『僕の魔剣が、うるさい件について』の影響で『夜来たる』を読んでみた

『僕の魔剣が、うるさい件について』の影響で『夜来たる』を読んでみた軽薄でミーハーなチョロいアカウントの感想文めいたもの
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知識万歳 🔥 @viva_knowledge

ところで先日、ようやくアイザック・アシモフの『夜来たる』を読み終わりましてですね、ええ、言うまでもなく『僕の魔剣が、うるさい件について』の影響ですよ。俺はね、そういうミーハーで軽薄な人間なんですよ! あ、この場合、表題作『夜来たる』と収録されている短編をすべて読んだってことですよ

2012-08-24 01:43:04
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

いざ入手してみようって段階で、もう普通には売ってないのですな。Amazonさんでちょっとお高くなっていた古本を買って読んでみたという次第。実際読んでみると、私自身古典SFっつーかSFそのものにほとんど造詣がないので、リアルタイムで読んでいた人たちほど的確に楽しめてはいないんだろう

2012-08-24 01:46:28
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

なぁ、などと思いつつ。表題作『夜来たる』からして、6つの恒星の間を周遊し、常に日が沈まない惑星ラガッシュに、二千年ぶりに夜が訪れようとしていた……というセッティングでして、いささか戸惑いました次第。

2012-08-24 01:51:31
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

何しろどんな時でも空に光がなくならなかった世界っつーことで、きっと照明技術が未発達っつーか下手すりゃ照明という発想すらない世界なんじゃないか、とかどうにかこうにか脳内補完しながら読み進みまして。

2012-08-24 01:57:02
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

カルト教団の古い経典の記述を解析し、夜の訪れとそれに伴う文明崩壊の危機を予見した天文学者がジャーナリストにm9(^Д^)プギャーされるとか、時代を超えて取り上げられるシチュエーションなのかもだ。俺自身は時を超えていないので確実なことは言えないのですが。

2012-08-24 02:00:42
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

衝撃のエンディングも、ちょんと読める人が読んだら、もっとふおぉおおおッてなるんだろうかなぁ、などとちょっと残念悔しい内心を持て余すような読後感でございました。

2012-08-24 02:02:18
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

二本目の『緑の斑点』は、いくぶんわかりやすくホラーSFだったと思います。アシモフ先生、編集者が勝手に作品のタイトルを変えてしまうことに憤慨されていらっしゃいましたが、うん、本作品については『緑の斑点』以外のタイトルはありえないと思います!

2012-08-24 02:04:57
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

三本目『ホステス』 この場合は水商売とは関係ない方の意味ね。生物学者の女性が宇宙人を家に招待することになったんだけど、地球保安委員会の構成員である夫が妙に過剰な反応をしまして……っていうセッティング。なんだかホームドラマ的な開幕から、だんだんサスペンスっぽい雰囲気がもくもくと

2012-08-24 02:13:09
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

湧いて来まして……みたいな話なんですが、それはさておき拙者不覚にも、ずっと喪女の独女で研究一筋だった生物学者35歳初婚から1年未満、夫との結婚生活にはわりと浮かれ気味という主人公にほんのり萌えてしまいましてw 俺、自分の萌えツボがどこにあるのかしばしば見失うねw

2012-08-24 02:16:42
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

四本目『人間培養中』 クローン人間が浸かってる謎液体に満たされたカプセルがズラ~っとかそういうのではなく、もっとなんというか、読み終わってからふむーとなるタイトルです。前書きでアシモフ先生が、原子爆弾投下がSFに及ぼした影響について考察なさっているのにもふむーとなる。

2012-08-24 02:23:35
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

五本目『C-シュート』 異星人に占拠された宇宙船にたまたま乗り合わせた人々のエゴのぶつかり合いと、その中から不意に英雄的行動に出ちゃった小柄な男をめぐる物語。どういうわけか、中学くらいの時に教科書に載っていた横光利一の『蠅』を思い出すなど。

2012-08-24 02:26:40
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

五本の短編を読んで、いずれも宇宙人とか宇宙船とか高度な科学技術といったいかにもSFっぽい要素、それに関わる何人かの人間、そしてそれらの背景に暗然と横たわる深遠で巨大な何か、という複数の要素を巧みに操り出してきてふおぉおおおおッてなりました。

2012-08-24 02:31:17
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

SFについての素養がない俺の飲み込みが悪いってのもありますが、情報量というか密度的なものがたいへん濃厚な感じで、短編といえど一本一本が非常に読み応えありましたです。おれの理解なんて表面をさらっと撫でてる程度だろうから、突っ込まれるとちょっと困っちゃうなw

2012-08-24 02:33:41
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

《夜来たる》たんとはそんなにすごく関わりあるってものでもなかった。とりあえず忍殺ほどわかりやすく取り扱ってるものでもないですと思います。『夜来たる』を読んでいなくてもぜんぜん『僕の魔剣が、うるさい件について』を読むのに支障はない。それはそれ、これはこれで楽しもう。

2012-08-24 02:36:23
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

『虎よ、虎よ!』は普通に新品定価で買えたが、読むのはだいぶ先のことになりそうだ…… あとあれだね、エルリック・サーガは読んでみたほうがいいんだろうかねえ。この前ちらっと古本屋で最初の方見たけど、俺でも行けそうな感じがしなくもなかった。錯覚かもだが。

2012-08-24 02:39:00
ヤネウラ @yanegann

「夜来たる」の世界の照明技術について考えたこともなかったな。あの世界には、トンネルも、洞窟探検も、深海探査もないんだな! 「人間の体の中って暗いなぁ」とか言ってて、胃カメラもないんだろうな!

2012-08-25 22:09:15
ヤネウラ @yanegann

照明技術がなかったら、赤信号も、ウィンカーも、カメラのフラッシュも、ペンライトでの瞳孔チェックも、光ファイバーもないってことなのか! マジか! 夜さまさまだな!

2012-08-25 22:13:22
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

読みなおしてみたけど、やっぱり『夜来たる』の舞台、惑星ラガッシュの現文明は照明技術が未発達っぽいのよね。なにしろ火をつけるためのマッチは存在するけど、松明的なものもつい最近思いついたっぽい感じ。

2012-08-27 02:51:14
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

自動のカートに乗って15分間暗闇のトンネルを通り抜けるアトラクションで、閉所恐怖症が固着しちゃった人が何人も出たとか。部屋のカーテン閉めきったら軽い恐慌状態になったとか。洞窟に潜ってみたが数分でギブアップなんて記述もありましたし、洞窟探検など思いもつかない世界なんだろうな。

2012-08-27 02:54:37
知識万歳 🔥 @viva_knowledge

太陽が6つもあるせいで万有引力の法則の発見が困難だったとか、衛星の存在がごく近年まで観測できてなかったとか、SFとか科学技術に詳しい人には、いろいろ頭をこねくり回して思考的遊戯のできそうなセッティングの作品だなぁ、と、二度読みしながら思いましたのでした。

2012-08-27 02:58:35