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今日読んだ太田先生の「森林飽和 国土の変貌を考える」。森林発達による土砂供給の減少を、河床低下や砂浜の減少と結びつける議論は目から鱗。これまでの土砂を供給源で留める砂防は役割を終え、これからは安全に流砂系に供給させる時代、というメッセージに共感。
2012-08-26 23:31:40鉱物採集でちゃんと山を見て歩くようになってから、日本というのは森林といえども本当に隅々まで人の手が入っているんだな、と改めて思った。植林やら砂防ダムやら、本当に、すごいよ。この砂防過多から、新しい治水にしようということだよね。
2012-08-26 23:37:48今日は、瀬戸内で水質が清くなりすぎて魚が取れないなどというニュースがあったけど、あれも陸地からの土砂による栄養分供給が無いと、近海生態系が成り立たないという文脈で見るべきなんじゃないかと思う。
2012-08-26 23:39:15土砂流出となると、たしかに一次的には近海生態系へはダメージになるかもしれないが、長期的には栄養分の供給として重要な役割があるだろう。
2012-08-26 23:40:38「海は生命の母」という話がたまにされるけど、実際には海は青い砂漠。栄養分供給が無いと生物は育たない。海への栄養分供給は、主に花崗岩質の大陸地殻の河川浸食による土砂流出か、風や海流の影響による深海水の湧昇。
2012-08-26 23:43:00あと、珊瑚礁というと豊かな生態系、みたいなイメージかあり、珊瑚礁減少は重大だ、海水の透明度が下がって珊瑚が死んだ、などと報道されることもあるけど、透明度が高いということはそれだけ「何もいない」わけで、栄養分が不足している状態だと言える。
2012-08-26 23:47:19昨年会った北海道の生産者は、乱獲を認めようとしなかった。「日本の資源管理は素晴らしい。魚が減っているのは海水温の変化で…」の一点張り。こういう人多いから、疲れる。
2012-08-27 09:03:00海水温の変化は、世界的な減少だけど、漁獲規制をちゃんとやっている国は漁業資源を回復させて、漁業生産を伸ばしている。韓国ですら、漁業管理を始めてから、沿岸の漁獲量がV字回復しているのだから、海水温の変化では、日本漁業一人負けの現状を説明できない。
2012-08-27 09:45:17瀬戸内海で80年代に多かったのは、マイワシなど、外からの入り込み魚類。定住性の生物は、70年をピークに減少傾向。富栄養化が酷かった時期から、すでに減っていたのだ。 http://t.co/i2HJR1qo
2012-08-27 16:47:26主要な入り込み魚種であるマイワシのピークと瀬戸内海の富栄養化のピークが時期的に一致したから、トレンドが一致しているだけで、因果関係はよくわからないと思う。
2012-08-27 16:49:36読売の下の方の図なんだけど、単調減少のところだけを抜き出せば、なんだって関係があるように見える。ピークや増減が一致するかどうかを見ないと駄目。http://t.co/K4GaMFUT
2012-08-27 17:29:12P153に以下の記述アリ→(瀬戸内海の)1960年代までの栄養塩濃度は、赤潮が頻発した1970年代から、1980年代にかけての値に比べると一桁も低いことがわかる。 http://t.co/Jd8IPxce
2012-08-27 17:33:46現在の瀬戸内海の栄養塩の水準は、1980年代の1/3程度。ということは、1960年代までの水準と比較すると、まだまだ高いわけだ。終戦直後の水準の3倍の栄養塩が、今もあるのだから、栄養塩不足で海が枯れているとは思えない。
2012-08-27 17:36:16読売の記事 http://t.co/PxBWKLTw では、きれいになりすぎて漁獲量が減ったのではないかと指摘。まず、どれぐらいキレイになったのかを見てみる。COD,窒素、りんのグラフ。 http://t.co/oYkNP2rM
2012-08-27 19:17:25