ろいったー百物語

#ろいったー百物語 rowitter企画内のログ カウントの仕方により話数がずれるのはご愛敬としてご容赦を。 まとめ者の独断と偏見によりタグなしのものも最後のほうにまとめています。 続きを読む
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ろいったー公式 @ro_rowitter

★タグイベントを計画しよう★ ハッシュタグつきのイベントを考えてミましょウ! 実現するカ、しないカはさてオキ、皆で参加デキルようなイベントを考えテみまショ? モチロン、いくツ考えテモOK、参加ダケもOK、没にナッテも泣かなイ!

2014-02-10 00:03:42
リナリア @linaria_ro

#ろいったー百物語 冬場の企画、とは言い難いですが……。実話・創作、なんでもありです! #rowit_dqa http://t.co/y6q7ApTWot

2014-02-11 00:12:50

--- 1話目 -

法螺梟 @snowy_sn

折角だから小話でもひとつ――塔の頂に住まう闇の覇者もまた、端末を手にした者の一人だった。存外気さくで親しみ易い彼だったが、最後にはボスとして戦う為、自ら自身を倒す者を募った。 #ろいったー百物語

2014-02-11 01:34:28
法螺梟 @snowy_sn

――多くの冒険者が集まり、ときに真剣に、ときにのんびりと、塔を登った。戦いは大いに盛り上がった。心優しく律儀な彼は、倒され消えるとき、別れの手紙を参加した一人一人に送った。赤エモが出るのも致し方なかった。…めでたしめでたし。 #ろいったー百物語

2014-02-11 01:36:02

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ケセラ・セラ @Cequiserara

そうだな…小話をひとつ。こんな寒い冬の日のことだ。一人のアサシンが雪道を歩いていた、雪道なんて暗殺者に取っちゃ天敵みてーなもんだったが、そうも言っちゃいられねえ。彼は仕事中だったんだ。詳しい内容はさておくが、月の雫でも降りそうな道を彼は歩いていた。 #ろいったー百物語

2014-02-11 01:44:12
ケセラ・セラ @Cequiserara

…だけど、異変に気がついたんだ。振り返ったら、雪は止んでんのに足跡が残ってない。おかしいなと思ったがそのまま進んで…やはり振り返っても足跡がない。なんだこれは、とその道を戻った瞬間、彼の姿は雪上から忽然と消えてしまった。それきり、誰も彼がどうなったか知らない。 #ろいったー百物語

2014-02-11 01:45:06
ケセラ・セラ @Cequiserara

彼は知らなかったが、その道は雪かきがきっちりされた道で、その日の昼からすでに雪はなかったんだ。さあ、その雪の正体は、なんだったんだろうな…? #ろいったー百物語

2014-02-11 01:45:18

--- 3話目 -

イザベラ @Izavella_rowit

とあるチェイサーの話をしよう。その娘は砂漠の風のような、カラリと明るい娘だった。たまたま知り合ったソーサラーの女性に想いを寄せた以外は、殺人以外の悪事は大体やった普通のチェイサーだった。 #ろいったー百物語

2014-02-12 05:47:26
イザベラ @Izavella_rowit

その娘はどんな時でもガラパゴ帽を被ったままだった。知っているだろう?あのモンスターを象った帽子だ。不思議な事にその子の帽子を取ろうとする人間が居なかったもんで、皆その帽子が好きなだけだろうと思っていたんだ。 #ろいったー百物語

2014-02-12 05:47:46
イザベラ @Izavella_rowit

ところがある日、ちょっとした事故で帽子が脱げちまった。まァ普通なら帽子の埃をを払ってはいおしまい、となる場面だ。でもそうはならなかった。#ろいったー百物語

2014-02-12 05:48:00
イザベラ @Izavella_rowit

帽子が脱げた直後、その娘の目は光を失った。同行していたその子の知り合いが慌てて帽子を被せても光は戻らず、そのうち心臓は止った。そして、その娘の体は泥のように崩れ去ったのさ。 #ろいったー百物語

2014-02-12 05:48:14
イザベラ @Izavella_rowit

そう、その娘は人間じゃなかった。レッケンベルの科学者が作り出した人造人間――クレイゴーレム。帽子は込められた魔力を留める為のキーパーツで、それが外れるまでの間科学者は実験を続けていた、っていう事だ。 #ろいったー百物語

2014-02-12 05:48:28
イザベラ @Izavella_rowit

さて、この話が嘘か本当か。レッケンベルの連中ならやりかねないねェ、どうだろうね?気になる子はモロクの外れの少し大きな家を尋ねてみるといい。その子に繋がるなにかが見つかるはずさ。おしまい。 #ろいったー百物語

2014-02-12 05:48:41

--- 4話目 -

カンシュ(ラクシュ) @rw3_kansch

昔々、あるところにマジシャンの少女がいた。少女には幼馴染のシーフの少年がいて、淡い恋心を抱いていた。時は流れ、少女はウィザードに、ローグに。ウィザードになった彼女は努力を重ね、ついに転生の時を迎えた。一方ローグの少年の修練は半端で、追いつこうとする様子もない。 #ろいったー百物語

2014-02-12 20:03:23
カンシュ(ラクシュ) @rw3_kansch

悩んだ末、彼女は転生することを決めた。彼女が新たな生を受けるという日にも少年は姿を見せなかった。彼女は悲しみ、二人でよく遊んだゲフェン東フィールドへと出かけ、泣きながら花冠を作った。「あの人に渡してください」と小さな花冠を人々に託し、彼女はジュノーへ向かった。 #ろいったー百物語

2014-02-12 20:04:13
カンシュ(ラクシュ) @rw3_kansch

ヴァルキリーの元へ向かった彼女が知らないことが一つあった。それは、転生に伴い、時として記憶が失われるということ。聡明だった彼女の記憶は皮肉にも失われ、己の名前も思い出せなくなった。どうして自分の服は色が違うのだろうと首をかしげながら、彼女はひとり、さまよった。 #ろいったー百物語

2014-02-12 20:05:05
カンシュ(ラクシュ) @rw3_kansch

何をするべきか思い出せないまま、彼女はポリンを狩り続けた。収集品を売って得た金でパンを買いその日をしのいでいたある日、彼女に声をかけるノービスがいた。彼女を知らない名前で呼び、手を大事そうに握りしめると、ノービスは怯える彼女を町の中へと連れてゆき倉庫を開いた。 #ろいったー百物語

2014-02-12 20:05:55
カンシュ(ラクシュ) @rw3_kansch

ノービスが取り出したものは、色あせて枯れた小さな花冠。ローグの少年も時を経て転生をしたのだ。されど運命とは残酷なもので、彼女の記憶は戻らなかった。彼が改心するのはあまりに遅すぎたのだろう。それからもう長い年月が流れたけれど、彼女らがどうなったのかはわからない。 #ろいったー百物語

2014-02-12 20:06:39
カンシュ(ラクシュ) @rw3_kansch

ただ、いまでもゲフェン東フィールドで摘んだ花を使って【仮初めの恋】を作ろうとすると、どんなに気をつけて作っても、摘んだ時には入っていなかったはずの涙色の花が必ず入ってしまうそうな。…おしまい。 #ろいったー百物語

2014-02-12 20:07:06
カンシュ(ラクシュ) @rw3_kansch

むかしお母さんがしてくれたおはなしを投げたらふぁぼが鳴り止まない件について。 「悔いなく生きなさい、悔いなく生きれるよう、日々できることを考えなさい」って教えてもらった、大事なおはなし。今でも、だいすき。

2014-02-12 20:14:32
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