狂人演説(2012/07/10その2):愛国心のレベル

郷土心を使って、外交・国防上の理由で、国家主義に対して、何か愛着を持たせる、というのが愛国心の骨子だと思う。 合理的になっちゃうと「別に国家のアイコンに興味はない、国家そのものが必要だからコミットするのだ」という態度にならざるを得ない。 それを愛国心と呼ぶかは難しいところだが、ある種の愛国心ではあるだろうし、そういう人が多いところの国家は強いだろうな。とは思う。
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犬神工房 @nokkaranoumu

愛国心について考えている。要するに「土地の愛着を拡張したものであり」「何より国防に必要だから」「騙されている」ということに尽きるのだが、ちょっと俺の中の考えを整理してみる。

2012-08-07 10:43:36
犬神工房 @nokkaranoumu

土地の愛着については、そういうのを持っている人がいる、とだけ。俺は金沢はいい街だと思っているし、逆に金沢なんて下らねえ、東京最高、と思っていた大学生時代を送ってきた身でもある。これは住んでみて好きか嫌いか、ということに尽きる

2012-08-07 10:46:07
犬神工房 @nokkaranoumu

また、複数の場所に引っ越したことのある人は、「そうかこの国レベルだとどこでも住みよいのだな」という風に国を愛する人もいるだろう。だが、これは所詮地理の話だ。

2012-08-07 10:46:13
犬神工房 @nokkaranoumu

んで、外交国防の話になると、ある時期に「あっ国民を徴兵して軍事力上げればすごく外国に優位に立てたり、資源を併合できたりするんじゃね?」と気づいてしまった国家同士がチキンレースを開始したので、国家の統合の度合いを強めて徴兵制を円滑にする必要性が生じたのだと思う

2012-08-07 10:49:05
犬神工房 @nokkaranoumu

その結果、「国家は大事だよ」という統合的思想が必要になり(そりゃあった方が国家レベルでの利害に同意してくれるからなあ)、分かりやすく君主が使われるようになった。君主は国家を擬人化しやすいし、旗は戦場で目立つし、歌は芸術力で人を統合するからだ。

2012-08-07 10:51:44
犬神工房 @nokkaranoumu

なお、「日の丸を焼け君が代を歌うな天皇制を廃止しろ」という意見だが、彼らは思想は反日本主義だが、やってることは反国家主義で、そうなると「よその国の君主や旗や歌に敬意を示すいわれがない」から、他国の愛国主義者や国家主義者に警戒される(共産主義者が資本主義者に警戒されたように)。

2012-08-07 10:55:43
犬神工房 @nokkaranoumu

全ての国家が反国家主義にならない限り、反国家主義は外交のためにならない。だから「自国の君主も旗も歌に敬意を払う奴より敬意を払わない奴の方が外交的に信頼できる」というのは普通は成り立たない。日本を敵視している国は別だよ? でも国家を踏みにじると外交が上手くいくとはならないじゃない?

2012-08-07 10:58:15
犬神工房 @nokkaranoumu

でも、騙されなくなってしまうと「君主も旗も歌も興味ない」という人は必ず出てくる。そういう人が国家にコミットすると、「君主も旗も歌も便利だけど、自分には関係ない、それでも国家は大事だし、何かしなくちゃならない」となる。それは一般的に言う愛国心じゃないが、俺はそれも愛国心と呼びたい。

2012-08-07 11:01:22
犬神工房 @nokkaranoumu

郷土心と、国家主義に根差した愛国心と、愛国心から脱却した上での国家とのコミットメントは違うけど、根は同じだ。好きか嫌いか、大事か大事じゃないかってことだ。だから全部存続してよく、どれか除去すれば何かよくなるというものでもないだろう

2012-08-07 11:05:56
犬神工房 @nokkaranoumu

愛国心がないというのは、普通は国家主義ではないということで、そういう贅沢は贅沢な人にしかできないし、普通の人は「うわー自国が統合してなくても、戦争に巻き込まれないで平和でいられると思い込んでいる、バカじゃねーの」と思うだろう。

2012-08-07 11:07:33
犬神工房 @nokkaranoumu

そこで「いや、国家は愛してないけど国家にはコミットしてますよ」と言える人がどれだけいるか。そういう人がたくさんいると、その国家は合理的に強いから、そうすればいいと俺は思っている。(多分この話ここで終わり)

2012-08-07 11:08:39