量的緩和、為替介入、日銀の独立性について岩本先生に聞いてみた

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岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 政府が上司で,日銀は部下の関係。部下の業務は上司が口を出さず,部下の判断にまかせた方が経験的にうまくいく(中央銀行の独立性)。部下の権限でどうにも処理できない事態(ゼロ金利)には,上司の権限(財政政策や為替介入)で対応する。(続く)

2010-07-20 10:44:59
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「為替介入は政府の役割」という私の発言は,部下の権限で対応できないことで部下に向かって激高する人がいるようなので,上司に言った方が早いのでは,という呟きです。昔から,言われていることなのですが。

2010-07-20 10:45:35
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「バーナンケの論文の円安誘導に関する内容」 原典が手元にないので,バーナンキ氏が何を問題にしたのか把握してません。金利が正のときの為替介入は事情が違って,政府の意図と中央銀行の使命が衝突することがありますが,そのことを指しているのでしょうか?

2010-07-20 10:47:59
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 岩本先生、上司と部下の関係面白い例ですね。特に今のように政権が不安定な場合は、言い得て妙ですね。(笑)長くなりますが、先の書籍の171Pから引用します。(続)

2010-07-20 12:09:37
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 法的権限に関しては、技術的には大蔵省(現財務省)が為替政策の責任を負っていることは事実である(ついでながら、米国でも財務省が大蔵省の役割を担っているという点では同じである。しかし、このために米国連邦準備の政策が縛られているという話は聞いたこともない)。(続)

2010-07-20 12:11:03
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 日銀と大蔵省が円安が必要だと言う認識で一致するためには、日本の重要な経済的利益の主導権をめぐって続いている縄張り争いをやめる必要がある。それが出来ないのであれば、日銀は一方的に円安を演出することも出来るだろう。(続)

2010-07-20 12:11:32
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 日銀は物価安定を追求する指名を法的に与えられているのだから、ゼロ・インフレの下では円安がその使命を果たすための最善の手段であると主張しても少しもおかしくないからである。(引用終)

2010-07-20 12:16:15
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 2000年9月の研究会におけるバーナンキの発言でした。岩本先生のおっしゃることはコインの裏表のように思います。日銀に対する妙な言いがかりを防ぐためにも、法的権限の明確化のため、改正が必要ではないですか?そして責任の所在を明らかにしたら良いのではないでしょうか。

2010-07-20 12:21:26
牙 龍一:脱財政再建!(ワクチン接種完了) @kiba_r

横から申し訳ありませんが、1つだけ気になるのですが、岩本先生は、政府が為替介入した場合、政府が非不胎化を望んだ場合、日銀は非不胎化すべき(非不胎化する)と考えているのでしょうか? RT @iwmtyss: @kyounoowari 政府が上司で,日銀は部下の関係

2010-07-20 12:38:09
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「日銀に対する妙な言いがかりを防ぐためにも、法的権限の明確化のため、改正が必要ではないですか?」 為替介入の権限についての規定は現行法で明確です。日銀はできない。(続く)

2010-07-20 15:08:16
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 2000年以前には事実誤認による議論があって混乱もありましたが,いまはある程度の知識のある人には周知のことなので,新しく議論に入ってきた人向けに,たまに注意を喚起して議論が外れないようにしていればいいかと思っています。

2010-07-20 15:09:38
岩本康志 @iwmtyss

@kiba_r 「政府が非不胎化を望んだ場合、日銀は非不胎化すべき(非不胎化する)と考えているのでしょうか?」 ゼロ金利の場合,非不胎化は単純な量的緩和なので,私の考えでは効果はありません。(続き)

2010-07-20 15:11:01
岩本康志 @iwmtyss

@kiba_r ゼロ金利では,不胎化と非不胎化の効果は同じ。それでも,政府がそれは違うといって日銀に非不胎化(量的緩和)を求めてきた場合,日銀はそれを拒むことはないと予想しています。理由は,政治的状況を慮って,ということになりますが。

2010-07-20 15:12:15
岩本康志 @iwmtyss

@wisdom_minari 「日銀(部下)は上司が無能だと思ったら憲法83条、財政法5条但書及び日銀法34条3項に基づいて教えてあげないといけないのではないか」 財政法5条ただし書きは,正しい政策ではない,というのが私の考えなので,これは賛同できません。(続き)

2010-07-20 15:14:27
岩本康志 @iwmtyss

@wisdom_minari 財政法5条ただし書きについては,ブログで私見を書きました。http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/33213494.html

2010-07-20 15:16:03
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss 先生お返事ありがとうございます。現行法では出来ない。その結果、中央銀行が本来持つべき機能を、日銀は制約されて使えない。問題は、それが原因で、日銀が物価安定の手段を封じられていることです。転載しましたバーナンキの発言は、そのことを問うていたと思います。

2010-07-20 15:23:10
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 「中央銀行が本来持つべき機能を、日銀は制約されて使えない」 為替介入を日銀の業務とすべし,とお考えなのでしょうか。私は違う考えですが,理由は,(続く)

2010-07-21 00:00:02
岩本康志 @iwmtyss

@kyounoowari 日本の規模の国の為替介入は国際的な政治問題になるので,中央銀行の政治化につながるからです。これは,政治からの独立性に逆行します。為替介入を冷静に経済政策と見る土壌があれば,違う話になりますが。

2010-07-21 00:00:56
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss お返事有り難うございます。「為替介入を日銀の業務とすべし!」と考えています。確かにこれは経済学ではなく【国益】の話しといえるかもしれません。しかし、ご紹介したように現在FRB議長であるバーナンキ氏は日銀は為替介入すべきと10年前に講演し、論文にしています(続く)

2010-07-21 07:08:24
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss ですから「為替介入を冷静に経済政策と見る土壌」が、育ち始めているのではないか?と思っています。まだ、脆弱な土壌ではありますが、日本という国の内需が成長せず、外需に頼り切ったままである事を憂いている海外のマクロ経済学者も増えていると思います。(続く)

2010-07-21 07:13:25
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@iwmtyss そして、この土壌がしっかりとしたものになること。海外の方々に理解をいただけるようになること。このような大役を果たせるのは、岩本先生をおいて他にいない、と思うからこそお願いしています。何卒よろしくお願いします。

2010-07-21 07:16:01
牙 龍一:脱財政再建!(ワクチン接種完了) @kiba_r

ご回答ありがとうございます。不胎化と非不胎化の効果は同じとの事ですが不胎化すると長期金利に影響し介入効果を打ち消す事にならないでしょうか?スイスの介入では非不胎化しているようですが意味が無いとお考えでしょうか RT @iwmtyss: ゼロ金利では,不胎化と非不胎化の効果は同じ

2010-07-21 09:11:05
岩本康志 @iwmtyss

@kiba_r 繰り返しですが,ゼロ金利での不胎化→非不胎化は,短期債を購入する量的緩和と同じこと。介入は先でどう転ぶかわかりませんから,将来のコミットメントはなし。なので,流動性の罠の議論にしたがい,私は長期金利にも効果なし,と考えています。(続く)

2010-07-21 13:09:35
岩本康志 @iwmtyss

@kiba_r 「不胎化する」ですが,日本では外為特会が証券を出して市場で消化する原則なので,介入自体は不胎化,日銀が原則を破ると非不胎化になります。スイスは中央銀行で介入するので,介入オペ自体は非不胎化,中央銀行が一手間かけて不胎化になります。(続く)

2010-07-21 13:10:32
岩本康志 @iwmtyss

@kiba_r 日本が不胎化,スイスが非不胎化していても,どちらもゼロ金利なら効果が同じ選択肢から手間をかけない方を選択しているといえます。

2010-07-21 13:11:12
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