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『西洋美学史』twitter読書会 9章~10章

小田部胤久著の『西洋美学史』を、なんとなく集まった専門バラバラ文系民で読み進めた読書会の試み第四回まとめ(8/17)。
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human natureと認知科学

jabrafcu @ja_bra_af_cu

結局、人間にそなわった自然本性にみえるものもかなりのところ社会的に構築されていて、本来のhuman natureを策定するのはすごく難しいっていうのが問題よね。私は認知科学的なものにそれを期待してしまうのだけれど。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:48:24
シノハラユウキ @sakstyle

@ja_bra_af_cu うーん、認知科学。趣味判断の話とかについては、難しいような気がしますけどねー。そのレベルで成立してるものじゃなくて、やっぱり社会とか歴史とかのレベルで成立してるものだと思うので。

2012-08-17 23:56:32
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@sakstyle どの程度まで文化依存かというのも含めて実証的に研究されてたらなーと。たとえば長三和音がどこでも「明るく」聞こえるのか、とか。生まれたての赤ちゃんはそれに強く反応するらしいんですが #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:59:57
シノハラユウキ @sakstyle

@ja_bra_af_cu あと、この絵のこの色を見せたら人間の脳はこう反応するみたいなことは調べられると思いますが、その反応がつまり「美」なのか「趣味」なのか何なのかというのは結局科学では判定しようがなくて、哲学とか美学とかいう変な学問が必要になると思います。権利問題ですw

2012-08-17 23:58:53
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@sakstyle クオリアのことについて哲学の先生に教わった時、同じようなことを言われましたw わたしにあるこの「これ」がなんなのかは脳波調べてもわからないよと。 #西洋美学史読書会

2012-08-18 00:02:23
シノハラユウキ @sakstyle

@ja_bra_af_cu はい、自分で言ってて、これ全くハードプロブレムじゃんと思いました(念頭にあったのは『探求』なんですが。似たような一節があります)。でも、正直言うと、僕自身はもっとアンビバレントな気持ちをいだいています。自分の哲学的立場がはっきりしていないのでw

2012-08-18 00:07:57
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@sakstyle 内面の状態に拘泥せず言語ゲームとして美や趣味をとらえていくっていうのもありなんでしょうね。そういうので、矢向正人のは読んだことあります。

2012-08-18 00:11:49

一周まわって、つまり…

DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

一周回ってヒュームの言ってることがよくわからなくなってきたw。「自然本性に共通の感情」が趣味の基準の普遍性の論拠になっており,普遍的な規則は古典作品に宿っている。にもかかわらず,我々は経験としてホメロス(などの古典から)その規則を学ぶ。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:39:53
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

であれば確かに,ヒュームの言う自然本性には経験的なものが含まれると考えたほうが自然だ。だがそうすると,自然本性の普遍性とは共通の経験に基いているということになり,それってさっきじゃぶさんが指摘したように,「人間」の範囲が狭いだけなんじゃ。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:41:45
tieckP(ティークP) @tieckP

ヒュームにとって趣味人になるというのは、できるだけ多くの先入見に身を置くことで、よりニュートラルなジャッジになるということなのだろうなー。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:37:13
jabrafcu @ja_bra_af_cu

@twidokusho いろいろな他者の見方を自分のものにしてhuman natureに近づけというのは文化人類学者になれというのと同義?w #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:40:44
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

結局そういうことになるわな。経験が豊富なほうが,ヒュームが言うところの「良き批評家」たりうる。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:43:58
tieckP(ティークP) @tieckP

@twidokusho まあ、経験を集めたうえでの普遍性への帰納はもちろんするわけだから、その帰納の側にセンスは問われるんでしょうね。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:48:02
シノハラユウキ @sakstyle

で、ヒュームが、その作品が置かれている特定の視点(先入見)に、「自己を置き入れる」という鑑賞するのが、よい趣味に至る道なんだというのを書いてるのも面白い、というか、まあ普通の話だなーと思ったw #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:44:14
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

「多くの人間の共通経験により,歴史の審判を経て生き残っているから古典であり,良い趣味だ」はトートロジー気味に思えるが,まあこのトートロジーは許容できるかな。ただ,そこに「自然本性」というファジーな術語を使われるともにょる。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:46:31
シノハラユウキ @sakstyle

@nix_in_desertis んー、なんでここはその「自然本性」って語はあえてスルーするのがいいんじゃないかとw ヒューム自身が使ってるんで気になるんですけど、ヒュームが「自然」という語をどういう意味合いで使っているのか調べるのが大変そうなので

2012-08-17 23:50:20
シノハラユウキ @sakstyle

@nix_in_desertis で、小田部さんは、ここでヒュームをブルデューが批判するような自然主義者としておきたかったのかなと思いますが、僕はそこに無理にがあったんじゃないかなと思いました。ヒュームではなく、そういう自然主義者はいたんだろうと思いますが

2012-08-17 23:51:39
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

@sakstyle それにも同意します。ヒュームの引用が強引だったというのは,この読書会の会話を通して思いましたね。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:52:29

古典が古典を定義する基準となるならば

tieckP(ティークP) @tieckP

@nix_in_desertis そうなると今度は、再生産に対してときおり提出される異議のプロセスが興味深いんだけど、文学の正典で言えば、フェミやポスコロの影響で「補われて」はいるものの、古典から滑り落ちる例は少ないなー。

2012-08-17 23:50:35
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

@tieckP 「発掘(再発見)」されて新たに古典になる例のほうが,むしろ多いかもしれない。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:51:19
tieckP(ティークP) @tieckP

@nix_in_desertis だねー。そして再発見で数が増える中で、薄まっていくことで相対的にだんだん選別が進むというのはあるかもしれない。

2012-08-17 23:54:06
DG-Law/稲田義智 @nix_in_desertis

@tieckP 再発見は一瞬だけど,埋没はゆっくり,ということかな。 #西洋美学史読書会

2012-08-17 23:55:23
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