#smisn

@ngtip さんの#smisn をまとめてるものです。
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ねがたいぱ @ngtip

染井 風音(そめい かざね) 17歳 A型 誕生日:未定 B:控えめ W:ほっそり H:締まってる 理系 さっぱりしてるタイプ エロ話を振られても余裕をもって返せる程度の抵抗力。 体育会系ほどではないがさっぱりしてる。

2012-07-06 02:09:58
ねがたいぱ @ngtip

前々から思っていた疑問を、ふと口にする。 「スポーツブラしかつけないのかい?」 「うん? え、うん……いつにもまして突然だね。」 染井さんはきょとんとした顔で答える。

2012-08-24 23:30:40
ねがたいぱ @ngtip

「いや、なんとなくね。 普段、それしか見てないから。」 「ほほう、そんな質問が生まれるほど頻繁に私の下着姿を盗み見ていると。」 「待て待て、俺の部屋で平然と、しかも脱衣所付きの風呂があるというのにここで着替えるだろうが。」 「そりゃそうさ、ここにしかPCはないからね。」

2012-08-24 23:31:08
ねがたいぱ @ngtip

そういう問題なのか? 「最近はコンテンツが増えすぎているから。着替えてる時間すら勿体無い。」 「道楽者め。」 「今のうちさ。 それとも、見せ付けているんだと言えば良かったかな?」 「やめてくれ、俺はプラトニックなんだ。」

2012-08-24 23:31:24
ねがたいぱ @ngtip

「はいはい、感謝してるよ。 感謝のついでにさっきの質問に答えてあげよう。」 いたずらな笑みを浮かべて染井さんは詰め寄ってくる。 嫌な予感だ。 「いや、やっぱい……」 「ほら、ここを触って、どこだかわかる?」 断ろうとした俺の手をつかみ、背中にまわして彼女は言う。

2012-08-24 23:31:38
ねがたいぱ @ngtip

手の先の感触。 柔らかくも、内側に芯がある。 「羽根の……付け根?」 「そ。 ここはね、私たちにとって凄く大切な場所なんだ。」 一瞬、俺の手をつかむ彼女の手に力が入った。

2012-08-24 23:31:48
ねがたいぱ @ngtip

「凄く大切な場所だから、ホックとか、そういうものが当たるのはちょっとね。」 「お、おう……。 いや、それじゃ俺が触ってるのもどうなんだ?」 嫌な予感が頭から離れないのでとにかく手を離そうとするが、彼女は僕の手をつかんで離さない。

2012-08-24 23:31:56
ねがたいぱ @ngtip

「ふふふ、いいんだよ、君は。 なんせここはね、私たちの性感帯だから。」 やはりとんでもないことを暴露しやがった。くそっ、離せっ、離させろ。 「そんなに激しくせずに優しく触ってくれるかな。」 「うるせぇ!」 振りほどこうともがくが、彼女の怪力の前には無駄な足掻きだった。

2012-08-24 23:32:38
ねがたいぱ @ngtip

そうしているうちに彼女が口を開いた 「んっ……はぁ、全く、仕方ない。」 言うや否や彼女は僕を押し倒し、唇を重ねてきた。 もはや反抗の余地すらなく、僕はされるがままになる。

2012-08-24 23:32:50
ねがたいぱ @ngtip

そうして長い口付けの後、彼女は上気した顔で満足そうに僕を見つめる。 「冗談だよ、ただ君が、もうすこし積極的になってくれればと思ってね。」 「ほう……ここまで揺さぶった挙句冗談だったと言いやがりますか。」 「言っちゃうね。」

2012-08-24 23:33:39
ねがたいぱ @ngtip

もはやわけも分からず、振り回された俺は誤魔化すように寝返りをうちそっぽを向いた。 「ごめんごめん、そこまでヘタレるとは思ってなった。」 「謝ってねぇー……!」 恥ずかしさで顔を向けられずにいると、彼女がのしかかってくる。 「また触ってくれてもいいんだよ?」

2012-08-24 23:34:06
ねがたいぱ @ngtip

自分が耳まで赤くなっているのを感じる。 「んふふ。 それじゃ、行ってくるね。」 「……おう、行ってこい。 後で、差し入れ持ってく。」 「ん、ありがとう。」 そう言うと彼女は元気に練習に出かけていった。 彼女が上手なのか、俺が奥手なのか……まだしばらくは、勝てそうに無い。

2012-08-24 23:34:29
ねがたいぱ @ngtip

金曜、20時、駅前広場。 近頃の僕の習慣だ。 夜も暖かになってきて、広場がパフォーマーで賑わうようになってきた。 軽業、ダンス、バンド。 各々が様々な方法でアピールする。 いつもは素通りしているのだけど、今年は少し違った。

2012-08-27 01:44:22
ねがたいぱ @ngtip

広場で踊る"羽根つき"の少女。 それだけならばさして珍しいものでもないのだが。 根本は黒い羽根。 そこから純白の羽根が広がる。 その羽根は一般的なそれに比べ非常に短かった。

2012-08-27 01:44:45
ねがたいぱ @ngtip

一般的には、両腕を広げてさらに一回り大きいというのに、 彼女の羽は恐らく手首に届くかといったところだろう。 だから気になった、最初はその程度の好奇心だった。

2012-08-27 01:44:53
ねがたいぱ @ngtip

好奇心は猫を殺すというが。 いつのまにやら、僕は仕留められていたようだ。 その羽根の大きさ故に動きが緩慢になる羽根付きだが、 彼女は羽根が小さい故に機敏で、しかし羽根は十分に機能を果たしているようで、 複雑な動きをこともなげにこなしていた。

2012-08-27 01:45:35
ねがたいぱ @ngtip

羽根と同じく、平均より小さな体躯。 一緒に踊っている少女達を見るに高校生ぐらいだろうか。 その姿はとても美しく。 いつの間にか、僕は彼女を見るために広場に通うようになっていた。

2012-08-27 01:45:43
ねがたいぱ @ngtip

そうして何度彼女を眺めただろうか、 とうとう夏も本番を向かえ、夜でもじめじめとした暑苦しさを感じるようになってきたある日。 いつもの場所に彼女はいなかった。

2012-08-27 01:45:57
ねがたいぱ @ngtip

いつも見かけるほかのメンバーが踊っていたので、おそらく止めたわけではないだろう。 ここ数日の暑さで体調を崩したのだろうか。 人混みの中を移動しながら彼女の姿を探すが見当たらない。

2012-08-27 01:46:05
ねがたいぱ @ngtip

心配ではある。 しかし、だからといって彼女のことを聞ける間柄というわけでもない。 残念だが今日はあきらめようと思い改札に向かおうと振り返った瞬間。 「はぁい、お兄さん。 せっかく来てくれたのに帰っちゃうの?」 そんな言葉が聞こえた。

2012-08-27 01:46:20
ねがたいぱ @ngtip

声の方向に顔を向ける。 が、誰も居ない。 「んふふ、上、だよ。」 言われるがままに顔を上げると、電灯の上に人影があった。 既に日は沈み、電灯の逆光で顔はみえなかったが、僕はすぐさま理解した。

2012-08-27 01:46:31
ねがたいぱ @ngtip

小さな体躯。 そしてそれよりも小さな羽根。 彼女がいた。 「おいでませお兄さん。 突然で申し訳ないのだけれど。」 一呼吸を置いて彼女は意味の分からない言葉を口にする。 「すこし手伝ってくれるかな。 なに、立っててくれれば大丈夫。」

2012-08-27 01:46:50
ねがたいぱ @ngtip

そう言うと、彼女は電灯から飛び降りて、僕の後ろに着地する。 そしてすぐさま僕の手を取ると、人ごみへ向かって駆け出した。 「さぁさ! ちょっと通してね! 本日のメインイベントだよっ!」

2012-08-27 01:47:08
ねがたいぱ @ngtip

彼女の声はこの人混みの中でもよく通る。 なんだなんだと道を空ける観衆の先、彼女の友人であろう少女たちは 中央のスペースを空けてにこやかに僕達を迎え入れた。 ……いや、にこやかというには、多少、ニヤついているような。

2012-08-27 01:47:19