ネコ輔さんによる『幻想ハナガタリ』の感想(暫定版)

福岡勢花言葉合同『幻想ハナガタリ』の感想をネコ輔さん(nekosuke0312)がいくつか呟いてくださっていたので、まとめさせて頂きました。 『幻想ハナガタリ:特設ページ』 http://t.co/EGwiE78K
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ネコ輔 @nekosuke0312

ハナガタリの感想は俺が手本を見せてやんよォ! これが感想文の書き方と言うものだ!

2012-06-06 23:45:04
ネコ輔 @nekosuke0312

つか、俺既に査読で感想上げてんじゃんよ。どーしろと。

2012-06-07 00:36:56
ネコ輔 @nekosuke0312

いいや、新規に感想。とりあえず文章体裁も何も考えず書き殴る。感想とは衝動だ。その瞬間瞬間に生きる言霊だ。時間を置いた感想なぞ余計な情報が入り混じった不純物の塊でしかない。多と擦り合わせたそれは考察と言う。純度100%の衝動的心情。それこそが感想である。感想の賞味期限は極めて短い。

2012-06-07 00:40:27
ネコ輔 @nekosuke0312

さて、書き出しはどうしたものか、な。

2012-06-07 00:49:11
ネコ輔 @nekosuke0312

「思い出のデタラメガール」文車でみせ著 とても残念な女子校生の話。大概必要以上に張り切ってるときに限って空回りするもんだ。それを身を以って教えてくれた早苗さんマジ女神。きっとこの失敗で面目丸潰れして穴があったら入りたいと幻想入りを決意したのだろう。現世の恥はかき捨てである。

2012-06-07 00:54:00
ネコ輔 @nekosuke0312

冗談は措いといて、どこか斜に構えた早苗のキャラがなんかこう蹴り倒したくなるそんな話。蹴りたい背中。話の相方として登場した会長には同情を禁じ得ない。めんどくさい女に目をつけられたもんですな。とは言っても、本当のところ目を付けた、と言うより気にかけていたのは彼の方なのだろう。

2012-06-07 00:58:36
ネコ輔 @nekosuke0312

わざわざ自分から接触する必要もないのに、生徒会室で早苗が目覚めるのを待っていたのはそういう意図があったからだろうと思う。教室の片付けを済ませた後、会長として、彼女を生徒会に誘った者として、最期の後片付けを済ませる為に、彼はそこに残っていたのだ、と。真偽のほどは定かではないが。

2012-06-07 01:04:31
ネコ輔 @nekosuke0312

何の為に早苗を誘ったのかは判らないが、喫茶店での会話を鑑みるに、早苗がずっと肩肘張って学校生活を送っていたことを見抜いていたのだと思う。尤も、思春期真っ只中の高校生。早苗だけがそうだったとは思えないが、何かの拍子に目についたのかも。もしかしたら素行不良者に優先的に声かけてたとか。

2012-06-07 01:09:36
ネコ輔 @nekosuke0312

この話でキーになってくるのは、やはりお題である花言葉となったローズマリーだろう。早苗はローズマリーが嫌いだと言った。あまりにも偏屈であまりにも捨て鉢な苦言。それは早苗の生き様そのものだった。一つのことしか見えず、一つを信じて他は排斥し、およそ柔軟性とは乖離した狭い視野で生きていた

2012-06-07 01:18:58
ネコ輔 @nekosuke0312

会長が早苗にローズマリーティを御馳走したのは、彼女に、彼女が大嫌いなローズマリーの「他の見え方」を教えたかったのではないだろうか。別にそれがローズマリーである必要はなかったろうが、ただ一つの捉え方でそのもの全てを否定する愚かさに気付いて欲しかったのだろう。

2012-06-07 01:24:19
ネコ輔 @nekosuke0312

早苗がローズマリーが嫌いで、会長が行き付けの店のローズマリーティを好んでいた。どの時点で思いついたのかは定かではないが、いずれにせよ偶然にしては出来過ぎなシチュエーションである。初めから早苗がローズマリーを嫌っていることを知っていれば、あるいは事前に講じることも出来たやもしれぬが

2012-06-07 01:28:27
ネコ輔 @nekosuke0312

しかしおそらくはそうではないだろう。いずれのシチュエーションでも何もないときにわざわざ「ローズマリーが嫌いだ」なんて告白する者もいない。ならばこれは全てが偶然であり、その積み重なりである。そして、人はこの偶然が偶然を呼び至った数奇な出来事をこう呼ぶのだ。奇跡、と。

2012-06-07 01:31:07
ネコ輔 @nekosuke0312

あ、でも感想は最初に書いてるか。この早苗蹴り倒したい(#^ω^)ヴィキヴィキ って。

2012-06-07 01:32:35
ネコ輔 @nekosuke0312

「飼いもの」あか。著 序盤から良い感じにトリップかましてるこいしの話。一人称視点なので、こいしのどこか地に足がついていないふわふわとした浮遊感が文章全体に滲み出ている。真っ先に思い浮かべたイメージは暗色系の水彩画。その絵の中をふわふわゆるゆる漂っている感じ。ビバ夢遊病ライフ。

2012-06-12 23:59:04
ネコ輔 @nekosuke0312

こいしはさとりの趣味に食って掛かるが、引き合いに出しているのが夢の中の話ってのがなんかこう、こいしっぽくてお前も十分変な方向に意固地だよ、とツッコミたくなる。ただこいしの夢の世界は無意識状態で体験した現実の世界だと考えることも出来るのであながちこいしの主張も無下には出来ないか。

2012-06-13 00:02:58
ネコ輔 @nekosuke0312

押し花を嗜むさとりに対して「死んだものばっかり飼うなよネクロフィリア」と毒を吐くこいしだが、さすがのお姉ちゃんもエントランスに死体の剥製を並べている妹には言われたくなかったと思うぞ。尤も、こいしの苦言も趣味をころころと変えるさとりに業を煮やした八つ当たりのようなものだったろうが。

2012-06-13 00:09:13
ネコ輔 @nekosuke0312

最終的にはこいしの意向を汲んで鉢植えの花も嗜むように努めたさとりはマジでお姉ちゃん。小鉢に植えられたアッツザクラを「こいしが摘んできてくれたきっかけの花」と称しているが、本文中にその描写がなく、もしかするとこいしが無意識で出歩いていた際に摘んできたと言う演出だったのかもしれない。

2012-06-13 00:15:36
ネコ輔 @nekosuke0312

そして「きっかけの花」とは何に対するきっかけなのか。普通に考えれば現時点での趣味である押し花がそれだろうが、もしかすると、以前の趣味であったとされる、アフタヌーンティやガーデニングを始めるきっかけになったのかもしれない。ただ、調べてみてもアッツザクラを煎じたお茶は見つからなかった

2012-06-13 00:21:26
ネコ輔 @nekosuke0312

さて、物語の中核をなしたこのアッツザクラだが、花言葉は「無意識」「愛を待つ」である。実にこいしと言う存在を如実に顕した花と言えよう。私見だが、本文中に登場するアッツザクラはまさにこいしそのもの、否、こいしの幻想、言い換えれば、「こいしが自身に望む姿」ではあるまいか。

2012-06-13 00:25:38
ネコ輔 @nekosuke0312

最期のシーン。こいしがアッツザクラに毒を吐いたのも、さとりの腕に抱かれていたこの花にパルパルして抛った科白とも見て取れる。ちょっとお前その場所代われ、と。夢の中で見た花の姿は理想とする自分、理想とする環境。しかし、現実において思い知らされる理想とのギャップ。そう、所詮は夢なのだ。

2012-06-13 00:34:15
ネコ輔 @nekosuke0312

結局、さとりが押し花にハマっていた理由はなんだったのだろうか。このアッツザクラがこいしの現身なのだとすれば、押し花のように、こいしをその場に押し留めておきたい、と言う暗喩か。また、最終的な鉢植えへの帰結の意味は、ありのままのこいしを良しとし、愛でることにした結果か。

2012-06-13 00:39:00
ネコ輔 @nekosuke0312

いずれにしても、なんというかこう、お互いがお互いにすれ違っていると言うか、想いのベクトルは向き合っているけど溶け合うことなくぶつかって反発してると言うか。古明地姉妹の「なんかこうすげーめんどくさい感」がすごい出てる作品だと思った。この二人はこれくらいすれ違ってるのが丁度いい。

2012-06-13 00:42:29
ネコ輔 @nekosuke0312

よし、ハナガタリの感想二人目終わり。次はネコ輔さんの作品の感想を書くよ(゚ω゚)

2012-06-13 00:46:02
ネコ輔 @nekosuke0312

「徒然想い草」 ネコ輔著 天子「なんでいっつもぼっちなん?」 衣玖「死なすぞ」 そんなお話。空気読めない天子が空気読める衣玖さんに喧嘩売ったら内心でブチ切れられました。立場を重んじる衣玖さんだからこそ穏便にすんだのであって天子はあの世(天界)で衣玖さんに感謝し続けろオルステッド。

2012-06-13 00:58:47
ネコ輔 @nekosuke0312

衣玖さんの一人称視点で進行する作品。慣れないもんに手を出すから完成が遅れるのだ、ザマぁねぇ。天子と衣玖さんの出会いを描いた作品だが、時系列がいつに当たるのか不明。緋想天における衣玖さんのストーリーを考えたら明らかな矛盾点を抱えている。まぁ、二次創作なんて得てしてそんなものか。

2012-06-13 01:04:53