"排気中または空気中濃度限度"の解釈

告示「放射線を放出する同位元素の数量等を定める件」の 別表第2「放射性同位元素の種類が明らかで、かつ、一種類である場合の空気中濃度限度等」の第五欄で示されている"排気中又は空気中濃度限度"が放射線防護上どういった意味を持つ値なのか、私なりに解説してみました。
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(参考)排液中または排水中濃度限度の場合

Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

排液中または排水中の濃度限度→http://t.co/7BuvVAVocw ある1種類の放射性核種が水の中に含まれ、仮にその濃度[Bq/cm^3]が排水中の濃度限度に等しい場合、その水を人が0歳から70 歳まで飲み続けた時の内部被曝が1年あたり平均で約1 [mSv/年]となる

2013-09-13 20:41:35
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

排液中又は排水中の濃度限度の考え方&評価方法については、 例えば「ICRP2007年勧告の組織荷重係数等に基づく内部被ばく線量係数、濃度限度等の試算(http://t.co/7oAPIhpBkh … ) の19~21頁の4.2.3節の記述が参考になる

2013-09-13 22:15:44
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

https://t.co/Be8jW2xn4Xの別表第二第六欄より、Cs134, Cs137, Sr90の排水中濃度限度[Bq/cm^3]はそれぞれ0.06, 0.09, 0.03。

2013-09-13 21:17:03
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

例えば、仮に水中のCs134,Cs137,Sr90濃度がそれぞれ1[Bq/L]ずつ存在した場合、0歳~70歳までその水を飲み続けた時の内部被曝は、排水中濃度限度を用いて、年平均で約0.06 [mSV/年]と見積もることができる(式→http://t.co/noL8kHebv3 )

2013-09-13 21:20:58
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

@hyd3nekosuki 誤字訂正:☓[mSV/年]→○[mSv/年]

2013-09-13 21:38:09
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

例えば、http://t.co/v7t13SYuSQ で整理したタンク中のRO濃縮水を考えた場合、Sr90濃度は約100000 [Bq/cc]のオーダーで、Sr90の排水中濃度限度が0.03 [Bq/cc]なので、Sr90だけを考えても濃度限度の300万倍と極めて高い

2013-09-13 21:23:55
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Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

https://t.co/Be8jW2xn4X の告示第二十五条には「水中の放射性同位元素を経口 摂取するおそれがあるときは、それぞれの濃度限度に対する割合の和が一となるようなその水中の濃度をもつて、その濃度限度とする」といった記述があるが (続く)

2013-09-13 22:26:03
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

(続く)これは言い換えると、0~70歳までの各年齢における水摂取量としてhttp://t.co/bzQC3xPFG2を仮定した時に、水摂取による1年間あたりの平均的な内部被曝量が1 [mSv/年]となるような考え方に相当する。

2013-09-13 22:36:58
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

説明不足で分かり難かったが、https://t.co/TJ2zFt0qkP で各核種の"排水中濃度限度との比"をとって、それら和を取って水摂取による内部被曝量(年平均)[mSv/年]を概算したのも同じ考え方。排水にあたっては、この濃度限度比の値が1未満かどうかを調べる必要がある

2013-09-13 22:45:23