【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪
- karitoshi2011
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第1弾から第9弾はこちら。
第10弾はこちら。
それでは第11弾です。
1【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪そもそも子どもにどれほどの甲状腺がんがあるのか?ふだん見つかるがんとスクリーニングで見つかるがんとはどのぐらい異なるのか?甲状腺医学誌Thyroid. 2012 Jun 13 に掲載の論文 http://t.co/hKd3CpoZ
2012-09-19 08:43:062【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪チェルノブイリの放射性ヨウ素の影響がほぼなくなったはすのベラルーシでの調査結果が報告されている。子どもの甲状腺がんはどこまで減ったのか。たとえば「チェルノブイリは内陸部で、日常からヨウ素不足の状態であるということが挙げられます」
2012-09-19 08:43:423【福島県県民健康管理調査と調査者の…責任】⑪「この地域ではヨウ素不足が原因の甲状腺腫という、日本ではあまりみられない病気の多発地帯です」http://t.co/CaSjmXEE などと言われていた。日本では100万人に1人か2人と言われているが、チェルノブイリ周辺地では異なり
2012-09-19 08:44:184【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪もともと多かったのだと。これは2011年4月に広島原医研稲葉俊哉副所長が述べたもの。では、調査データではどうか。フリドマンらはチェルノブイリの放射性ヨウ素の影響がほぼなくなったはすのベラルーシでの調査の結果を報告している。
2012-09-19 08:44:405【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪005年から2008年のベラルーシのフリドマンらの調査は、4歳から14歳までの子ども、15-18歳までの青年が対象。この時期のベラルーシの子ども(18以下)の放射線影響によるのでない散発性甲状腺乳頭がん患者は10万人に1.13人。
2012-09-19 08:45:396【福島県県民健康管理調査と調査…】⑪これは他国のデータより多い。子ども10万人あたりの甲状腺がん症例は、ウクライナ、ドイツ、ロシアでは0.04から0.17、 アメリカ合衆国では0.54、カナダでは5-9歳が0.2、10-14歳が0.4。100万人あたりで0.4人から5人ぐらい
2012-09-19 08:46:407【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪までの広がりがある。ベラルーシでは、1990年から98年に激増したが、95年がピークで3.29だった。約10倍。ベラルーシも放射線影響のある地域とない地域があるので、影響が大きい地域ではひじょうに高かった。⑥に紹介した山下氏らの
2012-09-19 08:47:018【福島県県民健康管理調査と調査者の権限…】⑪調査では約12万人に64人という数字でも分かる。ごく大雑把に100万人で500人という勘定。フリドマンらの調査では、10万人に1.13人、100万人では約11人だがこれはヨーロッパ諸国の数値よりだいぶ高く、北米の数値から見ても倍以上。
2012-09-19 08:47:289【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪この理由は何か。著者らは、この時期のベラルーシでは甲状腺がんに多大な注意が払われたので、早期発見によるものだろうとしている。しかし、著者はふれていないがセシウムによる被害が影響しているのかもしれない。これは分からない。
2012-09-19 08:48:0410【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪いずれにしろ、ベラルーシでは10万人に1人強という数字はベースラインと見てよいだろう。山下氏らの調査の12万人に64人はひじょうに多い。福島県県民健康管理調査で最初の調査でどのぐらいの甲状腺がんが出るか憂慮とともに注視されている
2012-09-19 08:49:0011【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑪日本では100万人に1~2名という数値とは別に、見逃されていた甲状腺がんがこれまでもあったはずという議論がされる。その場合も日本より甲状腺がんが多いと考えられていたベラルーシでも100万人に10人がせいぜいのところ(続)
2012-09-19 08:49:47