ヨウカイスレイヤー第五話より「バット・フー・イズ・ザ・イービル・ヨウカイ」#2

YOUKAISLAYER @YKSLYR

「アイサツも済んだことだし、中でオチャでも飲まない？」妖艶な顔がマリサの瞳に映る。「ハイ」マリサは即答した。その気は無く、むしろ今すぐ帰りたいとも思っていたのだが。(実際ここでノーなんて言ったら、今度こそオタッシャ重点だぜ。折角だから何か学んでから帰るとするかな)25

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「ウフフフ、いい子ね」ユウカは被っていた帽子を脱ぎ、マリサに深々と被せた。「わわっ」急に視界を奪われたマリサはたじろぐ。帽子をあげると、先ほどとは全く別の光景が広がっていた。オシバナをあしらった色紙、「不如帰」と書かれたショドーなどが飾られた簡素な室内だ。26

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「ゲン・ジツ……？いやワープ・ジツか？」「これがマホウよ」ユウカは軽くウインクした。「アナタのことは何でも知っているのよ、アカチャン」彼女はコロコロと笑った。「真のマホウ使いになりたいのでしょう？授けてあげるわ、インストラクション。ファハハハハ！」27

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(オイオイ……さらにヤバイ級の予感がするぜ)マリサの背中を一筋の汗が伝った。もう後には引けない、リスク回避マネジメント重点にはこのヨウカイに従うしかない。「ああ……よろしく願うぜ、ユウカ＝サン」マリサは震える声を抑えながら言った。28

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「バット・フー・イズ・ザ・イービル・ヨウカイ」#2終わり　#3に続く