【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨
- karitoshi2011
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今回の第9弾です。
第1弾から第8弾は、その下の方につけました。
1【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨福島県県民健康管理調査の基本的な問題は、放射線の影響で健康被害が現れるのを見出すかもしれないという考えが欠如していること。放射線の健康影響は何もないということを示し、「安心させる」ための調査というコンセプトだ。
2012-09-17 09:14:272【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨これは住民に放射線からの影響が見えた場合、それに対して何らかの対策をとるという姿勢が弱いということを意味する。このことが理解できると多くの疑問がほどけてくる。1)この調査の目的が何なのかはっきりしないのはなぜか?
2012-09-17 09:15:013【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨2)子どもの甲状腺がんは早期発見が重要だと論じていたのに、甲状腺の検査の頻度に年齢や地域差を考慮に入れず、2年に1度でよいとしている、。3)健康診査についてもチェルノブイリでは血液の変化を重視し、白血球の変化が注目されtていた。
2012-09-17 09:16:294【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨にもかかわらず、今回は血液について注目しておらず、すでにその変化が観察されるのだがそれを問うようには見えない。 以上は①~⑧で見てきたことだが、「診療より調査」の姿勢が目立つ。これはABCCによるアメリカの原爆調査、そして
2012-09-17 09:17:505【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨笹川チェルノブイリ医療協力を引き継ぐもので福島県県民健康管理調査のチームはそれでよいのか自問したことがない。これは8月30日に細野環境大臣が発表した福島県民を対象とした「全ゲノム解析調査」の構想にも反映している。すでに多くの批判を
2012-09-17 09:18:346【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨浴びてるものだが福島医大のプラン?日経バイオテクのメルマガで河野修巳記者はこの問題を次のように論じる。「福島県の関係者に聞いてみると、彼らはこうした意見を十分承知しています。そもそも事故後の被爆量を勘案すれば、ゲノムに傷害が起こり
2012-09-17 09:19:597【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨「それが子供に伝わっているなどあり得ないということもよく分かっています」島薗注。この断言は「?」。だがゲノム調査で見出せるものでない。自然放射線の高い地域で染色体の異変が見出されることは分かってるがそれが目指されてるわけではない。
2012-09-17 09:23:078【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨河野氏「では何のためにやるかといえば何も起こっていないことを福島の住民に納得させるためです。研究者であればこれまでに蓄積されたデータや論文で納得するのかもしれませんが、普通の人に対してはそれでは不十分ということなのでしょう。」
2012-09-17 09:24:569【福島県県民健康管理調査と…】⑨これは長瀧氏、山下氏らの笹川調査以来の主張に合致。つまり「不安をなくす」ことこそが目標という考え。調査すべきことは多い。放射線量による健康影響につき、地域差や年齢差などを考慮して調べれば分かることは多い。また、県民の診療にもっと力を入れるべき。
2012-09-17 09:26:3410【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑨東大の上昌弘教授は河野氏の記事を受けこう述べる。「私は、心底呆れました。これでは詐欺です。国民の税金を使うとの意識が皆無で、県民はモルモットです。責任者は処罰されるべき話です。なぜ、こんな発言が許されるのか理解できません」(続)
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