ツイッター百物語4

ツイッター百物語のまとめです
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込宮宴 @komiyayen

女はじっと墓石を見つめていましたが、突然ひざを曲げて腰を落としました。足はそろえたままで、背筋も地面に垂直という不自然な姿勢のままひざを曲げきると、同じ姿勢のままで今度は膝をゆっくりと伸ばしました。墓石を見つめたまま、女は何度も何度も膝を曲げ伸ばししていました。 #twkai

2012-08-24 01:37:19
込宮宴 @komiyayen

ある日、仕事が長引いて普段よりも帰りが遅くなりました。その日も非常階段を使って階下へと降りていましたが、ふと寺の方を見ると、墓場に明かりが灯っていました。こんな遅い時間に墓参りでもしているのかと目を凝らすと、女が一人、懐中電灯を片手に墓の前に立っていました。 #twkai

2012-08-24 01:36:04
込宮宴 @komiyayen

そこで、気分転換もかねて非常階段を使ってみると、そこは思ったよりも快適でした。景色が見えて風を感じられるだけでも、だいぶ気分が楽になったといいます。Uさんはそれ以来、非常階段を使うようになりました。墓場は、最初は気になったもののすぐに慣れてしまったのだそうです。 #twkai

2012-08-24 01:34:55
込宮宴 @komiyayen

ある時から、Uさんは運動不足解消のためにエレベーターを使うことを止め、階段を移動するようにしました。初めは建物内の階段を使っていましたが、狭い閉鎖された空間をひたすらぐるぐると上り下りするのは思った以上に息苦しく、体力よりも気力が先に音を上げそうになったそうです 。#twkai

2012-08-24 01:33:35
込宮宴 @komiyayen

知人のUさんの話です。彼女の職場はビルの上層階にあり、そのビルの隣には寺がありました。ビルには外側に非常階段がありましたが、そこから寺を眺めると墓地が見えたため、あまりこの階段を使う者はいませんでした。Uさんも普段は建物内のエレベーターを使っていました。 #twkai

2012-08-24 01:32:06
込宮宴 @komiyayen

皆様こんばんは。怪談を書いております込宮宴と申します。百物語に参加するのは、実は今回が初めてです。それではよろしくお願いいたします。 #twkai

2012-08-24 01:30:25
渋江照彦 @shibue827

続きまして、第八話目/込宮 宴様 @NAKA_Disk お願い致します。 #twkai

2012-08-24 01:26:02
渋江照彦 @shibue827

「今でもそのホテルってあるんですがねぇ、もうその時から入る気はしませんよ」と、その方は父に話をしてくれたそうです。(了) #twkai

2012-08-24 01:25:15
渋江照彦 @shibue827

状態を起こした途端に、鎧を着た武者姿の一人が顔を覗き込んで来たそうです。次のその方がベッドの上で目覚めたのは、早朝の事でした。何が何だか判りませんでしたが、気持ち悪い事だけは確かだったので早々と片づけをするとそのホテルを後にしたそうです。 #twkai

2012-08-24 01:24:23
渋江照彦 @shibue827

薄ぼんやりと上部が段々と見えて来ると、其処に沢山の人影が動いているのが判りました。鎧を付けた武者姿の人間だったそうです。それがその方の真上でガッシャガッシャと鎧を揺らせて歩いているのです。それが判った途端にその方はハッとなって急いで身体を起こしました。 #twkai

2012-08-24 01:22:35
渋江照彦 @shibue827

フッと目が覚めたのはどの位の時かは定かでは無かったそうですが、変な物音がしたのだそうです。ガッシャガッシャと重たい物が揺れる音がするのです。しかもその方の眠っている真上でどうやらする。おかしいなと思ってその方は薄目を開けて真上を見つめたそうです。 #twkai

2012-08-24 01:20:20
渋江照彦 @shibue827

その日も、その方は何時もの様に仕事が終わると覚王山という駅で降りて、近くのホテルに泊まったそうです。小奇麗なホテルで通された部屋も清潔感の溢れる所だったそうです。とは言えそんな部屋の隅々を見て感心する余裕も無く、その方はベッドに倒れ込む様にして寝てしまったそうです。 #twkai

2012-08-24 01:18:21
渋江照彦 @shibue827

その裁判官の方というのは名古屋市に住んでおられた方だったのだそうですが、若い頃は独り身だった物ですから良く遅くまで飲んでは自宅までは帰らずに安いホテルに泊まって夜を明かしてそのまままた裁判所に出勤という事が良くあったそうです。 #twkai

2012-08-24 01:15:41
渋江照彦 @shibue827

とは言え、父が体験した話では無いのですが。私の父は現在弁護士をやっております。弁護士というのは中々面白い職業でして、警察官や検察官、裁判官と様々な知り合いがいる物なのですが、これは知り合いの裁判官の方から聞いた話として教えてくれた話です。 #twkai

2012-08-24 01:13:50
渋江照彦 @shibue827

渋江照彦と申します。今回のツイッター怪談の言いだしっぺです。一応愛知県出身ですが現在は京都の学生をやっております。どうぞ宜しくお願い致します。 #twkai

2012-08-24 01:10:57
渋江照彦 @shibue827

ぞろ目の八ことマスケッター(旧 1d6)様、有難う御座いました。 続きまして第七話は私、渋江照彦が呟させて頂きます。 #twkai

2012-08-24 01:09:52
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

 7 その時、食卓の上に、一匹の黒い猫がいたのです。それは、私をじっと見詰めてから、パッと食卓を降り、玄関のドアのところで消えました。その晩は、また聞こえたのです……床をかきむしる音が。今は、私の父が糖尿病にかかりかけています。 (了) #twkai

2012-08-24 01:08:52
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

 6 何回目かの米子行であったその日……。法事も既に終わり、大人たちは各自の要件があって出払っておりました。私は、友人の家で遊んで、夕方前に帰りました。玄関を開けると、私以外に誰も帰ってないのが分かりました。喉が乾いたので台所に入りました。 #twkai

2012-08-24 01:05:37
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

 5 葬式は型通りに終わりましたが、暫くは定期的に法事がございました。私が中学一年生か二年生の時にも、それは行われました。祖父も祖母も好きではあったものの、私にとってはむしろ、懐かしい友人に会える格好の機会でございました。 #twkai

2012-08-24 01:01:52
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

 4 でも、祖父だけは米子に残留したのです。転居先が団地で手狭なのと、祖父は既に高齢(七十を越えていました)なのとが原因でした。祖父は、一人暮らしの寂しさを酒でまぎらわせる内に糖尿病にかかり、片足を切断し、孫も日付も分からなくなって亡くなりました。 #twkai

2012-08-24 00:57:44
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

 3 私は、それが何を意味するのか良く理解出来ませんでした。ただ、数日ほど床を引っ掻くような音がして、止みました。その後、我が一家には奇妙な出来事が起き出しました。まず、祖母が肺癌に倒れ、半年ほどで他界しました。次に、父の仕事の都合で、我々は高知県に転居しました。 #twkai

2012-08-24 00:53:55
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

 2 ある日のこと、私が小学校から帰りますと、祖父が、家の縁の下にぐるりと板を打ち付けておりました。理由を尋ねますと、『縁の下に猫が住み着いて池の魚を皆食べてしまった。だから、閉じ込めてやる』と申すのです。 #twkai

2012-08-24 00:50:32
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

 1 30年ほど前、私は鳥取県の米子市に住んでおりました。両親に兄一人の他、父方の祖父母二人と言う家族構成でございました。家の前には池がこしらえてあり、鮒や金魚がおりました。 #twkai

2012-08-24 00:47:32
ぞろ目の八ことマスケッター(旧1d6) @hm1d6

 はい、皆様今晩は。ぞろ目の八ことマスケッターです。当年取って39歳のおっさんです。ちなみに生まれは鳥取県で、育ちは高知県で、大人になったのは東京都です。現在は高知県民です。では、参りましょう。 #twkai

2012-08-24 00:43:39
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