「経産省の狂気」 @iidatetsunari 飯田哲也氏のつぶやき

IIDA Tetsunari 飯田哲也 @iidatetsunari

【経産省の狂気その１】今朝の第13回エネルギー・環境会議に経産省が提出した「エネルギー・環境戦略策定に当たっての検討事項について 」( http://t.co/qXQrHhwS )のあまりのひどさに呆れる。裏返せば原子力利権の維持にいかに必至かということ。

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【経産省の狂気その２】野田首相が「原発０とする場合の課題」を精査するよう指示したことへの経産省からの回答で、そのまま報じたマスコミもあるが(http://t.co/ubAVwvW7 )国民や政治家を「原発０」がいかに大変かと露骨に脅そうとしたもので、ツッコミどころ満載

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【経産省の狂気その３】トリックの構造は「一部分だけ見せて強調」（電気料金の値上がりや再処理の効果等）、「たら・ればの非現実性無視」（再処理・高速炉の非現実性等）、「自分たちの失敗も原発０のせい」（化石燃料代替費用等）、「謙虚さや慎重さの欠落」（経済モデルの限界等）

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【経産省の狂気その４】例えば「再処理・高速炉利用によって、高レベル放射性廃棄物の体積を約7分の1に低減」(p6)というが、ガラス固化体だけを「高レベル廃棄物」と呼ぶ詭弁。ＭＯＸ使用済核燃料はどうする？ＴＲＵ（超ウラン元素）廃棄物は無視？そもそも再処理・高速炉が実現できない現実

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【経産省の狂気その５】「有害度が元の天然ウランと同じレベルになるために必要な期間か約10万年から約300年に短縮」(p6)も同じ詭弁。「将来、高速増殖炉サイクルが実現すれば、数千年間、ウラン資源を再利用可能」に至ってはほとんど寝言。それが全く実現できなかった国内外の歴史を見よ。

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【経産省の狂気その６】「すべての原子力発電所の稼働なし→電力供給量の約3割が喪失し、需給がひっ迫」(p7)今夏、全原発が止まっても需給の問題無しは証明ずみ。「燃料コスト増3.1兆円」は節電効果を見ない過大評価。だからといって不安全な原発を再稼働して日本が破滅するリスクとは比較不能

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【経産省の狂気その７】「温室効果ガス」(p8)は原発過剰依存・石炭火力単調拡大してきた自分たちの無策・不作為のツケ回し。この期に及んで、まだ温暖化対策を原発維持の口実に使う下品さ。当面2050年80%削減の長期目標を約束し、2020年目標は保留して電力システム再構築を最優先すべし

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【経産省の狂気その８】「核燃料サイクルを巡る日米関係」(p9)は何を言いたいか意味不明。現実には、大規模な使用済み核燃料再処理に固執する日本の姿勢が、韓国の再処理を誘引することに米国政府も懸念。日本は早々に六カ所再処理を放棄すべし（それでもなお東海再処理は当面残る）

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【経産省の狂気その９】「化石燃料調達における交渉条件の悪化、地政学的リスク」(p10)は「原発０」（化石燃料輸入額16兆円）でも「原発15%」（同15兆円）でも大きな差はないにも関わらず、あたかも「原発０」だけが問題かのように強調するあざとさ。

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【経産省の狂気まとめ】結局、「原発０」を避けたい既得権益の最後の悪あがきが作らせた底の浅い資料。福島第一原発事故をもたらした「人災」の中心にあるこの役所が無傷のまま誰も責任を取ってないから、相変わらずこんな詭弁資料が粗製濫造される。これを見抜けない政治やメディアも情けない。