"排気中または空気中濃度限度"の解釈
- hyd3nekosuki
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科学技術庁告示第5号:放射線を放出する同位元素の数量等を定める件, 別表第2
告示(放射線を放出する同位元素の数量等を定める件)より引用: 別表第2 「放射性同位元素の種類が明らかで、かつ、一種類である場合の空気中濃度限度等」。一部核種の排気中又は空気中濃度限度、および廃液中または排水中の濃度限度のみ抜粋 http://t.co/udtlhk5d
2012-09-07 17:42:05【ATOMICA】排気中または空気中濃度限度→http://t.co/PthszuMM の「2. 排気中濃度限度」 廃液中または排水中の濃度限度→http://t.co/MwRVYyxd 評価方法の詳細は→https://t.co/MFSSRpzr
2012-09-07 17:46:14より詳細な解説については以下の文献も参考になります:
ICRPの内部被ばく線量評価法に基づく空気中濃度等の試算, JAERI-Data/Code 2000-001 (2000).→http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAERI-Data-Code-2000-001.pdf
放射性物質の空気中の濃度[Bq/cm^3]が"排気中または空気中濃度限度"だった場合、ある人が0歳~70 歳までの間にその空気を呼吸をし続けると、吸入摂取による内部被曝量が年平均で約1 [mSv/年]となる→http://t.co/yfS1EKN0
2012-09-07 17:55:43また、放射性物質の水中の濃度[Bq/cm^3]が"廃液中または排水中の濃度限度"だった場合、ある人が0歳~70 歳までの間にその水を摂取し続けると、経口摂取による内部被曝量が年平均で約1 [mSv/年]となる→http://t.co/MwRRqYo3
2012-09-07 18:14:43https://t.co/Nwp5unTh https://t.co/VjkfOSYp 上述の濃度限度で留意すべき点は、0歳~70歳までの70年間の"年平均"で1 [mSv/年]となる点。ある年齢で1 [mSv/年]を超える1年間もあれば、1 [mSv/年]未満となる1年間もある
2012-09-07 18:23:18https://t.co/3q9vyUGF なお排気中/排水中濃度限度[Bq/cm^3]の値が小さい(または大きい)核種ほど、吸入/経口摂取した際のリスクが高い(また低い)核種であると判断できる
2012-09-07 22:55:12https://t.co/Y04Xql5b 例えば希ガスであるXe133の排気中濃度限度は2e-2=0.02 [Bq/cm^3]、かたやPu238(不溶性の酸化物)の濃度限度は8e-9=0.000000008 [Bq/cm^3]
2012-09-07 23:01:39https://t.co/LAqVoUyi 同じ濃度[Bq/cm^3]の「①Xe133のみを含んだ空気」と「②Pu238のみを含んだ空気」を比較した場合、②のほうが吸入摂取した時のリスクは2500000倍高い→http://t.co/PYVQTWNh
2012-09-07 23:06:36なおICRP2007年勧告を受けて、組織荷重係数等が改訂されていますが、この改訂が作業者の実効線量換算係数や各濃度限度に与える影響については、以下の文献で試算されています→https://t.co/MFSSRpzr
2012-09-07 20:11:36"排気中または空気中濃度限度"を用いた年平均の内部被曝量[mSv/年]の概算
仮に、空気中の放射性物質濃度[Bq/cm^3]が、排気中濃度限度の10倍だったとしたら、その空気を吸い続けた場合の内部被曝量が概算して約10 [mSv/年] と推定される。 同様に、排気中濃度限度の0.1倍だったら約0.1 [mSv/年]となる
2012-09-07 22:00:58「吸入摂取による追加被曝線量として△ [mSv/年](たとえば0.001 [mSv/年])までなら許容できる」といった目安をお持ちであれば、ダストサンプリングで測定された空気中放射能濃度が"排気中または空気中濃度限度"の何分の一になってるかを比較することで、おおよその目安となる
2012-09-07 22:16:33例えば、仮に空気中にCs134のみが1 [ミリBq/m^3]=0.000000001 [Bq/cm^3]の濃度で含まれていたとする
2012-09-07 18:58:13https://t.co/3q9vyUGF より引用すると、Cs134の排気中または空気中の濃度限度は2e-5 [Bq/cm^3]=0.00002 [Bq/cm^3]と評価されている。
2012-09-07 19:00:20よって、空気中のCs134濃度が0.000000001 [Bq/cm^3]だった場合、その空気を吸入摂取し続けた場合、1年間で約0.00005 [ミリSv/年]=0.05 [マイクロSv/年]の内部被曝を受けると概算できる→http://t.co/v7c5q73Y
2012-09-07 19:07:18ICRPの実効線量換算係数を使用して真面目に計算した場合
ICRP Publ.72(http://t.co/oYxDH3lg )より引用すると、Cs134エアロゾル(Fタイプ)の線量換算係数Sv/Bqは、3月児で1.1e-8、 1歳児で7.3e-9、5歳児で5.2e-9、10歳児で5.3e-9、15歳児で6.3e-9、成人で6.6e-9
2012-09-07 19:12:29https://t.co/GBqUOCoh に各年齢層(3月児、1歳児、5歳児、10歳児、15歳児、成人)の呼吸率[cm^3/年]と適用年数[年]が表として整理されている。 (適用年数:例えば"5歳児"の場合、3歳~8歳の5年間を"5歳児"として代表しており、その適用年数が5年)
2012-09-07 19:16:49以上より、空気中のCs134濃度が0.000000001 [Bq/cm^3]だった場合、呼吸による1年間の内部被曝[マイクロSv/年]は 3月児で0.011、1歳児で0.014、5歳児で0.017、10歳児で0.030、15歳児で0.046、成人で0.053
2012-09-07 19:25:31https://t.co/FF5sZJGJ この計算式は→http://t.co/RXJPt8Ol 式終わりの「*1000*1000」の項はSv→マイクロSvへの換算
2012-09-07 19:27:19https://t.co/c15skrjH この結果から、空気中のCs134濃度が0.000000001 [Bq/cm^3]の状態で、ある人が0歳~70歳まで呼吸をし続けた場合、内部被曝の積算量は約3.3マイクロSv→http://t.co/ylvKh0jW
2012-09-07 19:32:22https://t.co/nlFQgePZ 0歳から70歳までの積算で約3.3 [マイクロSv]の内部被曝なので、1年当たりの平均は70年で割ることで、約0.05 [マイクロSv/年]と求められる→http://t.co/cJRZ17k0
2012-09-07 19:35:50https://t.co/LP9cw8AT 0歳から70歳までの1年間当たりの平均的な内部被曝[Sv/年]を推定するのは骨が折れるけれども、"排気中または空気中の濃度限度"を活用すると先で示したように、割算だけで簡単に概算できる→https://t.co/nxEkUR2M
2012-09-07 19:43:16