国際法

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@MAKEPURA

日本の裁判所は人権規約を個別の規定ごとに審査基準を設定することは否定して、憲法規定におとしこむ作業をやるんで、仮に改憲されて規定ごとに審査基準が設けられたら、逃げ口を失うでしょうね。それなら、人権規定の解釈を世界のスタンダードにあわせたほうがいい。そのまま入れればいいんだから。

2010-07-11 01:42:00
@MAKEPURA

日本は個人通報制度を受け入れる方向にあることを前提にいうけど、それは人権規約委員会の「見解」を受け入れるってことだからね。見解の集約が一般的意見。この膨大な蓄積がすでにあるんで、事件後との見解は先例としての価値がある。

2010-07-11 01:45:17
@MAKEPURA

となると、国内裁判所で敗訴確定の人が個人通報をおこなえば救済される人のケースは、そもそも国内裁判所での解釈時点で委員会の「意見」を斟酌せざるを得ないわけ。横目でみてる(当事者は主張してるから)くせに無視をきめてた裁判所は逃げられなくなるわけです。

2010-07-11 01:47:09
@MAKEPURA

勘違いしちゃいけないのは、国内と国際法の世界は別ってことね。個人通報で主張が認められたら、認められなかった側はフォローアップを求められ「問題を解決しなさい」といわれるだけ。でも、これを守らない国はもちろん記録で残るんで、まぁはずかしいことになる。実際は是正されますね、大抵は。

2010-07-11 01:49:53
@MAKEPURA

個々人を訴訟上で解決できるのはあくまで国内裁判だけ。人権規約委員会は締約国の人権実施上の問題を是正させることが究極の目的。そのための国家報告制度であり個人通報制度ってことです。これは裁判じゃありません。だから、三審制の上の裁判体なんて批判は的外れもいいところである。

2010-07-11 01:52:34
@MAKEPURA

この視点をもってると、国際人権規約でもっとも何が価値があるかが分かるでしょう。そうです、「見解」や「一般的意見」はとても大事なんです。あれは世界中の人権問題に対してアンサーを提示してくれてんだから。だからこそ、今日弁連は必死で日本語化してるわけ。でも、国際法軽視の人間は多いまま。

2010-07-11 01:55:09
@MAKEPURA

あのね、人権侵害救済の専門機関の設置は国家報告のたびに人権規約委員会から注文がついてたこと。それの形がねじ曲げられてるってことに気づいてほしい。独立した機関でないことが問題の本質。

2010-07-11 18:35:56
@MAKEPURA

ぼくが興味ある国際法って領域、なかでもぼくは国際人権法に興味があって、それは日本の憲法判例を世界の水準に引き上げる鍵だと思うんですよね。東京地裁の藤山裁判官のようなアプローチをとるにせよ、世界の水準を知らないとできるわけがない。日本の国際法研究者は気づいてるけどね。

2010-07-13 15:36:58
@MAKEPURA

藤山裁判官のすごいところは、なんといっても条約の文言を一切出さずに条約の趣旨を判決に取り入れている点。国際法に依拠してんだけど、国内法解釈と偽装する。高裁がきまって取消すけど、この裁判官はすごい。

2010-07-13 15:38:55
@MAKEPURA

欧州人権裁判所の判断や規約人権委員会の判断を巧みに取り入れているんです。これらと到達したい地点が同じな裁判官ってこと。もちろん読んでるらしいね、世界の基準を。

2010-07-13 15:40:38