米澤穂信『氷菓』&アニメ版、感想・考察
『氷菓』第1話:アバンタイトル、桜の季節、少年の自意識チックな気だるげなモノローグで登校は『ハルヒ』(オリジナル放送版ではなくストーリー上の)第1話だな。
2012-04-29 23:53:34例のシーンになると、それまで(東映動画的)自然主義で来たのに、いきなり髪と花が(虫プロ的)表現主義的描写になる。ホータローと対照的なエネルギッシュさ等の表現なんだろうけど、安易過ぎないだろうか。
2012-04-29 23:58:55京アニに期待していたのは、あくまでリアルな描写の枠内でホータローから見た眩しい程のえるの純真な好奇心であるところの「わたし、気になります」なんだが。
2012-04-29 23:59:17あと文字が流れ出る所とか。確かに「アニメらしい」表現と言えばそうなんだけど、単に実写と違うだけのことをアニメのアイデンティティにして良いのだろうか。あの手の合成映像なら昔からあるし。
2012-04-30 00:00:50『氷菓』第1話:Aパートは、「密室という檻に閉じ込められたえるを、奉太郎が解放する物語」……なんだよね、実は。当事者、特に奉太郎は意識していないけど(笑)。この「密室からの解放」は単に物理的に、だけではなく、精神的にも言える。 #hyouka
2012-04-30 10:14:00決まりきった日常に亀裂を生じさせる非日常としての「謎」。それはえるに旧家のお嬢様という社会的立場=抑圧・緊張からの一時的な解放を夢見させる。そういう環境だからこそ人一倍好奇心が強く保存されていると言えるけど、それだけだと部屋の窓から外を眺めているだけなんだよね。 #hyouka
2012-04-30 10:17:42その謎を推理によって「解明」する存在が奉太郎な訳だ。つまり鍵で開けて外の世界に連れ出してくれる存在。そのことは前述の通り奉太郎は意識してないけど、えるは強く感じたはず。そういう二人の関係の始まりを象徴的に見せてくれるプロローグになっている。 #hyouka
2012-04-30 10:19:45Bパートでは、奉太郎は「解明」を与えるだけでなく、それ以上のことをしているからね、えるのためにわざわざ。あいかわらず本人は意識していないけど(笑)。 #hyouka
2012-04-30 10:20:07『氷菓』第2話、見てる。美術は光と影を意識してるのは分かるんだけど、逆光のショットなのに目のハイライトは順光からってのが違和感。アニメだからレフ板使う必要ないし。あの位置は室内灯でもないし。あれだけリアルな画面なのに、レイアウトで背景と人物の光源統一してないのかな。
2012-05-03 22:10:34室内の全体カットを見たら、外からの午後の日光よりも淡い感じで蛍光灯はついているようだけど、室内・人物の影のつけ方すると、切っておいた方が良かったんじゃないかなあ。
2012-05-03 22:19:44時々入る表現主義的表現やEDは、監督がリアリズムだけでは飽き足らないんだろうかな。映像が地味になり過ぎるという判断もあるのかもしれないが。
2012-05-03 23:38:47「えるしっているか 死神は りんごしかたべない」「そうなんですか? でも、なぜ? どうしてなんですか? わたし、気になります!」 #hyouka
2012-05-04 14:55:18『氷菓』第3話、見てる。冒頭からアニメとしては地味な1対1の会話シーンが続いてるが、光と影の画面作り、表情の作画、カット割り等で飽きさせないなあ。
2012-05-14 23:28:35