【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑦
- karitoshi2011
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第6弾です。
中に第1弾から第5弾までのリンクもあります。
それでは、第7弾です。
1【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑦チェルノブイリでの甲状腺がんと甲状腺結節について、山下俊一氏他「チェルノブイリ原発事故被災児の検診成績」http://t.co/pMHd7X8g が述べていることを紹介、検討する。『放射線科学』42巻、1999年に連載されたもの。
2012-09-14 08:52:212【福島県県民健康管理調査と調査者の…】⑦山下氏ら「甲状腺超音波画像診断では甲状腺がんの早期発見が最重要課題であるが、そのスクリーニングの過程でいろいろな異常が発見されてきた。例えば、甲状腺の形の異常や内部構造の異常などである」。「早期発見が最重要課題」→今の検査頻度でよいのか?
2012-09-14 08:53:493【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑦「明らかに低エコー領域を有する甲状腺結節の場合には、腫瘍性病変として良性か悪性かの鑑別が求められる。しかし、それ以外にも多彩な画像異常があり、他の良性疾患との鑑別が必要である」。「多彩な画像異常」について説明してほしい。
2012-09-14 08:54:354【福島県県民健康管理調査と調査者の権限…】⑦「ここでは甲状腺結節に注目してその発現頻度をまとめてみると、やはり高い放射能汚染地域であるゴメリ州に結節が多くみられることが判明した(表4)。チェルノブイリ周辺では、1000人の子どものうち、2~5人には甲状腺結節が発見されるため」
2012-09-14 08:55:245【福島県県民健康管理調査と…】⑦山下氏らの報告では1991-96年のチェルノブイリ周辺での甲状腺結節は0.2~0.5%であり、現在の福島以下となる。「その中にがんがどの程度含まれているのかが大きな問題となる。日本や欧米のデータでは小児甲状腺がんは極めてまれで、1000万人に」
2012-09-14 08:56:246【福島県県民健康管理調査と調査者の…】⑦「1~2名といわれているが、その大半は思春期以降で、10歳未満の甲状腺がんをみることはまずない」「しかし、本プロジェクトを開始した1991年5月には、既に6歳、すなわち事故当時の年齢が1歳以下の小児に頚部リンパ腫が腫脹した甲状腺がんが」
2012-09-14 08:57:017【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑦「発見された。その後、いかに早く小さな結節をみつけても、がんは周囲のリンパ節に転移していることが多く、早期に適切な診断が必要であると同時に、外科治療や術後のアイソトープ治療の必要性が痛感された。」年齢は重要な要素だ。10歳未満での
2012-09-14 08:58:458【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑦甲状腺がんの発症は放射線の影響の可能性が高い。またここでも早期診断が重要と強調されている。「そこで、1993年以降は各センターに超音波エコーガイド下での吸引針生検という方式を導入し、得られた細胞を染色して細胞の異型度から現場での」
2012-09-14 08:59:069【福島県県民健康管理調査と調査…】⑦「がん診断を試みた。その結果、446例に細胞診を実施したところ、結節が約7%(ゴメリ州では20%)に甲状腺がんが認められた(表5)」甲状腺に結節が見出された場合、生研で甲状腺がんが見出される可能性がかなり高い。結節の地域・年齢等の比較が重要。
2012-09-14 08:59:4510【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑦山下氏らは続いて、とくにがん発症が多いのは、事故当時0~5歳の子ども達だとしている。事故後数年間は小さな子どもの調査が重要。だんだん発症年齢が広がっていく。つまり、事故時の年齢が大きいほどがん発症は遅くなり大人へと広がる。
2012-09-14 09:00:1411【福島県県民健康管理調査と調査者…】⑦原発事故による放射能の影響が明らかな甲状腺がんについて、山下俊一氏らのチェルノブイリ調査で判明している事柄は多い。それは福島県県民健康管理調査にどう反映されているのか?結節の頻度の地域差、年齢差はこれまでのデータですぐに分かるはず。
2012-09-14 09:05:1612【福島県県民健康管理調査と…】⑦さらに、チェルノブイリで分かった結節とがんとの関係が福島の現状理解にどう関わるのか?早期発見の必要性を説いていたのに、今それを言わないのはなぜなのか?放射線の影響を推定するにはどのような比較調査が必要か?等々、説明されていないことが多い(続)
2012-09-14 09:06:08