【シューニャリアーナ】藤原妹紅と空海
- L_O_Nihilum
- 8256
- 0
- 0
- 0
しっかし、その理由はこれまた、竹取物語にちゃんと設定がある。彼女の苗字は、『藤原』。なんだかどうしようもない位にえらそーな名前、って当然。この名前、この子が藤原氏の人だからなのよ。なんとあのスーパー覇権ブースターの元祖、藤原不比等の娘。
2012-08-13 16:39:51てぇのは、竹取物語って当時なんつーか、ゴシップ本の役割もしてて、かぐや姫に痛い目合わされる5人のエラソーな人たち、っていうのはみんなみんな当時の貴族がネタ元なんですね。そして不比等もネタにされた人として例に漏れないのだ。
2012-08-13 16:40:53彼をモデルとしている(つまり彼とイコール)のは、「車持皇子」(くらもちのみこ)。かぐや姫に「萌え―!俺と結婚してください!」と言ってきた奴らのうち、一番最後の候補者でした。てか、もう子供(もこたん他)いるのに、この人ときたら…。
2012-08-13 16:42:06他の4人の例にもれず、偽物でなんとかごまかそうとするわけですね彼も。ただ、この車持ち、結構いいところまで頑張った。5人の工芸師雇ってわざわざ蓬莱の珠の枝つくらせたのよ。それで、見事「よしっ!計画通り」…かと思ったら。
2012-08-13 16:44:13職人ら「おい不比等金返せこら」不比等「えっちょっネタバレ乙wwwてかおいなんだよお前等」職人「かぐや姫、この人は俺たちにこれを作らせてアンタをだまそうとしましたようっうー!!」輝夜「ナ、ナンダッテー」
2012-08-13 16:45:15…見事、無惨に散ったわけですよ。5人のせいで。そいでもって、おとうちゃんをこんなふうに、輝夜に蹂躙されたもこたんはショック!てかショックになるとこ可笑しいだろとか子供持ってんだろ不比等とか言いたいだろうけど幼心だから父がバカにされるのがたまらなく悔しかったんだよ!
2012-08-13 16:46:14そんな純粋な憎しみでわざわざ富士山ドカドカ登って、いわかさブッ飛ばして、燃やして不死身になって。そんなんで、現在のもこたんは誕生してしまったわけです。いやはや、いくら罪をあがなっても無理。死なないから時効「月のいはかさの呪い」。…恐ろしい話だ…。
2012-08-13 16:47:33…んでー。それで彼女はコレを飲んだあとで、不死身になってばっさばっさ輝夜追うわけだけれど、なっかなっか見つからず、(永夜抄の付属テクストによれば)しばらくぶらぶらと現世のなかでさまよって、怪しまれぬようひそかに隠れて暮らし続けてた、というのである。
2012-08-13 16:52:29ところが、そういうことをし続けているうちに、明治17年ごろ、幻想郷が出来る。そこに、妹紅は迷い込み、取り込まれたのである。その経緯を経て、もこたんは永夜抄のもこたんになったのである。
2012-08-13 16:53:41明治17年成立である、とするのは様々な根拠から基礎づけられる。蓬莱人形のCDももちろんのことだけれど、三月精なんかでもその発売当時の年から射命丸の発言である「130年前にできた」を引くと、明治17年ごろに相当したりして、このヘンを未だににおわせているのだ。
2012-08-13 16:55:12さーてと。このもこたんが、はたして空海を知ることなんてできるのか?知っているのはなぜか?いつ知ったんだ?というところ、此処から本気の悉若無のもこたん享受論が始まる。
2012-08-13 16:57:43まず、不比等。こいつが生きていた時代というのは西暦、659~720年ごろ。空海はこの不比等たんが死んだずーっと後に生まれている。774~885年まで。もちろんもこたんは不死身になっちゃったんでこのタイミングでも空海に逢いに行くことは理論上可能。
2012-08-13 17:00:26しかし、ちょっと待った。人の目に触れるのを避けて暮らし続けてきたもこたんが、どうやって高野山をみっけるのでしょうかね。勿論ひそかにぶらついてたら見つけてた、でもいいでしょ。でも、そのころ空海そこにいるかどうか。そも高野山が立ってるかどうか。
2012-08-13 17:01:32空海は20ごろから唐に渡っちゃってて、20年くらい帰ってこない。てか帰ってた頃には京に招かれたりとかしてるわけで、もうそうそうもこたんの目に彼の功績が入ってきているわけ、無いのである。
2012-08-13 17:02:46どだい会いに行けないもこたんである。そのあいだに宝鑰読んだとか考えるのは絶対難しい。不死身だし成長しないので真言宗に入ってたとも考えられない。お坊さんから怪しまれる。現世で宝鑰を読んでいる可能性は、著しく低いのである。
2012-08-13 17:05:03江戸に入ったって隠遁生活してるから寺子屋にもいかないまま。そのままずーっと隠遁生活を何百年と続けてきたとするなら、どうあがいても空海には出会えない。ではどっからあんな知識を仕入れたんだろうか。
2012-08-13 17:06:03もこたんの友達はけーねであること。これはものすごいヒントである。けーねは歴史の半獣。いろいろ知ってる。文献も持ってることだろう。だから、彼女にとっておきの言葉だとして、励みになる言葉としてもらったんじゃないだろうか。それだったら、僕が萌える。友情のあかしなのだ。宝鑰とは。
2012-08-13 17:07:42ちなみに「宝鑰」だけど、これ空海が晩年に書いたもの。十往心論っていうなんつーか、密教のスーパー経典の解りやすくて面白くしましたバージョンみたいな本なのです。なんつーか、「哲学探究」に対して「青色本」の位置づけ?(わかりづらいわアホ)
2012-08-13 17:09:17つまり空海が自分の書いた本の攻略本として民衆のために書いたもんで、中身とっても可愛いというか、楽しい例えを使いながら往心論の説明をしているんですよ。だからあんな、「生れ生れ…」みたいなラップも出てくるわけですね。
2012-08-13 17:11:18そんな本だから、幼いもこたんに絵本ついでにけーねが読んであげたんじゃないだろうか。だから、おまじないのように覚えている。そんな感じだと思う。そして幻想郷で何度も読んで理解して、そしてあの台詞が出てきた、と考えることが出来そうだ。
2012-08-13 17:13:18「成仏を忘れた亡霊は新たな生を生まない。 死ねない人間は色鮮やかな冥界を知らない。」原典はこう。 「三界の狂人は狂せることを知らず、四生の盲人は盲せることを識らず。」
2012-08-13 17:16:14原典の文章の意味はこんな感じだ。「三界(地獄、餓鬼、畜生の3界、つまりくるってる世界のこと)を生きてきた狂った人は自分が狂っていることがわからない、四生(生物の生まれ方の4種類)でうまれた現世の盲人は自分が目先真っ暗であることの自覚がない」
2012-08-13 17:18:31