「外国語学習のインプット量」の抜粋
桐 英 会 ≫ Blog Archive ≫ 外国語学習のインプット量 http://t.co/ebGOnplo "外国語学習が第2言語習得環境での学習と一番大きく違うのは、学習している言語との接触が非常に制限されることです。つまり言語のインプット量が非常に貧弱なことです。"
2012-08-25 10:54:52"通常の学校の授業ではどれくらいのインプット量を確保できるでしょうか。結論を先に言うならば、授業だけではまったく絶望的です。日本の学校での英語学習時間数を見てみましょう。中学校で週3~4時間の授業にまじめに出席したとしても、3年間の総授業数はおよそ300時間から400時間です。"
2012-08-25 10:55:32"高校はコースによって異なりますが、普通科では3年間で400時間から500時間くらいです。合計すると中学・高校で700~900時間となります。ところで、この時間数のすべてが英語インプットのために使われるならば、かなりの量が確保されると言えるかもしれません。"
2012-08-25 10:56:36"しかしご存じのように、英語の授業で英語はそれほど多く使われません。最近は授業をすべて英語で進める先生も現れていますが、そういう方はまだ少数のように思われます。多くの先生方は教科書の英文くらいはお読みになるでしょうが、それ以外はほとんど日本語で授業を進めています。"
2012-08-25 11:04:12"これでは、教科書の内容がだいたい分かったくらいで終わりになるでしょう。そこで昨年公示された『高等学校学習指導要領』は、「授業を実際のコミュニケーションの場面とするため、授業は英語で行うことを基本とする」という一文が加えました。"
2012-08-25 11:05:22"第1に、授業をすべて実際のコミュニケーション場面にすることなど不可能です。第2に、たとえそうすることによって英語のインプット量が増えたとしても、それでカバーできるのはほんの一部"
2012-08-25 11:06:09"インプットは多量の英語を聴くこと、読むことによって得られます。つまり、英語ができるようになるためには、理解可能な多量の英語を聴いたり読んだりする経験を積まなければなりません。それは学校での6年間の、間のびした数百時間の授業では充分ではありません。"
2012-08-25 11:06:45"英語のインプット量の確保の問題はとうてい学校の英語授業だけで解決できる問題ではなく、英語カリキュラムを、学校および家庭における生徒の自己トレイニングに主体を置くプログラムに編成しなおし、それに従って自学自習用の教科書や音声教材などを作成することから始めなければなりません。"
2012-08-25 11:07:31