岡田ぱみゅぱみゅ @kettansai さんによる『疫病と世界史』上の概要について

岡田ぱみゅぱみゅ @kettansai さんによる『疫病と世界史』上の概要についてまとめました。 『疫病と世界史』下の概要について」を以下にトゥギャりました。 http://t.co/liWDahny
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🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

本日の読書は「ヤノマミ」と「疫病と世界史(上)」あたりにする。しかし、最近おうちでは本を読めない体質なので、本を読むのによさげな飲食店に向かう。

2012-08-12 21:46:43
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

とりあえず読書終了。「ヤノマミ」は映像版より切ないというか考えさせられる。「疫病と世界史(上)」は、35年ぐらい前の書籍らしいが、まぁまぁ面白い。HIVが顕在化する前の「人類と伝染病」の歴史だ。

2012-08-13 01:26:22
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

「疫病と世界史」によると、人類はサヘル近辺(サハラ砂漠近くの熱帯)で生まれたっぽいが、この時は「ライオンより狩りが上手な雑食獣」程度の位置づけ。というのも、人間も含む大型の獣としての食物連鎖とは別に、色んな病原菌やウィルスの「エサ」として食われて死んでたから、人口調整されてた。

2012-08-13 01:29:46
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

そもそも「人間に寄生する菌やウィルスが多い」っつー熱帯アフリカの特性は、「昔から、菌やウィルスにとって餌となる、ヒトが多かった」という事実の裏付けでもある。しかし、よく訓練されたウィルスは「エサ」である宿主を殺さず永遠に、あるいは長期間共生する。

2012-08-13 01:31:36
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

そういう意味で、激烈な症状が出るウィルスや病原菌は「空気の読めない奴ら」であり、数百万年単位でみると、まだまだ歴史の浅いアレじゃねーかと思われる・・・との事。疫学的に正しいかどうかは知らん。

2012-08-13 01:33:51
うぃずさぽ @withSupporters

@kettansai 自分が生きるために必要な場所をあっという間に殺してしまう鳥インフルエンザは頭が悪い、って聞いたことはあります。歴史的に新しいかどうかは分かりませんが...。

2012-08-13 01:35:12
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

で、熱帯で、たくさん生まれるけど死にまくって人口増えない中、北の方に移動してみたら「涼しいので熱帯ほど病原菌やウィルスの無い世界」が拡がっていた。動物も少なかったし、冷涼な気候ゆえ寒さに耐える必要があったが、狩猟技術の向上や衣服・住居・火などの活用で、人間は適応出来た。

2012-08-13 01:36:15
中野阿佐ヶ谷 @akihikoyoshitom

@kettansai エボラ出血熱ウィルスなんかそうですよね。広がらない。

2012-08-13 01:37:22
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

なので、人類発祥の地・アフリカで数百万年「病気に阻まれ常時存亡の危機」だったヒトが、たかだか数万年で一気に全世界へ。当然、狩りの対象となる動物は絶滅しまくり。生き物が拡散するには「肉体的進化(寒さに耐えられる肉体とか)」を数十万年かけ獲得する必要があるが、技術的進化のみで達成。

2012-08-13 01:39:44
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

で、その後。地中海沿岸やら中近東やらインドやら中国やらで文明勃興。数万人が一か所に住み、同じ場所でウンコしたりする環境は、疫病大爆発の条件を完全に整えていた。あんまり記録に残って無いが、文字で記録されてるのを読むと割と深刻。

2012-08-13 01:41:41
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

ギリシャのトュキュディデスによれば「この疫病はエチオピア各地に発生、エジプトとリビアを経てペイライエウスの住民を襲い、アテナイ市民を次々と死に至らしめた」と。この病気は、症状の記述から「麻疹じゃね?」「抗体が生まれて収まったんじゃね?」と言われてるものの、よくわからんらしい。

2012-08-13 01:47:25
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

一方、ヒポクラテスによる記述は、今でいうところのマラリアと判明している。「この水を飲んだ者は大きく硬直した脾臓と硬くて薄く熱のある胃を持ち、肩と鎖骨と顔面はやせ細る。これは、筋肉が脾臓を養うため分解しているのである」と。ヨーロッパ南部では深刻だったらしい。

2012-08-13 01:50:19
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

で、まぁ、インドやら中国やらも言うまでもなくアレでして、中国は北方での乾燥農業主体から南方での水耕栽培普及につれ、住血吸虫症が激増して「南下の勢い」が止まってるとの事。インドではアーリア人が武力は優勢だったものの風土病とかで全土支配はできず、謎の部族集団が残り、今に至る。

2012-08-13 01:53:37
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

で、こうした「人がたくさん集まる所」は「人がたくさん集まる所特有の病気」を抱えており、アレクサンダー大王がどうとか言っても「インド人は耐性を持ってるけどギリシャ人は耐性を持ってない病気」とか色々あって、統一なんかはできなかったと。徐々に、交易で少しずつ「感染慣れ」していった。

2012-08-13 01:55:57
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

一方、そういうのを体験してないインディオさんたちは、スペイン人が持ち込んだ天然痘に一気に晒され  

2012-08-13 01:56:44
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

よくわからんのは「マラリアなんて、耐性あろうが無かろうが、南の方なら発生するだろ」って話で、「マラリア汚染地帯が緩衝地帯となり文明の衝突が避けられた」という筋書きは妥当だが、逆に、インド人が「こんなマラリア地帯はイヤだ」と、アフリカの人類よろしく北上する展開もあり得たのでは、と

2012-08-13 02:00:38
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

しかし「ヤノマミ」を見るに、熱帯雨林の豊饒さっつーのは、病気を覚悟しても住み続けるに妥当な水準なのかもしれぬ。

2012-08-13 02:01:54
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

こういう人類史系の本を読む時に定番のBGM http://t.co/cv9j9nni バーバーゝ( ゚∀゚)メ(゚∀゚ )ノ イェッツイェッツ

2012-08-13 02:15:25
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🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

しかし、人類史を色々と考えてみるに、日本とかイギリスとかって、近代になるまで割と糞どうでもいい辺境の地だよね。数万年あるいは数千年の、ここ最近ちょこっと顔出しただけっつーか…アメリカなんて、もっとそうだけど。

2012-08-13 02:47:25
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

日本の発展が遅れた理由は、当然、ユーラシアと微妙にアクセスが悪かったからだが、同時に「自然環境が恵まれてた」つー要素もあるようで。海沿いで魚や貝を獲って暮らせるので農耕は逆に効率悪いし、富の蓄積がしにくい(腐るから)ので、あんまり大規模侵略合戦もなく、ゆえに高度な社会が成立せず。

2012-08-13 02:52:58
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

ゆえに、朝鮮半島および中国から色々と教わって急速に育ち、明治になって西洋を模倣して急速に育ったわけだが、そういうのになぞらえて「TPPで新たな開国を!」とか言ってる奴は頭がおかしいのではないかと思う

2012-08-13 02:56:15
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

絶妙な位置だよな、日本列島…ローマの技術をユーラシア経由でツーテンポぐらい遅れて、中国人が考えた制度をワンテンポ遅れて吸収する事はできるが、海という天然の防壁ゆえ、攻め込まれる危険性は少ないという…今となっては、北にロシア、西に北朝鮮と韓国と中国、東にアメリカという地獄ぶりだが。

2012-08-13 03:03:44
🦐岡田ぱみゅ富美男🦐 @kettansai

歴史の本を少しかじるたび、史学科に進まなくて良かったと思う。これ、手を出すと際限無い泥沼だわ。最終的に「多分こうだと思うけど、よく分かんねぇ」って結論だもの。

2012-08-13 03:10:26