【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥

宗教学者 島薗進氏の連続ツイート第6弾です。 今回は2012年9月11日発表の、福島市の18歳以下に対する甲状腺検査の結果を踏まえた内容になっています。
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第5弾ですが、ここから第1弾から第4弾も見ることができます。

まとめ 【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑤ 宗教学者 島薗進氏のこのテーマに関する連続ツイート第5弾です。 今回は、笹川チェルノブイリ調査との血液関係の調査についての関連などを書いて下さってます。 4325 pv 122 1 user 16

それでは第6弾です。

島薗進 @Shimazono

1【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥山下俊一氏らはチェルノ調査(1991-96)で甲状腺異常者の数値を提示 http://t.co/WtSRZuOZ 12,0332人の調査対象の内、甲状腺腫41,710人34.66%、結節577人0.48%、がん64人0.05%

2012-09-13 09:12:08
島薗進 @Shimazono

2【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥大雑把だが結節とがんの比率は10対1。地域別を見る。ベラルーシのゴメリは結節も1.74%と多くがんも0.2%だ。同じベラルーシでもモギリョフは結節が0.1%、がんが0.01%だ。福島の調査では3月段階で結節は0.5%となっている。

2012-09-13 09:13:26
島薗進 @Shimazono

3【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥この場合の結節をどう規定するか、チェルノブイリと福島で調査基準が同じなのか、異なるのか?機器の性能向上ということはあろうが、5mm以上の結節を見出す精度がどのぐらいの変化したのか?学術的にはすぐにも説明を求められるはずのもの。

2012-09-13 09:14:38
島薗進 @Shimazono

4【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥ウクライナではキエフとジトミール、ロシアではブリヤンスクで調査がなされ、それぞれ結節は0.17, 0.23、0.48%、がんは0.02, 0.03,0.04%となっている。これらも結節とがんの比率が大雑把に10対1となっている。

2012-09-13 09:15:05
島薗進 @Shimazono

5【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥これらが現在の福島と直接比較できるかどうか、いくつも考えておくべき問題がある。まず、チェルノブイリのデータは事故後5年経過してから5年間なので子どもの甲状腺がんがもっとも多かった時期のもの。その時期の結節の数値がその前の時期と

2012-09-13 09:15:37
島薗進 @Shimazono

6【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥比べてどうか?多かったのかもしれないし少なかったのかもしれない。これについて医学的データがあるのか?いったんできた結節が大きくなることはありそうに思うが小さくなったりなくなったりすることはあるのか?ここは甲状腺医学の知見があるはず

2012-09-13 09:16:23
島薗進 @Shimazono

7【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥またすでに3でふれたような超音波の測定の精度や「結節」の規準の問題がある。チェルノブイリの数値との関連が問われるのは当然で山下氏や福島医大は説明すべき。いずれにしろ、チェルノブイリの著差で結節の多さとがん発症の頻度の間に相関がある

2012-09-13 09:16:56
島薗進 @Shimazono

8【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥ように見えるのは確かでこれについては何か説明がほしい。というのは、福島の結節の数値は、ゴメリより少ないが、モギリョフ、キエフ、ジトミールより多い。ブリヤンスクとだいたい同じだ。がんについても類推は及ぶ。これは比較てきるのかどうか?

2012-09-13 09:21:32
島薗進 @Shimazono

9【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑥これが気になるのは当然だろう。山下氏や福島医大が説明しないのであれば、甲状腺や放射線専門の医学者の説明を聞きたいものだ。結節の数値を出しておいて、従来のデータで結節とがんがどう関わるかを説明しないのは不親切至極かと。(続)

2012-09-13 09:21:55