時間を、特別に感じない人と、ふたりっきりでゆっくりと夜空をみたいなんて思わいのよ。知ってた？｣ #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 魔神の少女は輝かんばかりの笑顔だ。サブアにとって『向上心』が力になったように、この恋火の魔神の少女には『恋に関する話』をするのが力になるのかもしれない。恋…これが人を好きになるということか。先程言った的を得ない返答が、今更恥ずかしくなってくる。→ #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 「有難う…」微笑んだつもりだが、ちゃんと表情は作れているだろうか？「また近い内に、彼女に会うよ。そうしたら、まず…星を見に行きたい」ああそうだ、「そう言えば、まだ名乗っていなかったね。私はカニエ。ユーツィーク、君と話しが出来て嬉しいよ」 #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji カニエ！その名前には覚えがあった！「やっぱり！あなたがカニエね！」 にこにこ「あなたいい趣味してるわ。夜空のガラのブランケットだなんて!！」 #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 私のことを知っていたのか…？いや、今『夜空柄のブランケット』と言った…それが指し示す人物はただひとり「もしかして…、君はニタミのことを知っているのか？」 #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji 「さーってどうでしょうね？ 巷で噂を聞いただけかもしれないわ？カードを操る指が美しいとか」「彼女の姿を見たくて並ぶ若者のお話とか」 けらけら #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 「そんな噂になっているのか…！？」占い師として優秀なのは分かる、それに美しいあの容姿となれば噂になるのも頷けるが「そんな客まで…？」 #シカニア　内心ﾊﾗﾊﾗそわそわ

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji ふっふふーーと含み笑いをしながら空中にｺﾞﾛﾝと寝転がる。「かの占い師の名前は名高いわ。もしかしたら話したい一心で駆けつける者もいるかもしれないわねえ？――それに」 にこにこ→ #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji 「それに、彼女の言葉はお金に、いやそれ以上の価値があるもの。どうにかしてててごめにって考えちゃう人がいたとか そういうのも聞くわねえ」 #シカニア あることないこと吹き込もうふふふ

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu 「て、手篭に！？」その言葉にどきりとする。鼓動が跳ねてそれから真綿でじわじわと心臓を締められているような妙な気分になる。これは一体…？うまく言葉にできない「それは…その、何というか……困る、な」 #シカニア　あっせあっせ

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji 「あくまでーーー噂だから――― あたしは詳しい話、わかんないなー」 ころころ 「そうこうしてる間に、彼女の今要るところに押しかけてるのとか、いるかもしれないわねえ？噂 ど お り なら♪」 #シカニア

かのえ軟水🥳✍ @khiji

@yotsuyu そう、噂は噂。確かめてみるまで分からない、が「こんな夜更けにか？それは…彼女が心配だ…！」今すぐ会いに行くことは叶わないとしっていても、どうにもならない焦燥感に駆られる #シカニア

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@khiji 「占いというのは難儀なものね、形がないのに人々はつい引き寄せられてしまう」 焦る青年の表情に、自分がみたいものを少しだけ見た気がした。「心配なら行ってみてはどう？」そこらへんの石ころを手に取り、ふうと息を吹きかける。石の内側に、小さく、ほのかに灯がともる #シカニア