会話は「思い」から

口べたでうまく話せない、もっとこの人と仲良くなりたい、まじめな話をもっとして意見をぶつけたい・・・そんな思いをする若い人は多い。私もそうだった。もしそんな思いを君が持っているのなら、テクニックに流れるのをやめよう。「あなたと一緒にいられると嬉しい」「あなたが悲しいと私も悲しい」「私があなたのためにできることがあるなら、たいしたことはできないけれど、がんばるよ」この三つの願いを心いっぱいに満たせば、相手に必ず伝わる。たとえ言葉を交わさなくても、相手と心を通わせることができる。
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shinshinohara @ShinShinohara

今日は千葉から学生さんが訪ねてきてくれて、昼の1時半から5時間「お説教」。ふうやれやれと思ったら、さらに夜10時まで別の学生に「お説教」。説教といっても叱るわけではなく、まじめくさった話を延々としていただけ。イヤにならないのかと思ったら、「こういう話が聞きたかった」という。

2012-08-29 22:53:09
shinshinohara @ShinShinohara

学生さんと話をしていると「まじめな話をしたいのにその機会がない」と悔しがる人が結構多い。「同級生ともこんな話ができたらなあ」とも。まじめな話に飢えているのに、くだらない話に終始するのが残念でならないそうだ。その覚えは私にもある。なのに年配者は「若者はお説教を嫌う」と勘違い。

2012-08-29 22:56:25
shinshinohara @ShinShinohara

私が若い頃も「まじめな話」をしたいし聴きたくて仕方なかった。でも周りはくだらない芸能界やお笑いの話ばかり。不満蓄積。もっと人生のこと、世の中のことを真剣に語り合い、意見をぶつけ合いたいと願っていた。なのに年配者は若者に嫌われると思い、一緒にふざけた話ばかり。残念だった。

2012-08-29 23:00:23
shinshinohara @ShinShinohara

私が若い人と話す場合、心がけていることがある。「せっかくの話す機会、何か一つヒントになることを持ち帰ってもらえたら」と願って話をする。もちろん、私の経験が役に立たないかもしれない。実際、「役に立たないかもしれないが」と口にもする。だが、その思いで話すと身を乗り出して聞いてくれる。

2012-08-29 23:06:55
shinshinohara @ShinShinohara

若い人はきっと悩みを抱えている。ただしそれは人によって様々。どんな悩みを抱えているのか、自分の恥ずかしい体験談を話していると、反応する話題がある。それで悩みに見当を付け、「もし当時の自分がこんな話を聞けたなら」と思ったことを話すようにする。すると、身を乗り出して聞いてくれる。

2012-08-29 23:10:15
shinshinohara @ShinShinohara

年をとるとどうしても自慢話したくなる。「おれはこんな苦難を勇気と知恵でもって乗り越えた。だから俺を尊敬しろ」と話したくなる。だが、そんな自慢話はおもしろくない。若い人の参考になるのは、困難に直面して戸惑い、不安に駆られた情けない気持ちを、どうしたら克服できるのか、その知恵だ。

2012-08-29 23:13:09
shinshinohara @ShinShinohara

たとえば「引っ込み思案で不器用、何を話したらいいのか分からない」と悩んでいる学生がいるとする。ならばそのことを一緒に悩もう。誰もが「もっとうまく話せればいいのに、恥ずかしくてできない」という瞬間があったはず。何を迷い、何をきっかけに克服したのか、思い出しながら話せばよい。

2012-08-29 23:24:55
shinshinohara @ShinShinohara

不器用でも口べたでも、会話に困らない方法がある。1.「あなたのそばにいるとうれしくて仕方ない」と心から喜ぶこと。2.「一緒にいるとうれしいが、あなたに不快な思いをさせるのは本意ではない」と思いやること。3.「私があなたにできることがあったら何でもやるよ」と決意すること。

2012-08-29 23:29:16
shinshinohara @ShinShinohara

自分の顔を見たとたんパッと顔が明るくなり「おはよう」とうれしそうに挨拶し、「あなたと会えて今日はついてる、嬉しいな」という顔をしてくれたら、気分の悪い人はいない。「でもあまり長話をして迷惑をかけてもいけない、名残惜しいけれど・・・」という様子で立ち去る人に、イヤな気はしない。

2012-08-29 23:33:54
shinshinohara @ShinShinohara

人間は誰しも不安がある。「私はこの世に生まれてきてよかったのか、私なんか生まれてこなかった方がよかったんじゃないか」。だからこそ「あなたがこの世に生きていてくれて本当によかった」と思ってくれる人の発見は、非常な喜びになる。人付き合いで悩んでいるなら、相手の存在を認めることだ。

2012-08-29 23:38:49
shinshinohara @ShinShinohara

「まじめな話をしたいのにできない」と悩んでいるのなら、「あなたから何か一つ、私にヒントをもらえませんか」と心から願い、全身を耳にして聴く姿勢を持てばよい。相手がとまどっても、「あなたの話を聞きたい」と強く願えば、相手は語り出す。それを身を乗り出して聴けば、相手はどんどん話す。

2012-08-29 23:41:21
shinshinohara @ShinShinohara

会話をテクニックだと思ってはいけない。「あなたと一緒にいると嬉しい」「でもあなたに不快な思いをさせるなら悲しい」「あなたにできることがあるならなんでもやるよ」そう心から願ってみよう。自己暗示でもよい。そんな風に思ってくれる人間を、粗略に扱える人はそうはいない。

2012-08-29 23:43:19
shinshinohara @ShinShinohara

私が若い人と話す内容は、極めてまじめくさった話ばかり。だが、若い人は徹夜でも興奮しながらこうした話につきあう。なぜか。若い人がどうしたらよいのか分からないでいる課題を、一緒に考えるからだ。「私の経験は参考にならないかもしれないが、それを材料に考えてみよう」話は延々と続く。

2012-08-29 23:47:58
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