今日は8月15日。終戦記念日。靖国神社について考えよう

浅野 真 @makochan1969

【靖国神社1】今年も8月15日がやってきた。僕は10年程前からずっと靖国神社に参拝に行っている。最初はなぜ天皇陛下は靖国を参拝しないのかという素朴な疑問と興味からでもあった。

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【靖国神社2】靖国神社を参拝するというと右翼なのかと言われる。僕はこう考えている。「靖国で会おう」といって戦場に行き亡くなった若い人たちのことを思うと彼らの思いは大切にしなければならいと思う。その一方で、靖国神社に対して自分の意見を持つことが重要であると考えている。

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【靖国神社3】靖国神社の成り立ちは、1862年に行なわれた招魂祭にある。安政の大獄などで徳川幕府に殺された勤王の志士を慰霊したものだ。それが明治維新によって招魂社となり、西南戦争の後、靖国神社となった。従って明治政府と戦った西郷隆盛は、靖国にはまつられていない。

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【靖国神社4】昭和天皇は、戦後8回靖国神社に参拝したが、1975年11月21日を最後に参拝を止め、以後、今上天皇も参拝を行っていない。この理由については諸説あったが富田メモや卜部亮吾侍従日記の発見によってA級戦犯の合祀の合祀が天皇の参拝を妨げていることが明らかになった。

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【靖国神社5】A級戦犯合祀の経緯については、詳細は省くが、こういうことである。戦後10年が経過した1956年に厚生省から都道府県に対して靖国神社合祀の事務に対する協力について通知が行われたことが最初である。

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【靖国神社6】厚生省が作成した祭神名票には、改正された「戦傷病者戦没者遺族等援護法」および「恩給改正法」の支給根拠である「戦犯は国内法で裁かれた者ではない」という解釈から、東京裁判における戦犯も除外なく記載されていたのであった。

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【靖国神社7】靖国神社は1959年にBC級戦犯を合祀。65年に厚生省に戦犯を含む資料の送付を依頼し翌年に厚生省引揚援護局調査課長が「靖国神社未合祀戦争裁判関係死没者に関する祭神名票について」の通知に基づき祭神名票を送付。70年に靖国神社の崇敬者総代会でA級戦犯の合祀が決定された。

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【靖国神社8】A級戦犯の合祀はすぐにはされず、1978年になって新宮司が就任しA級戦犯の受刑者を「昭和殉難者」と称して合祀されたのであった。

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【靖国神社9】合祀予定者の調査を靖国神社ではなく行政府が行っていたという経緯から合祀は日本政府の指示によるものではないかという意見もあったが2002年の国会答弁で「国として靖国神社の行う合祀には関わりを持っていない」とし、政府は合祀には関与しなかったことを公式見解としている。

浅野 真 @makochan1969

【靖国神社10】靖国史観という歴史観がある。第二次世界大戦（大東亜戦争）には負けたが、あの戦争は民族自決、アジアの開放に貢献し正しかったとするものだ。戦勝国による敗戦国を裁いた東京裁判は国際法違反であり、無効であり、A級戦犯は戦争犯罪者ではないとするものである。

浅野 真 @makochan1969

【靖国神社11】8月15日には、靖国神社の参道で大々的に行われる集会では、靖国史観に基づくイベントが開催されている。僕は、以前、西尾幹二氏の演説を立ち聞きして聴いたが、賛成できる内容のものではなかった。確かに、靖国神社には現代の日本人が忘れてしまった愛国心が残っている。感じる。

浅野 真 @makochan1969

【靖国神社12】それはあの場所に行かないと分からないと思う。その愛国心について正しいとか間違っているとかは僕は言えないし、自説を押し付けるほど傲慢な精神を僕は持ち合わせていないつもりである。

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【靖国神社13】1963年以降、8月15日に開かれている政府主催の全国戦没者追悼式がある。その戦没者の対象にA級戦犯も含まれている。しかし、それは不思議なことに問題視されていない。その理由は、全国戦没者追悼式は追悼であり、靖国神社は顕彰しているからだという。

浅野 真 @makochan1969

【靖国神社14】僕は、靖国神社は天皇陛下が参拝できるよう環境を整えるべきだと思う。そうでないと戦死者の思いは報われないからだ。今日は8月15日です。もし、靖国神社に行ったことがない方がいたら、是非、行って欲しい。そして素直な感想を聞かせて欲しい。あの場所で何を感じるかを。（終）