胎児の複合汚染―子宮内環境をどう守るか (森 千里)読書メモ

自分用に、読書メモ。 ・複合汚染で明確になっていることはDES合成女性ホルモンのような強力なエストロゲン様物質を妊娠中の母体が摂取したケース  産まれた女児が若年になったころに、膣がん、子宮頸がん発症という次世代への健康被害。男児は生殖異常など報告。 ・環境汚染による精子の減少、ペニス短小など生殖器の異常など。その他、生殖系、内分泌系、免疫系、神経系、継世代的障害など。 続きを読む
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みき @mikiki19

●胎児の複合汚染51P 人の主要なホルモンの作用、過不足により起こりうる疾患 なおホルモンは環境要因、行動・感情等によっても影響を受けるとされている ホルモンが体内で過剰につくられたり不足したりあるいはその他の要因で過不足で様々な病的症状 http://t.co/hF7VpYNW

2012-09-16 14:55:32
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みき @mikiki19

●胎児の複合汚染 環境ホルモンの作用の特徴 「作用」「量」「時期」の観点でまとめる 作用(毒性)が低用量域まで外挿可能な単調曲線でない逆U字現象の可能性 (薄めて流せば安全という概念が通用しない) 時期は胎生期にホルモン高感受性期の存在 http://t.co/SJ893ulL

2012-09-16 15:09:49
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みき @mikiki19

●産業界が猛烈な反論を行っていたが2000年末に米国国立環境健康科学研究所の国際会合で、逆U字現象と低用量効果がDESの実験において現実に存在することが認められた これまでのように希釈して環境中に放出してしまえば安全という考えは通用しない http://t.co/g3oEPpbc

2012-09-16 15:15:27
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みき @mikiki19

人への影響の前兆 自然界に前触れが表れる 不自然に木など植物が枯れる 奇形の魚介や蛙が増える 猫が奇妙な行動をとって死んだとかはっきり異常と認められるレベルから ある種の動物の分布や数が変化したというレベルまで様々な形の先行指標が表れる http://t.co/MPujCUqO

2012-09-16 15:23:55
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みき @mikiki19

●表3環境ホルモンの野生生物の影響 「奪われし未来」では過去数十年にさかのぼり世界各地で科学者らが報告した野生生物の異変を集め著書に凝縮 生殖機能、生殖行動の異常、雄の雌化、雌の雄化、ワニ、イボニシ、鯉、鳥類、哺乳類に種を超え同様の変化 http://t.co/BeXkKSqe

2012-09-16 15:29:58
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みき @mikiki19

●胎児の複合汚染64P 英国の魚は生殖器異常を引き起こし雄魚の雌性化、精巣発育異常、精巣内に卵子の出現、雄魚に卵黄タンパク質ビテロゲニン(環境ホルモン汚染バイオマーカーとして利用)が合成 本でも河川で魚の雌化は起きており、河川水中にホルモン作用をもつ物質が含まれている事は明らか

2012-09-16 15:43:34
みき @mikiki19

●㊨アジア・オセアニア沿岸・河口域のPCB水質汚染 ㊧日本と北西太平洋の哺乳動物に残留するPCB濃度 三陸沖で捕獲されたオットセイは1970年代中頃PCB、DDP汚染の極大、その後低減したが1980年代PCBは一定の水準を保ったままだった http://t.co/sf8XB3oV

2012-09-16 15:58:56
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みき @mikiki19

●ヒトへの影響 第二の因子は生活環境。住環境、労働環境、食生活 工場やゴミ焼却場の近くに住んでいるか事故などで化学物質にさらされる環境にあるか、生物濃縮された化学物質を含む食品を好んで食べる生活をしているか。 第三の因子は遺伝的に弱いか http://t.co/4QiRDln1

2012-09-16 17:13:13
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みき @mikiki19

●胎児の複合汚染 疑われるものは生殖系、内分泌系、免疫系、神経系の四系 図15複雑な相互関係を保つ 精子数減少、生殖器異常、精巣腫瘍、乳がん、子宮内膜症、女性の思春期早期化、不妊、出生時の性比バランス崩れ、アレルギー、アトピー、自己免疫疾患、神経系はIQ低下、性同一障害、ADHD

2012-09-16 17:20:29
みき @mikiki19

●胎児の複合汚染 男性生殖器発育異常(尿道下裂・停留精巣) 動物実験で母親が胎仔期に母親が女性ホルモン抗男性ホルモン剤、フタル酸類などに曝露されると停留精巣を起こすことが知られている。 (尿道下裂も環境ホルモンの胎児期曝露と動物実験で報告 http://t.co/gPI5gfY8

2012-09-16 17:27:23
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みき @mikiki19

DESは1940年~60年代に切迫流産予防で合成エストロゲンとして使用 60年代後半若年者で稀な膣がんがDES服用した母親から生まれた女性に多い事が明らかにされた。また妊娠初期にDESに曝露されると膣腺症(将来がん化多い)も知られている http://t.co/2mWanfdI

2012-09-16 17:34:52
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みき @mikiki19

●胎児の複合汚染92P つまりエストロゲン作用の存在が膣腺症、ひいては膣がんがの発生機序に関与していると考えられるのである(DES投与の全症例に発症ではない) 最近になり子宮内でDESにさらされた女性では乳がんリスクが高いことが報告されあらたな注目を集めている

2012-09-16 17:38:59
みき @mikiki19

●性的早熟 (2)プエルトリコで1985年頃から多数女児に乳輪硬結、陰毛出現、少年にも乳輪硬結、女性化乳房が報告 原因究明の結果、プエルトリコ産鶏肉に高い女性ホルモン作用を見出した。プエルトリコ産鶏肉の摂取をやめると、子どもたちの症状が改善 鶏肉中の化学物質の影響が推察されている

2012-09-16 17:44:38
みき @mikiki19

性比 男児が生まれる率が低い 思春期頃まで男性はダイオキシンに感受性高く影響は永続的と示唆 ●神経系 東京都神経科学総合研究所黒田洋一郎博士 「脳内かく乱化学物質」の概念を提唱 母親の血液や母乳から化学物質が胎児新生児の脳に侵入し、脳の機能発達をかく乱する危険性がある

2012-09-16 17:56:21
みき @mikiki19

●神経系 脳の発達で一番重要な時期である胎児乳幼児期は、化学物質の脳内移行の関所となるべき血液脳関門が未発達であり、化学物質が脳に入りやすいのである。したがって脳内(脳機能)撹乱物質が現在社会問題となっている学習障害やADHDの原因の一つである可能性も考えられると黒田氏は指摘す

2012-09-16 18:00:46
みき @mikiki19

●胎児の複合汚染 2.内分泌系への影響 ベトナム戦争時、枯葉作戦に参加した退役軍人は血清中のダイオキシン濃度が非参加退役軍人より有意に高く、糖尿病の重い人ほど血清中のダイオキシン濃度が高いという報告 生活習慣病と化学物質曝露、とくに複合曝露との関係について検討する必要がある

2012-09-19 12:28:02
藤田和芳 @DWMK_fujita

を多使用した野菜や果物を多く摂取した子供は、注意欠陥多動障害(ADHD)を発症する確立が高いとする論文が、小児科学誌「ピディアトクリス」に発表された。米国とカナダの研究チームが、米国の8歳から15歳までの子供1139人を対象に調査を行った。(続く)

2012-09-18 17:50:43
藤田和芳 @DWMK_fujita

(続き)調査の結果、農薬に用いられる有機リン酸エステルの残留レベルが高い子供の注意欠陥多動障害(ADHD)発症率は、通常の2倍であることを発見した。米環境保護局は現在、約40種の有機リン酸農薬の使用を許可している。(続く)

2012-09-18 17:51:36
藤田和芳 @DWMK_fujita

(続き)日本では有機リン系農薬は、農業用、家庭園芸用、殺虫剤または殺菌剤、除草剤として使用されている。木材防腐剤、畳にダニなどが発生しないように防虫加工に、また、電車やバス、タクシー、航空機などの車内、機内の消毒に使用されている。犬の首輪などにもダニ、シラミ駆除に使われている。

2012-09-18 17:52:40
Takashi Koda @tkskoda

核実験時を持ち出して、福島原発の被害に過小な印象を与えようとする専門家の人々がいますが、1960年代前後は、水俣病市喘息、イタイイタイ病、輸血後肝炎カネミ油症、ヒ素ミルク事件などのオンパレード。日本人が長年かけて向上した命の質のレベルを彼らは否定したいのでしょうか?

2012-09-17 21:56:46
みき @mikiki19

●胎児の複合汚染 免疫系の影響 日本では1968年九州PCB混入ライスオイル摂取による油症と乳児の経母乳ダイオキシン類摂取による免疫異常が報告。 発症28年後に甲状腺自己抗体の検討が行われ慢性甲状腺炎など自己免疫性甲状腺疾患で高率にみられる抗サイログロブリン抗体が認められている

2012-09-19 16:28:05
みき @mikiki19

●胎児の複合汚染 母乳育児がよくない考えに結びつきだが内分かく乱化学物質問題に関する国際シンポジウムにおいてオランダのベルスマ博士は人工乳と母乳哺育群の生後18ヶ月42ヶ月6歳での神経及び認知能力の発達を調べた。化学物質曝露量が大きいに関わらず母乳哺育の方が精神発達など優れていた

2012-09-19 16:37:38
みき @mikiki19

●物質別影響ダイオキシン 1.ベトナム戦争の枯葉剤散布 出生児異常率が非曝露者の2.7倍の12.5%に増加 無脳症、体の一部が癒合した双生児、手足の奇形、口蓋裂など増加 帰還兵でも、がん、クロルアクネなど皮膚炎、手足の麻痺、神経症がみられた

2012-09-19 16:44:12
みき @mikiki19

b.日本と台湾の油症事件 1968年カネミ油症事件 メラニン色素沈着、発疹、手足のしびれ1,800人以上 生後7年目に知能指数低下 台湾は1978年~79年に約2,000人患者が発生 中耳の異常、低身長低体重、ペニスの短小等。知能低下は母体中の甲状腺ホルモン低下が考えられている

2012-09-19 16:49:51
みき @mikiki19

c.セベソ(イタリア)1976年農薬工場爆発事故 ダイオキシン類が降り注ぎ曝露地域住民の長期検査は化学物質の影響に最もよく検討される。 多くの小動物、家畜も死亡。 クロルアクネが200人近く発症 有機塩素系化学物質の曝露でみられるメラニン色素沈着をともなうニキビ状の皮膚炎など

2012-09-19 16:54:26
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