今年の夏は、娘がプール三昧でまっくろになって泳げるようになって幸せそうで、ほんとうよかったなあ。インドも楽しかった。娘がいまのように無邪気に親を慕ってくれるあいだは、子ども優先で生きていこう。そんな時期は長く続かないのだから。
2012-09-01 01:08:37個体差はあるだろうけど、娘が父を無条件に慕うのには年齢的に限界があるはずだと思う。4歳ぐらいからあと、ぼくは娘に対して、そのタイムリミットを気にしながら付き合い続けているような感じがする。「ああ、この瞬間を10年後にすごく貴重な時間として思いだすんだろうなあ」というような倒錯。
2012-09-01 01:11:33それはなんというか、死を意識するのにとても近い感覚。「自分はいつか死ぬんだな」というのを、成長する娘を見ていると逆に強く感じる。
2012-09-01 01:14:43子ども作ってよかった。おそらく、子どもを作らなかったら、ぼくはこの年齢ではまだあまり死について考えることができなかっただろう。
2012-09-01 01:16:14人間はひとりで生き、ひとりで死んでいく。というか、人間というのは、「ひとり」になることができるから人間なのだと思う。
2012-09-01 01:18:51動物は群れで生き、群れで死ぬ。動物は「ひとり」になることができない。子どもを作るというのは、だから、この自分もまた動物だということを確認するとともに、しかし「人間である」というのはじつに孤独なことなのだというのを改めて確認する経験でもある。
2012-09-01 01:20:50娘はいつか育ち、ぼくとまったく異なる人生を歩み、そしておそらく娘の考えていること、感じていることのほとんどはぼくにはわからなくなる。それが人間同士の関係で、子どもが成熟するとはそういうことだ。いまのぼくと娘の関係はとても動物的で、だから幸せなのだろう。
2012-09-01 01:21:59子どもを育てるというのは、人間が、動物なのに、でも人間であらねばならないことのすばらしさと、そして悲しさを日々感じることなのだと、そんなふうに思います。
2012-09-01 01:26:13