『西洋美学史』twitter読書会 16章~18章(最終回)
@ja_bra_af_cu 全部読んでいませんし、読んだところの記憶もあいまいなんであれですが、そもそもこの本の中で「美」そのものの定義を明確にした箇所ってありましたっけ?
2012-09-02 03:11:09@doublespeaker 著者による定義はなかったような。◯◯という論者においては美は△△と考えられていた、というのの検討がずっと続いてますねー
2012-09-02 03:13:25@ja_bra_af_cu やっぱりそうですよね。筆者の定義というよりは、論者の議論を列挙しているだけで。西洋美学における「美」が所与のものとして扱われてきたんだけど、結局あとがきにあるようなグロテスク等の要素を「美」の中に含むべきかの検討の余地があると。
2012-09-02 03:19:23@twidokusho グロテスク、キッチュ、悪趣味も、別に非西洋ってわけじゃないよなー。芸術と美が離れてしまったからでてきた美的概念だ
2012-09-02 03:20:55美的概念っていうときの美的はaestheticの訳語、美っていうときの美はbeautyの訳語。だから、グロテスクや醜は、美的だけど美じゃない、と理解してます
2012-09-02 03:23:38@nix_in_desertis まあ、言い方は何でもいいといえば何でもいいですね。分かってる人には通じるし、わからない人には説明すればいいのだし
2012-09-02 03:29:09もっとも、だから何なんだって話はあるな。バウムガルデンの美学は感性学って訳せばこんなことにはならなかったのにって思ったけど、本書には彼の意図をくむなら美学って訳は間違ってないってあったからなー
2012-09-02 03:26:19著者のあとがきの通り,広義の美については,それなりに積み重ねのある「崇高」はともかく,「キッチュ」や「グロテスク」はまだまだ掘り下げがいがあるのだろう。がんばってください>美学者の先生方
……それなりに積み重ねがあると言っても,「崇高」だってリオタールが20世紀も後半になって概念を更新したからなぁ。奥が深い。(DG-Law)
振り返って2――哲学という根拠のないブラックボックス
本書全体としては、美や芸術もさることながら、人文学・哲学の伝統というか、習いになってることがすごく見えてきて勉強になったなー。 #西洋美学史読書会
2012-09-02 03:25:45クリティカに対するトピカもそうだし、実証主義以前は、おそらく世界観的な哲学と学問が分離してないために、かならずしも根拠があると言えないことも主張されてたりとか(精神分析がそういう傾向強いと思ってたんだけど特有じゃないのねと)。 #西洋美学史読書会
2012-09-02 03:27:09@ja_bra_af_cu というか、いまだに哲学は物的証拠はあんまりないと思いますよw 形而上学とか証拠の出しようがない。一貫性とか説明したいことが説明できてるかで主張の正しさを判断してる感じです
2012-09-02 03:32:33@sakstyle 整合説よりということですねw 超越的で実証ができない領域なら仕方ないけど、あまり勝手にブラックボックス増やさないでくれと言いたくなることもw
2012-09-02 03:36:56@ja_bra_af_cu ブラックボックス増やす人がいるのは否定できませんが、哲学者の擁護をするなら、彼らの仕事はむしろブラックボックスを減らすことにあると思いますよ。実証しようがないことにも道筋をつけてくれるわけですから
2012-09-02 03:40:46@sakstyle 哲学、とくに時代の新しいものならそんなに「根拠ないじゃん!」て思うことはないんですよね。やはり精神分析が念頭にある感じですw
2012-09-02 03:45:51@ja_bra_af_cu ちょうどめるぽんの「セザンヌの懐疑」は精神分析についても擁護してますね。フロイトのテクストは、「証拠の不十分さに何度も阻まれる」けれど、そもそも自然科学のいうな必然的可能性を示すものではなく、可能である動機の関係を示唆するものだそうです。
2012-09-02 09:15:57@tieckP 仮説、モデル、現象の解釈とかそのあたりのものですよね。あたかも事実のように書かれているので「ん?」ってなりますがw
2012-09-02 21:13:43@ja_bra_af_cu @sakstyle 逆説的に考え方の違いが分かりましたw基礎法学ならともかく(といってもある程度必要なんですが)、法実証主義的な発想から行くと、「証拠のない主張はすべからく失当である」という感覚に陥るので大変読みにくかったw
2012-09-02 03:41:34@sakstyle @ja_bra_af_cu ただ、学問一般にあることのような気がしますが、ブラックボックスを開けたら、別のブラックボックスがありました的なことはあるかとおもいますw
2012-09-02 03:46:48@ja_bra_af_cu 法学部での解釈論は「〇〇は××である。なぜなら~法□条にこう書かれていて、最高裁判例のここにこうあって・・・、で学説では~」みたいな言い方になるんです。そういう根拠と反する議論をすると「え、それ法律論じゃなくて政策論でしょ?w」みたいに言われるんです。
2012-09-02 03:56:57