作家岩崎夏海と知人らのちょっとした騒乱について
世間じゃおれのこと一発屋と言うけど、おれはそれ、ちゃんちゃらおかしいわけ。世間の人は評価しないかもしれないけど、おれはすでにブログで一発当ててるからね。しっかりアルファブロガーだから。世間的な評価が低いけど、これ、おれにとっては勲章なの。ある意味、もしドラ以上の偉業。
2012-08-21 20:30:22その誇りを胸に、今日も生きているわけよ。だから、もしかしたら二発屋になる可能性はあるかもしれないけど、そうはならないために、今日も頑張るというわけさ。戦うしかないよね。とにかく面白いということを極めていかないと。
2012-08-21 20:31:43本当に頭おかしいと思うのは、みんなおれがお金大好きだと思うところね。それこそ、お金好きなのはおまえ自身をおれに投影しているだけだろうと思う。普通に考えりゃ、お金儲けを考えりゃ、あんなブログは書かないし、こんなTwitterもするわけないじゃん?
2012-08-21 20:33:49冷静に考えりゃ分かることが、分からないんだ。でも、分からないままだと不安なんで、「おれが気が狂ってる」ってことにして落ち着くやつもいる。それはいい。それは分かるんだよ。でも、はてブがほしいとか、アフィリエイトがほしいとか、承認欲求とか、ちゃんちゃらおかしいよね?
2012-08-21 20:34:48承認欲求の強いやつがあれほどけんかっ早いかよ。承認欲求の強いやつはおれもぼくを褒めるから君も褒めてってなるだろ?気持ち悪い前向きな言葉ばかり並んでるのが承認欲求の強いやつのブログだよ。それにおれ、ブログ以外では信じられないくらい社会から承認されてるけど、そっちに向かうんじゃないの
2012-08-21 20:36:33おれはそういうの。これまで言わないでおいたんだよな。でも、言った方がいいかもね。はてな反省会でそれは思った。言うといいかもって。そういう舞台裏見せるのかっこ悪いし裏切ることになるかもしれないって思いもあったけど、彼らはコアなメンツだから言ってもいいかなと思った。
2012-08-21 20:37:39だから言ったんだけどそしたら意外とみんなそこの部分も含めて受け取ってくれて、あ、それも受け取ってくれるんだ、と、思った。おれのやってることは、戯作者としての業に絡め取られたものの宿命というか、その意味では悪魔に魂うっちゃってるから、分かってもらえないかと思ったの。
2012-08-21 20:39:00でも、それは杞憂だった。みんな特別心が広いのか、あるいは頭がいいというのもあったかもしれないけど、そういうエンタメの悪魔に魂を売ったやつがいてもおかしくないって思ってくれた。それはおれ、これまで生きてきてあまり体験したことがなかった。ないこともなかったけど、ほんとに少数だった。
2012-08-21 20:40:07だけどああいう形で複数の人にいっぺんに話聞いてもらえて、あ、こういうこともあるんだって思ったね。だからおれ、これからはもう少し正直になれそうな気がするよ。こんなこと言うとキチガイに思う人も多いかもしれないけど、おれ、ほんとにソクラテスとか、釈迦が見た景色まで見たいと思ってる。
2012-08-21 20:41:46実際、これからの生き方次第でそういう場所に辿り着けそうな予感があるんだ。この世のかなりの部分まで見知った実感がある。
2012-08-21 20:42:43「もしドラ」はその道筋の途中に書いたんだよね。だから、実はけっこう深いものが込められているんだ。もちろんカムフラージュしてね。「もしドラ」がよく似ているのは「緋色の研究」だと思う。あれも当時の大ベストセラー。
2012-08-21 20:43:39だけど、「緋色の研究」は単なるエンタメじゃない。深い深い文学だ。それはしかし、今でも分かっている人は少ない。いや、当時に比べればとても多いけどね。今では偉大な世界文学としての立場をしっかりと確保している。でも、当時はそんなことはなかった。
2012-08-21 20:44:53こんなことを言うとヒステリックに、「もしドラ」なんて一年後は誰にも見向きされないよって言う人がいるんだけど、おまえに何が分かるのかと思うね。おまえは未来が見えるの?そのための訓練を積んだの?
2012-08-21 20:45:46実際、もしドラが発売された直後に、こんなのはすぐ消えるというはてなーは大勢いた。「恋愛が絡んでいれば化けたかもしれないのに!」という人もいた。だけど、いいんだよ。売れたことは問題じゃないから。それであの本の価値が決まるわけじゃない。
2012-08-21 20:46:49「もしドラ」は、売れたから価値があるんじゃない。文学的に高い位置に到達しているところに価値がある。同様に「エースの系譜」も「チャボとウサギの事件」も文学的に価値がある。
2012-08-21 20:47:41だけど、矛盾するようだけど、ビジネスとして出す以上、商品としての価値もなくちゃダメだと思う。「もしドラ」みたいに、文学とビジネス、両立させなきゃ。その意味で、「エースの系譜」はまあまあ売れたけど、「チャボとウサギの事件」は、今はそれほど売れてない。だから悩んでいる。
2012-08-21 20:49:10おれは昔ビジネスをバカにしていたけど(芸術家を気取ってたけど9それじゃダメだと反省して、両方やろうとした。だから、ビジネスで失敗するのはそれはそれでとてもつらい。
2012-08-21 20:49:54おれは最近、というかかなり前から、ソクラテスの気持ちがよく分かるんだよね。自分が世界で一番頭がいい認識することによってしか、辿り着けない領域というのがある。
2012-08-21 21:06:17だけど、今でもみんなソクラテスのことを勘違いしている。ソクラテスを謙虚だと思っている人が多い。本当は違うのにね。ソクラテスは、謙虚は謙虚かもしれないけど、自分が世界で一番頭がいいとは認識していた。「無知の知」というのはそういう故事。
2012-08-21 21:07:18だけど、世界で一番頭がいいというのは、それはそれでつらいんだよ。だから、彼は死に場所を探していたんだと思う。だから、すごくよく分かるんだ。彼の気持ちが。でも、そういう意味では、おれはソクラテス的じゃないかも根。むしろ、それを観察するアリストテレスか。弟子の弟子だけどね。
2012-08-21 21:08:29自画自賛とか手間味噌とかくだらないリプライ送ってくるやつもいるけど、そういう無理解というかバッシングがあるのは先刻承知。むしろそういうのがないと駄目なところもある。けど、誤解なきよう言うと、本当はそういうのはいやなんだ。理解してもらった方が、それはいい。
2012-08-21 21:10:02自画自賛と手間味噌で言うと、なんで嫌われるかというと、それはそれでやっぱり反社会的だからなんだよね。非道徳的とかみっともないというのは後付けで。だから彼らが激高するのも分かる。でも、その先にしか尊いものはないんだ。それが難しい。
2012-08-21 21:11:31結局偉大な芸術家が同時代人から嫌われるのって自画自賛の部分がかなり多い。ベートーヴェンとかね。だけど、そういうふうにしていかないと辿り着けない音楽がある。だから、つらいけど自画自賛するしかないんだよな。
2012-08-21 21:12:31昔はおれも、自分は気が狂ってないと証明しようとしていた時期があった。だから、がんばって受験して、東京芸大にストレートで合格した。そうすれば、酔狂で言っているのではない分かってもらえるかなと思った。でも、現実は違った。そんなことでは誰も認めてくれなかった。
2012-08-21 21:18:22