1910年代-1940年代の古書目録のようななにか

※まとめの更新は下方向に必ずしも生じず、話題ごとに途中に追加されています [あらゆる局面を混ぜ込む超長いカオスなまとめ、の夢は叶ったのでさすがに次からはまとめ更新ではなく別個の小さい新規まとめへと展開させようかと思います。個々のツイートが不十分なものであれ、ほいほい足せるのがこのまとめの良さでしたが。7/18夜 記] 派生まとめ1 「ウィトゲンシュタインの話のあと、ケンブリッジとウォーバーグ研究所とカッシーラー系の他の思想家」 http://togetter.com/li/36287 話題を主として書目の流れに絞るとこんな感じ。 続きを読む
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@ttt_ceinture

チェックミスでした。多謝!RT @oossiii: ttt_ceinture すでに確認済みかもしれませんが、「神経系イメージ学へ」は『都市の詩学』に収録されてますね。高山宏の『かたち三昧』やスタフォードあとがきで同じくドイツのメディア論への関心が窺えて、気になります。

2010-07-09 17:11:41
@ttt_ceinture

@oossiii あまり追っていないのですが、ブレーデカンプの言及が出たのはこの頃が最初だったような印象があります。スタフォード『グッド・ルッキング』の言及はこの文章でもすでにありますが、田中純が巻末解説を手がけたということなのでしょうか。

2010-07-09 17:14:41
tsutsui hiroki @oossiii

@ttt_ceinture 神経系イメージ論は、高山宏の訳者あとがき&「かたち三昧」で紹介されていますが、現在ドイツで国策として実施されているカルル・クラウスベルクやオラーフ・ブライドバッハ等による「メディア革命」、彼らとコネクションのあるスタフォードが最前衛みたいですね。

2010-07-09 17:38:25
@ttt_ceinture

@oossiii うおおお! ろくに調べてないままの私にありがたい一言が! そんな情勢があったのですか!参考になりました。とにかくスタフォード読めということになりますね。

2010-07-09 17:47:13
tsutsui hiroki @oossiii

@ttt_ceinture スタフォード『エコー・オブジェクツ』が神経系美術史決定版のようです。またスタフォードと親和性の高いブレーデカンプだと、ヴァールブルク賞作『古代憧憬と機械信仰』は翻訳がありますね。続編のライプニッツ論『モナドの窓』でもクンストカマーを分析してるようです。

2010-07-09 18:14:50
@ttt_ceinture

@oossiii いえいえ、とても参考になりましたし、勉強は大事なことなので!

2010-07-09 22:45:13
@girlie_girlie_

上智大学でかれこれ10年以上続いている美学研究会で現在読んでいるテクストが、Pamela Leeの『Chronophobia:On Time in the Art of the 1960’s』の第1章「現在性は恩寵であるPresentness is Grace」。

2010-07-10 02:24:42
@girlie_girlie_

マイケル・フリード「芸術と客体性」の有名な一節がタイトルになっていることからも想像できるように、「芸術と客体性」のジョナサン・エドワーズのエピグラフの分析から始まるこの章では、フリードにおける時間性が論じられている。

2010-07-10 02:25:37
@girlie_girlie_

当時の自然科学や社会科学のなかから出現した60年代のアートの新たな時間モデル(リーによるとエンドレスで循環的・再帰的であり、システムとして理解される時間)と、それを無意識に否定しようとしたフリードの「時間恐怖症」がテーマ。

2010-07-10 02:26:38
@girlie_girlie_

その際に参照されるのが、スタンリー・カヴェルの『The World Viewed』であり、「total thereness」と「instance」という対概念から導き出された彼の「automatism」という概念。

2010-07-10 02:27:31
@girlie_girlie_

カヴェルによると、現代のアーティストのタスクは、「instance」のなかに新たなメディウムを創造することであり、つまり新たなオートマティズムを確立すること。

2010-07-10 02:28:17
@girlie_girlie_

例えば映画の場合、1枚1枚の写真(instance)の総体(total thereness)として映画が存在するわけだけど、そこには量から質の転換みたいなものがあって、そうして誕生した映画はそのもととなった写真とはまったく別の新たなメディアであるというわけ。

2010-07-10 02:29:52
@girlie_girlie_

カヴェルの論じるこの「instance」を、フリードの現在性の一種とみなして、映画(オートマティズム)とモダニズムの絵画(過去との連続性を通したメディウム・スペシフィティの探究)との間に類似性を見出すのが一般的な見解。

2010-07-10 02:30:39
@girlie_girlie_

それに対して、パメラ・リーが参照するのが、ロザリンド・クラウスによるカヴェルの読解。

2010-07-10 02:31:05
@girlie_girlie_

クラウスは、むしろメディウムの集合性や異種混交的な性質を強調して、このオートマティズムの概念のなかに「即興」という概念を読み、メディウムはそれに先立つルールから即興的に作られると主張しているらしい。

2010-07-10 02:31:56
@girlie_girlie_

クラウスはこれを「メディウムの再帰的な構造」としているらしいんだけど、リーはこの「再帰」という概念を、その語源からさらに「自己言及」「自己反省」等の概念と関係づけて、オートポイエーシスの議論へと結びつけようとしている。

2010-07-10 02:32:47
@girlie_girlie_

@oossiiiくん、パメラ・リーの第1章の前半は、みたいな感じです。内容が間違っていたらごめん。次回はシステムのところから。今日芸大に来る予定だったんでしょう?今日の夕方私も金子さんを訪問していたから、来ていたら久々にお会いできたかもしれないので残念です。

2010-07-10 02:38:13
@girlie_girlie_

パメラ・リーのテクストの後に、改めてフリードの写真論を読むと、バルトの『明るい部屋』の後半部分で論じられるプンクトゥムの時間性の解釈がバルトとフリードではまったく異なること、フリードにおいてどうして写真がモダニズムのアートの文脈に組み入れられるかがクリアになる気がする。

2010-07-10 02:48:57
@girlie_girlie_

結局、フリードにとって写真のメディウム・スペシフィティって何なんだろう、という疑問は残ったまま。

2010-07-10 02:53:10
tsutsui hiroki @oossiii

@girlie_girlie_ パメラリーの内容紹介すごくありがたいです!全部ふぁぼらせていただきました!ハイコンテクストですね。今のところだとフリード論というよりクラウス論ですが、これからまたフリードに戻るのでしょうか。新たな時間モデルの具体例は1章でも出てくるんですかね。

2010-07-10 10:48:33
@girlie_girlie_

@oossiii ごめん、書き方が悪かったかも。議論の端緒はやっぱりフリードで、スミッソンのフリード論やスミスのエピソードの分析から、メディウムと時間の関係性の話になり、カヴェルが引き合いに出されるの。

2010-07-10 16:42:54
@girlie_girlie_

@oossiii で、カヴェルを挟んで、そこにフリードとの親近性を見出すのではなく、もうひとつの可能性として、クラウスのカヴェル解釈が引き合いに出されるの。

2010-07-10 16:48:15
@girlie_girlie_

@oossiii ただクラウス論というよりは、クラウスを通じて、議論を当時の自然科学に持っていくという感じで、次の「システム」のところは知らない科学者の名前ばかりで途方に暮れています(担当なので)。

2010-07-10 16:54:28
@girlie_girlie_

@oossiii 話の流れとしてはそんな感じです。今から思えばフリードのバルト論の次に読みたかったです。なんでこの本あの時不採用になったんだろうね。

2010-07-10 16:58:21
tsutsui hiroki @oossiii

とてもよくわかりました。有難うございました!システム論に繋がるところが今どきですね。不採用の理由としては分量が多かったからかとw RT @girlie_girlie_: @oossiii ごめん、書き方が悪かったかも。議論の端緒はやっぱりフリードで、スミッソンのフリード論やスミス

2010-07-10 19:58:58
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